2021/01/7

今後の需要が期待されるAIエンジニアとは?5年代別の平均年収などを解説

 
  

‘SE’ ‘left’ ‘AIエンジニアって、いったいどんなことをしているのですか?’]
‘PM’ ‘right’ ‘AI開発やAIのデータ分析を行っています。さまざまな分野でAI化が進み、どんどん需要が高まっていますね。’]

AIエンジニアとは?


AIエンジニアとは、AI開発やAIを用いたデータ分析・解析業務を行う専門職のことです。AIエンジニアになるためにはプログラミング・機械学習・ディープラーニングなどの専門的な知識が必要になりますが、これからますます需要が高まり、人手不足であることから高収入も期待できる職業となっています。この見出しではAIエンジニアに関連する機械学習エンジニアとデータサイエンティストについて紹介していきましょう。

機械学習エンジニア

機械学習エンジニアとは、機械学習を行うAIの開発・AIに読み込ませるデータの編集・学習モデルやアルゴリズムの開発を行う人のことです。つまり、AIの「開発」や「改善」業務を中心に行い、AIを用いたデータ解析などよりも前段階の業務に当たる人のことを言います。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、開発されたAIを元にビッグデータなどの膨大なデータを分析する人のことです。機械学習エンジニアもデータサイエンティストもAIに関わる職種ですが、データサイエンティストはより「分析」に重きを置き、機械学習エンジニアはAIの「開発」に重きを置いています。ただし、会社によって名称は異なり、実際に行う業務範囲も変わるので、求人ごとに想定されている仕事内容を確認する必要があります。

高まるAIエンジニアの需要とAI活用事例

AI関連の職業やプログラミングに関わる業務は、需要が高まる一方で人手不足が深刻です。そのため、就職・転職市場でも「売り手市場(求職者が有利)」になっており、人材を確保するために、高給を提示している企業も少なくはないでしょう。また、検索結果の最適化や需要に応じて商品の価格が変動するダイナミック・プライシングの導入も始まり、AIの活用事例はますます増えています。

【5つの年代別】AIエンジニアの平均年収


AIエンジニアの世代別平均年収についてです。以下は会社員として働いたときの平均年収となります。AIエンジニアの働き方はこの他にフリーランスといった働き方があります。フリーランスで働くときは以下のような平均年収ではなく平均年収1,025万円となるようです。また平均月額単価は85.4万円そして平均時給単価が4,828円というデータもあります。フリーランスのAIエンジニアの方が平均年収は高いですが最低年収は420万円となりこの年収は会社員20代後半のAIエンジニアの平均年収よりも低くなります。

AIエンジニアの平均年収1:20代

20代のAIエンジニアの平均年収です。20代前半となる20歳から24歳の場合、平均年収は339万円です。これは月収にすると25.4万円で賞与が35.1万円となります。20代後半となる25歳から29歳では平均年収が445万円となります。これは月収にすると30.6万円で賞与が77.2万円です。男女別の20代の平均年収では、男性20代前半で平均年収339万円・月収25.4万円・賞与33.4万円となり、20代後半では平均年収447万円・月収30.7万円・賞与78.3万円となります。女性20代前半は平均年収345万円・月収25.3万円・賞与41.3万円となり、20代後半では平均年収432万円・月収29.0万円・賞与29.0万円となります。

AIエンジニアの平均年収2:30代

30代のAIエンジニアの平均年収です。30代前半となる30歳から34歳の場合、平均年収は533万円です。これは月収にすると35.8万円で賞与が103万円となります。30代後半となる35歳から39歳では平均年収が573万円となります。これは月収にすると38.7万円で賞与が108万円です。男女別の30代の平均年収では、男性30代前半で平均年収541万円・月収36.1万円・賞与107.6万円となり、30代後半では平均年収589万円・月収39.7万円・賞与113.1万円となります。女性30代前半は平均年収489万円・月収32.5万円・賞与98.7万円となり、30代後半では平均年収493万円・月収33.2万円・賞与94.7万円となります。

AIエンジニアの平均年収3:40代

40代のAIエンジニアの平均年収です。40代前半となる40歳から44歳の場合、平均年収は621万円です。これは月収にすると42.1万円で賞与が115.3万円となります。40代後半となる45歳から49歳では平均年収が651万円となります。これは月収にすると43.4万円で賞与が130.3万円です。男女別の40代の平均年収では、男性40代前半で平均年収639万円・月収43万円・賞与123.5万円となり、40代後半では平均年収659万円・月収44万円・賞与130.8万円となります。女性40代前半は平均年収553万円・月収36.9万円・賞与109.5万円となり、40代後半では平均年収554万円・月収36.8万円・賞与112.4万円となります。

AIエンジニアの平均年収4:50代

50代のAIエンジニアの平均年収です。50代前半となる50歳から54歳の場合、平均年収は666万円す。これは月収にすると44.5万円で賞与が131.5万円となります。50代後半となる55歳から59歳では平均年収が652万円となります。これは月収にすると44.4万円で賞与が119.4万円です。男女別の50代の平均年収では、男性50代前半で平均年収695万円・月収46.0万円・賞与143.3万円となり、50代後半では平均年収682万円・月収45.6万円・賞与134.4万円となります。女性50代前半は平均年収591万円・月収39.0万円・賞与123.3万円となり、50代後半では平均年収588万円・月収39.6万円・賞与112.9万円となります。

AIエンジニアの平均年収5:60代以上

60歳から65歳のAIエンジニアの平均年収は710万円です。これは月収にすると50.6万円で賞与は202.5万円となります。また60代は企業によっては定年を迎える年代になります。AIエンジニアとしての経験だけでなくスキルを磨いて新しい技術を身に着けていれば定年後も再雇用やフリーランスとして活躍できます。そしてフリーランスで活躍した場合、シニアAIエンジニアでも条件によっては月単価150万円といった案件があります。

AIエンジニアの年収が高いのはなぜ?


では、AIエンジニアの年収が高いのはなぜでしょうか。先程「人手不足」という点を紹介しましたが、この点も合わせて3つの理由があります。ここではその3つの理由についてそれぞれ詳しい内容を見てみましょう。

需要はあるが人材不足だから

AIエンジニアが高給となる1つ目の理由は、需要があるものの人手不足であるということです。プログラミングの普及によって、ビジネスにAIを導入する企業は増えています。その一方で、プログラミングの知識があり、機械学習・ディープラーニングに精通しているという人材は少ないでしょう。そのため、企業は高給を提示して人材を確保しようとしています。つまり、需要と供給のバランスがとれておらず、希少な人材を高い給与を支払ってでも確保したい、という企業側の考えから高給となっています。

専門性が高いから

AIエンジニアが高給になる2つ目の理由は、専門性が高いということがあげられます。AIの開発にはプログラミング・機械学習・ディープラーニング・数学的な知識・ビッグデータの運用知識など、幅広い専門知識が必要です。これらの幅広い知識を扱える様になるためには、長期間の学習や経験が必要になるため、高給となりやすいでしょう。

国内外問わず評価されているから

AIエンジニアが高給になる3つ目の理由は、国内外問わず評価されているからでしょう。AIエンジニアの採用や人材育成に力を入れているのは日本国内だけではありません。海外にも優秀な人材がいるため、その人材を確保するために高給が提示されやすくなっています。

AIエンジニアに必要なスキル・知識5つ


AIエンジニアは人手不足で需要があり高収入です。そんなAIエンジニアになるために必要なスキルや知識があります。実際に就く仕事内容によっては他にも習得する必要なスキルや知識もありますが、AIエンジニアとして働くのなら以下のスキルや知識は最低でも習得しておいた方がよいでしょう。AIエンジニアになるために必要なスキルや知識、ディープラーニング・プログラミング言語・データ分析能力・コミュニケーション能力・数学について説明します。

AIエンジニアに必要なスキル・知識1:ディープラーニング

人間が指示をせずともAIが自動でデータの抽出や分類などをすることをディープラーニングといいます。AIエンジニアの仕事にはこのディープラーニングの知識は必須です。なぜならディープラーニングの知識はAIを扱う仕事では必要不可欠となる知識となるためです。またディープラニングと同様に機械学習もAIを扱う仕事に就くのなら避けて通れない分野となります。AI関連の仕事に就くのなら機械学習とディープラーニングは必ず習得しておきましょう。

AIエンジニアに必要なスキル・知識2:プログラミング言語

AIエンジニアの仕事はプログラミング言語のスキルが必要となります。データ処理に関するAI作成を仕事としたい人は「Python」の習得がおすすめです。「Python」は他の言語に比べてやや処理速度は遅くなるもののAIの作成やコードを書くときの量が少なくて済む上に、読みやすさがあるためプログラマーにも人気の言語となっています。また実際に現場でも多く使用されている言語となるため、AI関連の仕事に就くのなら扱えるようになっておいて損はありません。

AIエンジニアに必要なスキル・知識3:データ分析能力

AIを使った分析するときは結果を正しく読み取る能力と扱う能力が必要となるため、AIエンジニアにはデータ分析能力が必要となります。AI開発では膨大なデータから短時間に新しい物事を発見し正確に深く理解する必要があります。なぜならこうして得た新しいデータを利用してより精度の高い処理が可能であるAIを作りだしていくのが目的です。しかし高度なAIを作りだしても分析や解析の結果を正しく行えなければ価値のないものとなってしまいます。

AIエンジニアに必要なスキル・知識4:コミュニケーション能力

AIエンジニアが年収アップを考えたときに必要なスキルがあります。それはコミュニケーション能力です。AIエンジニアとして働いていると現場で働く他のエンジニアと細かく連携をとる必要が出てきます。こうしたときにコミュニケーション能力があれば役に立ちます。またAIエンジニアとして仕事をしていくと開発や分析について提案する場面もでてくるでしょう。そのとき物事を論理的に考察した結果を論理的に説明できる説明能力が必要となります。

AIエンジニアに必要なスキル・知識5:数学

AIエンジニアには数学の知識が必要です。数学はAIの仕組みに使われている機械学習・深層学習などの数理科学の分野に使われている共通言語となるからです。そのため多くの場合、高等数学や大学初級から大学卒業レベル程度の数学の知識が必要となります。微分積分学・線形代数学・ベクトル・行列などの数学知識以外にも、標準偏差・分散・確率分布・推定といった統計学の分野の知識も必要となります。

日本のAIエンジニアと海外のAIエンジニアの違い


日本だけでなく海外でもAIエンジニアの需要は高く世界的にAIエンジニアの需要は高いものとなっています。そのため日本でも外国でも優秀な人材を確保するために、AIエンジニアへ破格の待遇を提示し積極的に採用している企業が多くあります。同じように破格の待遇を用意しているはずなのですが、日本企業が提示する条件よりも海外企業が提示する条件の方が良いようです。日本のAIエンジニアと海外のAIエンジニアの「市場」「平均収入」「待遇」の違いについて考えてみました。

市場

世界中のさまざまな分野でAIが活用されるようになりAIエンジニアは世界全体で需要がある職種となりました。AIエンジニアは全世界で100万人以上は必要であるという分析がなされていますが、その人口は実際に3割ほどしかいません。日本だけでなく世界的にAIエンジニアは不足している状況なのです。そのせいか世界規模でAIエンジニア獲得に向けて争奪戦が激化しています。特にディープラーニングやビッグデータの分析といった新しい技術を身につけた優秀なAIエンジニアの数は足りないようです。

平均収入

日本のAIエンジニアの平均年収は海外のAIエンジニアに比べて低いといえます。日本のAIエンジニアの平均年収は約666万円ですが、アメリカのAIエンジニアの平均年収は約3300万円~5500万円です。優秀な人材であればさらに高額となります。中国では新卒で約450万円~900万円ほど、チームリーダーになると約2250万円の年収になります。またアメリカでは技術者不足解消のために新卒でも年収2000万円を超える求人を出している企業もあります。

待遇

日本の待遇よりも海外の待遇の方が良いといえます。日本の企業も優秀であれば新入社員であっても年収1000万円以上とする企業や、仕事内容や評価により新人社員でも主任クラスになれる制度を設ける企業があるなど待遇の改善が行われています。しかし海外では自社株も含めて約6億円を超える報酬を用意し優秀なAIエンジニアの引き抜きをした企業や、部門リーダーに年平均13億円以上の報酬を出すなどかなり破格となる待遇を提示しています。

‘SE’ ‘left’ ‘AIエンジニアには幅広い知識が必要だけど、これからさまざまな場面で活躍できそうですね。’]
‘PM’ ‘right’ ‘そうですね!日々学ぶことが好きな人でしたら、AIエンジニアを目指すのもいいですね。’]

専門性の高いAIエンジニアになれば高収入が期待できる!


AIエンジニアの仕事を目指すのならプログラミング・ディープラーニング・機械学習のスキルと知識の習得が必要となります。AIエンジニアは高いスキルと知識が求められるだけでなく人材が不足しているため、海外でも日本でも高収入となっています。そしてAIエンジニアとしての知識やスキルを磨き続けていれば定年後も安定した収入を得ることが可能です。AIエンジニアは需要の高さからますます注目される職種となるでしょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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