2020/12/18

SEの主な仕事内容6選|求められるスキルやおすすめの資格5選

 
  

‘SE’ ‘left’ ‘SEとしての仕事内容は、プログラミングや開発だけではないと感じています。’]

‘PM’ ‘right’ ‘SEに必要なのはまず開発能力ですが、クライアントのニーズ把握し柔軟に対応できる力も求められていますね。’]

SEとは?


SEとはシステムエンジニアの略で、主な仕事内容はシステム開発を行うことです。IT業界は慢性的な人手不足となっているため、SEを目指すという人もいらっしゃると思います。

しかし、システム開発は日常的に目にできる仕事ではないため、どのような仕事内容か具体的に想像ができないという人もいます。もし、SEを目指すのであれば、SEの仕事内容や、どのような役割、将来性を持っているのか把握しておきましょう。

SEの役割

SEの主な仕事内容はシステム開発です。しかし、システム開発といってもSEの仕事の範囲は広く、役割も多いです。

開発現場では設計やプログラミングなどを担当します。ただし、プログラミング業務はプログラマーに任せて、作業の進行状況を管理するという場合もあるでしょう。

また、SEはプロジェクトのリーダー的なポジションでもあり、作業の進行状況だけでなく、メンバーや予算などのプロジェクト全体の管理も行います。

SEの将来性

IT業界は慢性的な人手不足となっていて、人手不足を解決するために、いろいろな対策が考えられています。しかし、IT業界の技術の向上スピードは速いため、人手不足が続いているのが現状です。

そのため、今後もSEの需要は落ちることがないと考えられています。特に、AIやIoTなどの技術に対応できる人材は重宝されるのではないでしょうか。

客先常駐SEと自社開発SEの違い


SEの働き方として、大きく2つのスタイルに分類されます。ひとつはクライアント先のオフィスで開発を行う客先常駐というスタイルです。自社に立ち寄ることは少なく、基本的にクライアント先に直接出社してその日の作業が完了すれば帰宅します。

SEという仕事はきつい、忙しい、徹夜ばかりで疲れるといったイメージを持たれることがありますが、これは客先常駐という働き方が成果ではなく働いた時間に対して報酬が支払われるという仕組みであることに原因の一端があります。

もうひとつはコンテンツを自社で開発する自社開発というスタイルです。直接ユーザーの声を聞き開発に生かせます。納期もある程度自由が利くというメリットもあり、自社開発しているIT企業はとても人気があります。

SEの主な仕事内容6選


SEの主な仕事内容はシステム開発です。しかし、SEはリーダー的な役割ということもあり、その仕事の範囲は広く、設計やプログラミングだけが仕事ではありません。

SEはクライアントのヒアリングというシステム開発の上流工程から携わることになります。また、開発が終わっても保守や運用にまで携わることもあるので、SEはシステム開発でほぼ全ての工程に関わることになるでしょう。

仕事内容1:ヒアリング

SEはシステム開発を行う際に、まずクライアントのヒアリングを行います。クライアントにヒアリングすることによって、クライアントがどのようなシステムを求めているのかを把握し、要求の分析を行います。

また、クライアントへのヒアリングによって、現場や関係者が抱える問題点を把握して、求められているシステムだけでなく、より効率的な内容のシステムを提案することもあるでしょう。

仕事内容2:ニーズの分析

クライアントにヒアリングをして、要求の分析を行うことで、クライアントのニーズを把握することが可能です。

そのニーズを分析することで、クライアントに必要なシステムや、システムの組み立て方、開発の流れなどを決めていくことができるようになるでしょう。

また、システム全体の概要が明確になれば、クライアントに対してより具体的なシステムの提案や見積もりなどを進められるようになります。

仕事内容3:基本となるシステムの設計

ニーズ分析からシステム全体の概要を明確にできれば、次はいきなり作り込みをするのではなく、システムの基本設計を行います。

基本設計では、どのような機能を持たせるか、どのようなデザインにするか、どのようにして外部のシステムと連携させるのかなどのシステムの大枠を決めることになります。そして、サンプルを作るなどして必要な項目を洗い出していきます。

仕事内容4:プログラミングのための詳細設計

基本設計でシステムの大枠が決まれば、その基本設計をもとにして、より詳細な設計を行います。詳細設計では、システムに持たせる機能をどのような処理によって実現させるのかを詳細に決めていきます。

さらに、詳細設計で決まった内容は設計書や仕様書などにまとめていきます。後の工程では、この設計書や仕様書の内容に沿って、システムの製造を行っていくことになるでしょう。

仕事内容5:テスト

設計書や仕様書ができれば、それらに従ってシステムを製造していきます。システムを作る際には、設計書や仕様書をもとにプログラマーがシステムを組み立てていくのが一般的です。場合によってはSEもこの仕事内容に携わることがあるでしょう。

システムが組み上がれば完成というわけではなく、そのシステムが設計書通りにできていて、仕様書通りの動作をするかテストを行います。また、システムの製造途中でも状況に応じてテストは繰り返されるでしょう。

仕事内容6:保守や運用

テストでの動作に問題がなければ、導入して運用に入ります。ただし、運用が始まればSEの仕事が終わりというわけではありません。

SEの仕事内容には保守と運用も含まれています。場合によっては、保守作業はSE以外が担当することもありますが、基本的には運用開始後のメンテナンスやトラブルなどの対応はSEが行うことになるでしょう。

SEに求められるスキル6選


SEはプログラミング技術だけではなくIT業界における幅広い知識が必要な職業で、なかでもゼロから開発するための能力は重要です。クライアントのニーズを把握し、正しく理解して柔軟に対応する力がSEには求められています。

クライアントの要望を限りなく実現に近づけるやりがいのある仕事ですが、実際にSEの現場ではどのようなスキルが求められているのでしょうか。ひとつずつ説明します。

求められるスキル1:業務内容の把握

SEはいろいろな業務に携わります。そのため、SEが関わる業務の内容を把握しておく必要があるでしょう。

例えば、会計ソフトの開発を行うのであれば、会計に関する知識が必要になるでしょう。クライアントの要望に合った知識がなければ、システムを開発することは難しいのではないでしょうか。

そのため、SEはITに関する知識だけでなく、幅広い知識を身につけていく必要があります。

求められるスキル2:プログラミングスキル

SEであればその仕事内容から、プログラミングスキルは必要となります。プログラミングはプログラマーが行い、SEが行わないという場合もありますが、プログラミングスキルがなければ、設計書や仕様書を作ることは難しいでしょう。

また、システム開発はチームで行うため、プログラマーと仕事についてのコミュニケーションを取る際にも、プログラミングの知識やスキルが必要となります。

求められるスキル3:システム開発スキル

SEであればプログラミングスキルは必須となりますが、そのプログラミング言語にはいろいろな種類があるため、必要に応じて習得していくのがベターです。

また、SEの仕事の幅は広いため、プログラミングスキルだけでなく、データベースやネットワーク、セキュリティソフトやハードなどのいろいろなシステム開発に必要なスキルを習得していくことが求められます。

求められるスキル4:マネジメントスキル

SEが担うマネジメントスキルは、自分が担当しているプロジェクトを管理し運営する能力です。チームメンバーひとりひとりの業務内容やスケジュールを把握して、プロジェクト全体の工程や進捗を管理します。

プロジェクトを進行する過程で問題が発生することも少なくありません。仕様変更があった際にスケジュールを組み直したり、突発的事象に対応してリーダーシップをとるのも必要なマネジメント能力のひとつです。

現在はコロナ禍によりクラウド上で仕事をする在宅ワークという働き方が増えていますが、メンバーそれぞれの進捗や進め方をまめにチェックすることが大切です。

求められるスキル5:ヒアリングスキル

ヒアリングスキルは、ただ相手の話を聞くだけではありません。対話によってクライアントの要望を受け止め、真に求めているものを引き出す能力が求められます。

クライアントの中には「漠然としたイメージはあるけれどどう説明したらいいのかわからない」という企業も少なくありません。何を作ればいいのかを聞くのではなく「何に困っているのか」を引き出し、ITの技術で実現することがSEの社会的役割と言えるでしょう。

求められるスキル6:コミュニケーションスキル

コミュニケーションが必要なのは対クライアントだけではありません。プロジェクトを遂行するためにはたくさんの人の力が必要なので、SEが一匹狼でいてはいけません。
プロジェクトに携わるメンバーや協力会社と密にコミュニケーションをとることで仕事の流れや進み具合を把握し、時にはスケジュールを調整するなど対策を講じます。こうして現場と連携をとることが、出来上がってみたら「これは違う」「こんなはずじゃなかった」「そもそも仕事が終わらない」といった齟齬を防ぐコツです。

SEのやりがいとは?


SEは幅広い知識と、高度な専門知識を求められる仕事ですが、SEの仕事は激務といわれることもあるようです。

それでもSEとしての仕事を続ける人はたくさんいます。これは、SEの仕事内容は大変でも、それに見合ったやりがいがあるということではないでしょうか。

年収が高い

SEの仕事内容は高度な専門知識を必要とします。そのため、誰にでもできる仕事ではないでしょう。また、IT業界は人手不足で需要があるので、企業や業務内容にもよりますが、年収は高くなりやすい傾向にあるようです。

ただし、年収が高いということだけでSEの仕事を続けている人が多いわけではなく、他にも顧客や仲間とコミュニケーションを取りながら仕事をしたり、クライアントの抱える問題を解決したりする仕事内容に魅力を感じている人も、多く存在するのではないでしょうか。

キャリアパスが豊富

これまでのSEのキャリアパスは、プロジェクト・リーダーからプロジェクト・マネージャという流れが一般的でした。

しかし、SEの仕事内容は幅が広いので、多くの知識や経験を積むことで、キャリアパスの選択肢も幅広くなってきています。そのため、SEからプロジェクト・リーダーではなく、ITスペシャリストやITコンサルタントなどを目指す人もいるようです。

SEの仕事に役立つおすすめの資格5選


SEになるために特別な資格は必要ありません。しかし自身のスキルアップはもちろんですがITに関する資格を取得することでクライアントに対し自分の能力をアピールしやすくなるなど、対外的にスキルを証明する場合に役立ちます。

また資格を取得することで報奨金として一時手当を支給したり資格手当を給与に上乗せするなど、独自の支援制度を導入している企業も多くあります。収入が増えることで、仕事に対するモチベーションの向上にもつながるのでぜひ取得してみましょう。

SEにおすすめの資格1: 基本情報技術者試験

IPAが主宰する基本情報技術者試験は、ITに関する知識レベルや技術力に対しての客観的な評価指数となる国家資格です。受験者もとても多く、IT企業でも幅広く周知されているので評価されやすい資格といえるでしょう。

急速に発展するIT業界に対応し、IT現場の第一線で活躍するプロが試験委員となって試験問題を制作しているため合格すれば実践的なスキルを習得できます。また特定の機種やOSに依存しない出題となっているため、おかれている環境にかかわらず本質的なITの知識を得ることができます。

SEにおすすめの資格2:プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験も基本情報技術者同様、IPAが主宰している国家資格です。

プロジェクト全体の意思決定から品質やコスト、さらに成功後の分析や次のプロジェクトへの活用に至るまでをマネージメントし、さまざまな前提や制約を受け入れたうえで成功に導くことを目標としています。

またプロジェクトメンバーを成長させるなど、リーダーシップをとることが求められるSEには最適な資格であるといえます。

SEにおすすめの資格3:ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験もIPA主宰の国家資格です。ネットワークにおける固有技術、つまり創造性そのものに精通し、目的に沿って大規模で破られることのない堅牢なネットワークシステムを構築し運用できるエンジニアを目指します。

この資格が生きるのはSEだけではありません。コンピュータネットワークの構築および保守管理などを行うネットワークエンジニアや、縁の下の力持ちとなってITインフラを整備および管理するインフラ系エンジニアを目指す方にもおすすめの資格です。

SEにおすすめの資格4:システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験も国家資格のひとつです。この資格は大規模かつ長期的なプロジェクトの全体構想を設計し完成へと導く、上級エンジニアを目指すSEにおすすめの資格です。

ITストラテジストなど専門家による提案を受けて、組み込みシステムやIoTシステムをどのように取り込み利用するかを練ります。その構想に対し必要な条件を定義して実現するためのシステム構造を設計します。

SEにおすすめの資格5:応用情報技術者試験

応用技術者試験もこれまで同様IPA主宰の国家資格です。基本情報技術者試験の上位に位置づけられる試験で、選択形式の基本情報技術者試験と違って記述形式の問題が出題されます。

プログラミング技術からプロジェクトのマネジメント、経営に至るまで幅広い知識を得て、それをどこでどのように活かすかという効率化や応用力を習得することができます。

システム開発に携わる多くの職業において高いパフォーマンスを発揮し、SEにとってもレベルアップを図るのに最適な資格です。

SEを目指す方法とは?


SEになるには特別な資格は必要ないので、いつからでもSEを目指すことは可能です。文系、理系もそれほど関係はありません。

高校卒業後に大学や専門学校で実践的なスキルを身に着けて就職をする方法もありますし、まったく違った分野に就職していた人が未経験でIT企業に転職しSEを目指す方法もあります。

IT業界は近年エンジニア不足ですので、未経験者にも門戸は広いです。先述したさまざまな資格を主宰するIPAでも、IT人材育成のために高校生向けの広報誌を制作するなど積極的にIT人材育成支援を行っているので活用するのもおすすめです。

‘SE’ ‘left’ ‘SEはクライアントの要望を実現するために大切な業務を任される、やりがいのある仕事です。’]

‘PM’ ‘right’ ‘チーム内でのリーダー的存在を目指すなど、キャリアパスも豊富で責任ある仕事ですね。’]

SEの具体的な仕事内容を知ろう


SEの主な仕事内容はシステム開発です。しかし、SEの仕事の幅は広く、クライアントへのヒアリングや保守、運用まで行います。また、ITに関連する高度な知識だけでなく、幅広い知識やスキルを身につけていく必要もあります。

SEを目指すのであれば、SEの具体的な仕事内容を把握して、事前に準備を整えていくようにしましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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