2021/05/21

Salesforce Sandboxの更新とは?Salesforce Sandbox更新の手順と種類ごとの更新間隔の違い

 
  

Salesforce Sandboxの更新方法を学ぼう

Salesforce Sandboxは更新を行うことができます。 更新を実施することでSandboxを最新の状態にすることができ、開発やテストを開始する際にスムーズに行うことができます。 今回はそのSalesforce Sandboxの更新手順の確認や注意点などを説明していきます。

Salesforce Sandboxの更新とはなにか

Salesforce Sandboxは更新することでその時点での最新の状態に更新することができます。 Salesforce Sandboxは、組織の本番環境のコピーです。SandboxはSalesforce本番組織から完全に切り離されており、Sandboxで実行する操作はSalesforce本番組織には影響しません。 なので、Sandboxはテストや開発を目的として利用され、テストや開発をリスクなく実施することができます。 本番組織の状態は日々変化していきます。Sandboxも最新の状態に保つため、Sandboxには更新という機能があります。

Sandboxはどういう時に更新するか

ではSandboxはどういう時に更新するのでしょうか。上記記載のように、テスト・開発を実施する際に更新を行います。 Sandboxは本番のリリース状況に応じて、自動で更新がされません。本番環境の最新状態とは異なる状態で開発を開始すると、Sandboxから本番環境にリリースする際に、差分が発生しデグレやエラーの原因となります。 テストや開発を開始する前に更新ボタンをクリックするようにしましょう。 また、リリース前の本番環境のバックアップとしてSandboxを利用することもできます。Sandboxは、作成・更新時点での本番環境のメタデータを取得することができます。 ApexクラスやVisualforceのリリースをする前にSandboxの更新を行っておくことで、リリース後本番環境でエラーがあった場合、そのバックアップ用で取得したSandbox環境からメタデータのリリースをスムーズに行うことができます。 利用状況に応じて、適切にSandbox更新を行い、Sandboxを最新状態に保つようにしましょう。

Salesforce Sandbox更新の手順

では、Salesforce Sandboxの更新はどのように行えば良いでしょうか。 Sandboxは以下の手順で更新を行うことができます。 1. 設定>環境>Sandboxをクリックします。 2. 更新したいSandboxの左にある【更新】のボタンをクリックします。 3. Sandbox情報(名前、説明、作成元)を更新します。 ※作成元の選択をすることで、更新時に反映元となるSalesforce組織を選択することができます。 4.Sandboxライセンス内の【次へ】ボタンを選択します。 ※作成元の選択や契約しているライセンスの種類、Sandbox使用状況によって利用可能なSandboxライセンスが異なります。【次へ】ボタンが表示されていれば利用可能です。 5.Sandboxオプションを選択し、作成ボタンをクリックすると更新が開始されます。 なお、Sandboxの更新にはSandboxの種類やデータ量、選択するSandboxオプションによって必要な更新時間が異なります。データ量によっては数日以上更新に時間がかかる場合もありますので、更新は余裕を持って行うようにしてください。

Sandboxの種類ごとの更新間隔の違い

Sandboxは種類ごとに更新間隔やコピーできる内容が異なります。 また契約によって利用できるSandboxの種類や数が異なりますので、事前に確認を行うようにしましょう。 以下にSandboxの種別ごとに更新間隔の違いやコピーできる内容の違いを記載していきます。

更新間隔

Developer Sandbox:1日 Developer Pro Sandbox:1日 Partial Copy Sandbox:5日 Full Sandbox:29日

ストレージ制限

Developer Sandbox:データストレージ:200MB/ファイルストレージ:200MB Developer Pro Sandbox:データストレージ:1GB/ファイルストレージ:1GB Partial Copy Sandbox:データストレージ:5GB/ファイルストレージ:本番組織と同じ Full Sandbox:29日データストレージ:本番組織と同じ/ファイルストレージ:本番組織と同じ

コピーされる内容

Developer Sandbox:メタデータのみ Developer Pro Sandbox:メタデータのみ Partial Copy Sandbox:メタデータとサンプルデータ Full Sandbox:メタデータとすべてのデータ

Salesforce Sandbox更新時の注意点や考慮事項

Sandboxの更新を行う際の注意点や考慮事項を説明していきます。 まずは上記記載の通りSandboxの種類によってコピーされるデータの種類が異なります。特にDeveloper SandboxとDeveloper Pro Sandboxではすべての設定情報やメタデータは更新されますが、レコード情報やデータは更新されません。 その他注意点として、Sandboxの更新要求はキャンセルすることができません。 またSandboxオプションにて、自動で有効化にチェックしていない場合、更新されたSandboxを有効化するか破棄するのかを選択できます。破棄されたSandboxの復元はできず、もし破棄すると以前のバージョンに戻ります。

おわりに

今回はSalesforce Sandboxの更新とその注意点を学んできました。 テストや開発を行う際にSandboxの利用はとても重要です。その更新の方法を知っておくことでSandboxの状態を最新にすることができ、テストや開発を安全に実施することができます。 今回学んだ手順や注意点などを踏まえて、Sandboxを適切に管理していくようにしましょう。]]>

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】