2021/05/20

SalesforceにおけるSandboxの種類の違いを正しく理解しよう

 
  

Salesforce Sandboxの種類について

SalesforceにおけるSandboxとは別の環境にある組織のコピーであり、テストやトレーニング目的で利用することができます。 そのSalesforce Sandboxには4種類存在し、種類ごとに利用できることや制限・考慮事項などが異なります。Salesforce上で作成できるSandboxには4つの種類があります。 ・Developer Sandbox ・Developer Pro Sandbox ・Partial Copy Sandbox ・Full Sandbox Sandboxは契約している本番環境のエディションによって利用可能なSandboxの種類や数が異なります。詳細はSalesforceのヘルプページなどを参考にするようにしてください。

Sandboxの種類について詳細を確認する

では、4種類のSandboxは具体的にどういった点が異なるのでしょうか。以下で「Developer Sandbox」「Developer Pro Sandbox」「Partial Copy Sandbox」「Full Sandbox」の詳細を見ていきましょう。

Developer Sandbox

Developer Sandboxは一般的なSandboxです。すべての契約(Professional Edition, Performance Edition, Unlimited Edition, Enterprise Edition)で利用可能です。開発目的で利用されることが多いです。 注意点としては、Sandbox作成・更新時にコピーされるのはメタデータのみで、実際のレコードのデータは含まれないという点です。 更新間隔:1日 ストレージ制限:データストレージ: 200 MB/ファイルストレージ: 200 MB コピーされる内容:メタデータのみ Sandboxテンプレートの利用可否:利用不可

Developer Pro Sandbox

Developer Pro Sandbox について、ほとんどDeveloper Sandboxと変わらず、主に開発目的で利用されることが多いですが、その違いはデータ容量とファイル容量の上限が1GBである点です。 更新間隔:1日 ストレージ制限:データストレージ: 1 GB /ファイルストレージ: 1 GB コピーされる内容:メタデータのみ Sandboxテンプレートの利用可否:利用不可

Partial Copy Sandbox

Partial Copy Sandboxは、Developer Pro Sandboxと異なりデータ容量だけでなく、コピーされるデータの内容や、Sandboxの更新期間にも違いがあります。 また、本番組織のデータサンプルが含まれますので、Partial Copy Sandbox は、ユーザ受け入れテスト、インテグレーションテスト、トレーニングなどの品質保証作業目的で使用されることが多いです。 更新間隔:5日 ストレージ制限:データストレージ: 5 GB /ファイルストレージ: 本番組織と同じ コピーされる内容:メタデータとサンプルデータ Sandboxテンプレートの利用可否:必須

Full Sandbox

Salesforceの本番環境における全ての情報(設定情報やデータ)がコピーされます。 更新期間が29日と長いのが特徴で、データ容量も多く作成に時間がかかるため、開発にはあまり向いておらずパフォーマンステストや負荷テスト等で利用されます。 更新間隔:29日 ストレージ制限:データストレージ: 本番組織と同じ /ファイルストレージ: 本番組織と同じ コピーされる内容:メタデータとすべてのデータ Sandboxテンプレートの利用可否:利用可

Sandboxの作成方法

上記にてSandboxの種類の違いを学びましたが、ではSandbox作成時にどこでその種類を選択すれば良いのでしょうか。 Sandboxは以下の手順で作成を行うことができます。 1. 設定>環境>Sandbox をクリックします。 2. 【新規Sandbox】のボタンをクリックします。 3. 作成するSandboxの情報 (名前、説明、作成元)を設定します。 ※作成元の選択をすることで、更新時に反映元となるSalesforce組織を選択することができます。 4.Sandboxライセンス内の【次へ】ボタンを選択します。 この選択で、Sandboxの種別を選ぶことができます。 ※作成元の選択や契約しているライセンスの種類、Sandbox使用状況によって利用可能なSandboxライセンスが異なります。【次へ】ボタンが表示されていれば利用可能です。 5.Sandboxオプションを選択し、作成ボタンをクリックすると作成が開始されます。

おわりに

いかがでしたでしょうか、今回はSalesforce Sandboxの種類の違いとその作成方法について解説しました。 SandboxにはDeveloper Sandbox、Developer Pro Sandbox、Partial Copy Sandbox、Full Sandboxの4種類があり、それぞれコピーしてくるデータの種類・容量や更新可能な日数に違いがあることがわかりました。 それぞれの利用用途に応じて、適切なSandboxの種類を選択することが望ましいので、今回学んだことを踏まえて、Sandboxを有効活用しSalesforce運用を適切に行っていくようにしましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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