2022/09/2

SalesforceはGoogleカレンダーと同期できる!?便利な使い方についてご紹介

 
  

Salesforce、Googleカレンダーそれぞれどんなことができるの?

Salesforceはマーケティングや営業支援等で役立つクラウドサービスで、世界中様々な企業で導入されています。GoogleカレンダーはGoogleの提供するクラウド上のカレンダーサービスで、予定の入力や共有が可能です。 Salesforceは社内やデータセンターに物理的なサーバーを用意する必要がないため、コストを抑えつつ顧客情報の管理や営業活動内容の共有、レポートの作成やデータの分析等、様々な機能が利用できます。 一方のGoogleカレンダーは、予定入力や共有、通知を設定できるGoogle Workspace内の便利なツールの一つです。 多くの機能を利用できるSalesforceは、導入した企業が利用しやすいようにカスタマイズすることや、外部サービスとのAPI連携もできます。今回はGoogleアカウントを持っていると無料で利用できるGoogleカレンダーとの連携について詳しく紹介していきます。

SalesforceでGoogleカレンダーを同期するために利用する機能

外部サービスと連携させる際は「Lightning Sync」を利用します。Googleカレンダーとの連携には「Lightning Sync for Google」が必要となります。 SalesforceにはSalesforce Classic、Lightning Experience、モバイル版といった3つのインターフェースがあり、いずれのインターフェースでも連携可能ですが、公式ページにはSalesforce Classicでは利用できない可能性が記載されていました。

システム管理者による事前準備

事前にSalesforceのシステム管理者にてSalesforce内「Gmail インテグレーションおよび同期」メニューから「Lightning Sync」を有効にしておく必要があります。 次に「ユーザーが取引先責任者または行動あるいはその両方をGoogleとSalesforce間で同期できるようにする」をクリック、優先する接続方法に「OAuth 2.0」を選択します。 最後に、Google管理者がLightning Sync用のサービスアカウント設定時に生成された非公開鍵をアップロードしますが、鍵が見当たらない場合は、Google側のAPIコンソールからダウンロード可能です。 なお、Googleアカウントをあらかじめ作成していないと上述の作業や以降の作業もできないので、未取得の場合は先に取得を済ませておいてください。

SalesforceとGoogleカレンダーの同期方法について

GoogleカレンダーをSalesforceと同期するには、引き続きGoogle Workspace(旧サービス名・G suite)側での設定が必要です。Google Workspaceのコンソール画面にてプロジェクトを作成していきます。 まず「Google Cloud Platform ログイン」等で検索するとログイン画面が表示されるので、あらかじめ作成したGoogleアカウントでログインしましょう。なお、すでにGmail等のGoogleサービスにログインしている場合は、アクセスしただけで自動ログインされます。

APIの有効化とアカウント作成

Google Cloud Platform画面上部の検索欄で「Google Calendar API」と入力すると設定画面が出てくるので、「有効にする」をクリックしましょう。 左側メニュー「認証情報」をクリックしたら上部の「認証情報を作成」から「サービスアカウント」を選択して任意のアカウント名でアカウント作成します。続いて「ロールを選択」で「Project」「オーナー」「続行」「完了」の順で選択していきましょう。 「サービスアカウントを管理」から「編集」をクリックし、「ドメイン全体の委任の表示」を有効にして、任意のプロダクト名を設定します。

鍵の作成とクライアントIDの確認

Salesforce側でアップロードするための鍵を作成します。「鍵を追加」の「新しい鍵を作成」をクリックし、JSON指定となっていることを確認のうえで「作成」をクリックし、保存しましょう。次に「クライアントIDを表示」からIDを表示させて、メモ帳等に控えておきます。

スコープの設定

Google側の最後の設定はスコープ設定です。スコープ設定は、組織に関連づけられた管理者権限を持ったGoogleアカウントにて「admin.google.com」のサイトからログインする必要があります。 ログインできたら「セキュリティ」メニューの「API制御」を選択します。「ドメイン全体の委任を管理」を選択したら、「新しく追加」をクリックし、控えておいたクライアントIDを入力、「OAuthスコープ」の部分にカレンダーのURLを入力して「承認」を選択しましょう。 以上でGoogle側の設定は完了です。作成した鍵をSalesforce側でアップロードして、接続をテストしてみてください。

GoogleカレンダーをSalesforceと同期させてさらに業務を効率化しよう!

組織では、自部署でSalesforceのカレンダーで予定を管理していても、その他部署はGoogleカレンダーを利用しているという場合があるでしょう。双方の部署の予定を把握する必要が出た場合、通常はそれぞれのカレンダーに予定を入れるという二度手間が発生します。 今回ご紹介した方法で連携することで自動同期ができるので、一方に予定を入力するだけで済みます。ぜひ業務効率化のためにAPI連携を試してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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