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Salesforceの結合レポートはどんな機能?

結合レポートをできるSalesforceのタイプは?
SalesforceではclassicとLightning Experienceといった2つのインターフェースを利用できますが、結合レポートはいずれにおいても利用が可能です。Lightning ExperienceではSpirng’19から利用できるようになっています。 今回は趣旨が異なるため、classicとLightning Experienceの違いについては詳しくは紹介しませんが、端的には次のようになります。 Lightning Experienceはユーザーの作業効率が上がるようなUI作りがされて、新機能が次々追加されているものの動作の快適性がネットワーク等のユーザー環境に左右されるところがあります。classicはテキストが多めの簡素なIUで、機能面ではLightning Experienceに劣ります。結合レポートが利用可能なSalesforceのエディション
結合レポートを使えるSalesforceのエディションは、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Editionです。Lightning Experienceで結合レポートを利用する場合の注意点
Lightning Experienceで結合レポートを使おうとした際に、結合レポートが表示されていない場合があります。Salesforceのレポート編集画面を開いて、左上にある下向き三角マークで「レポート」と書かれた部分をクリックします。 「結合レポート」が表示されればそのまま利用ができます。表示されていない場合に関しては、Salesforceの公式ページに、有効化して欲しい対象の組織IDとともに結合レポートの有効化を依頼するように記載されています。Salesforceで結合レポートを実際に使ってみよう!できること・できないことは?

データの扱い方
結合レポートでは一つのデータテーブルをブロックとして扱います。同画面内で使用したいブロックを追加してレポートを作成していくことになります。ブロックの最大数は5個です。また1ブロックにつき2000のレコードを参照できるため、5ブロックで10000レコード表示が可能です。 前項でも説明したようにグループ化できるのは共通ID(項目)がある場合のみに限られます。ただし3つ以上を結合する場合、全てのブロックに共通IDが入っている必要はありません。 ブロックAとBでは「組織名」項目のみが共通、BとCでは「商談結果」項目のみ。AとCの間に共通項目は無しという状態も成立するということです。結合レポート上の計算
結合レポートでは、2種類のカスタム集計項目というものを利用できます。カスタム集計項目は、計算等を行った結果出たデータです。標準カスタム集計項目とクロスブロックカスタム集計があります。 集計結果を全てのブロックに反映するか、集計を行っているブロック内のみに止めるのかを指定できます。 さらにクロスブロックカスタム集計を利用することで、複数のブロック内のデータを使った計算が行えます。利用の仕方はExcelで他のシートやブックのデータを使って計算するとの似ており、結合レポートでもデータの参照先を指定することとなります。 classicのインターフェースでカスタム集計を行った場合、数式までは自動でレポートされないため、ブロック内に数式の追加が必要となります。Lightning Experienceの場合は自動で追加されます。結合レポートでできないこと
結合レポートは便利な機能ですが、複数のレポートを参照する複雑な処理が行われるため、Salesforceの通常レポートと異なってできないこともいくつかあります。スムーズに利用できるよう、そのうちの一部を紹介しておきます。 なおclassicのインターフェースではできないことが多く存在するため、今回はLightning Experienceで不可な点に絞って紹介していきます。 結合レポートからグラフを作成することはできません。またレポートをエクスポートすることもできません。他には、スケジュール登録することやSalesforceの別機能であるダッシュボードのデータとして利用すること、分析スナップショットの使用ができません。 細かいところでは条件付き書式の適用が不可です。Quipで結合レポートを開くこともできないので注意が必要です。Salesforceの結合レポートを使ってデータを多面的に分析しよう!

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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