2021/05/24

SalesforceのOEM プログラムとは?参加手順やメリットをご紹介

 
  

OEMとは?

OEMとは、生産方式の1つで他社ブランドの物やソフトウェアなどの製品を製作することです。 そうすることで、お金に余裕がなくても自社ブランドの商品を作れます。 例えば、会社には営業や販売に強みがあるが製造するだけのノウハウも金額もない場合、OEMの生産方式を利用することで、強みだけを生かしたビジネスが展開できます。

Salesforceにおける「OEMパートナー・プログラム」について

Salesforceでは、Salesforceのクラウドプラットフォームの「Force.com」で他社がアプリを開発、そして拡販することのできる「OEMパートナー・プログラム」を提供しています。 こちらのプログラムは2009年から提供されています。パートナーはここで得た利益のうち、「Force.com」の使用料としてSalesforce側へいくらか支払います。支払う割合は個別で取り決められます。 サポートも充実しており、専用の開発環境は無償、そして必要であれば開発者は教育プログラムを定価の半額で受けることもできます。 もしあなたがアプリケーションの構想はあるが、そのためのナレッジもリソースもないという場合、「OEMパートナー・プログラム」を利用することで課題の多くを解決できるでしょう。

OEMプログラムに参加する手順

SalesforceのOEMプログラムに参加するのには細かいフローは多数ありますが、主に以下に挙げる3つの手順を経る必要があります。 下記を参考にして、「OEMパートナー・プログラム」への参加を試みましょう。

Partner Communityに登録

ウェビナーや個別相談会に参加して参加を決意したら、まずはPartner Communityに登録しましょう。 Partner Communityに登録することで、最新のサポートや情報を受け取ることが可能です。登録にはDeveloper Editionで組織を取得する必要があります。登録が終われば、その後初期設定でChatterグループ参加設定をします。 もしDeveloper Editionに半年以上ログインがなければ組織が削除されるので、定期的にログインは行うようにしましょう。

アプリケーションを開発する

Partner Communityへの登録が終われば、アプリケーションの設計・開発プロセスに入ります。 この時にはSalesforceからテクニカルレビューを受けることもできます。そうして開発が終わると、アプリケーションの脆弱性や安全性についての審査のため、Salesforce側へセキュリティレビューを申請します。 審査が通れば、後はトライアル環境で構築します。セキュリティレビューには申請が完了してから5~7週間程かかります。 もしセキュリティレビューでアプリケーションに脆弱性や安全性に問題が認められた場合、アプリケーションの公開までの期間が延びることもあります。

AppExchangeでアプリケーションの公開ページを作成する

契約プロセスおよび開発プロセスが完了すれば、アプリケーションをAppExchange上で公開するためのAppExchangeリストを作成します。 リストを作成するには、Partner Communityにて [Publishing(公開)] ページを開き、[Listings(リスト)] タブをクリックします。その後、[Text(テキスト)] や[App(アプリケーション)] タブなどをクリックし、必要な情報を入力します。 公開したいアプリケーションが複数ある場合は、複数作成しましょう。 もし開発した製品に無料トライアル機能がある場合は、顧客に製品を表示させるために[Trials(トライアル)]タブをクリックして設定する必要があります。

SalesforceでOEMパートナーになるメリット

SalesforceでOEMパートナーになるメリットにはアプリケーションの開発に専念できることや、迅速かつ低コストでアプリケーションの開発ができることがあります。 下記にて紹介する内容を参考にしてください。

アプリケーションの開発に専念できる

Salesforceの「OEMパートナー・プログラム」に参加することで、アプリケーションの開発に専念できます。 アプリケーションの開発ができるForce.comは、サーバーやストレージといったインフラ環境から開発・実行環境やAPIなどを提供するSalesforceのPaaSです。 もしアプリケーションの開発に強みはあるが、そのための環境を用意することが資金や規模の面から難しいという場合も、その課題をスルーできます。

迅速かつ低コストで開発ができる

「OEMパートナー・プログラム」に参加することで、より低コストでアプリケーションが開発できます。 理由としては、従来のオンプレミス型に比べてインフラ環境を用意する必要がないためです。 そのため、今までのオンプレミス環境を持っている企業であっても、長期的に見ればクラウドへの移行の方がコスト面では推奨されます。

SalesforceOEMで、独自サービスの展開を考えよう!

今回は、Salesforceの機能をさらに拡張するための「OEMパートナー・プログラム」について紹介しました。 アプリケーションの開発環境がない企業様から、開発リソースもオンプレミスでの環境も潤沢にある企業様まで「OEMパートナー・プログラム」への参加にメリットがあります。ぜひ活用できるように理解を深めておきましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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