2021/03/23

Salesforceにおけるmdtとは?作成方法や注意点を解説!

 
  

Salesforceにおけるmdtとは?

mdtとは、Salesforce内の「カスタマイズ」「リリース」「パッケージ化」「アップグレード化」が全て可能なシステムを構成するものです。 例えばパッケージをアップデートした場合、設定値が変更されるのが通常ですが、mdtがあれば今までの設定を維持したまま可能になります。そのためmdtは、新規に開発する際に役に立つシステムです。

Salesforceにおけるmdtの概要

Salesforceにおいてmdtは、レコードを変更セットやパッケージに含めることが可能なデータのことです。 「mdt⇒カスタムメタデータ」のことで、従来のカスタムオブジェクトとは少し異なります。従来のものは「型:メタデータ」と「値:レコード」でした。ただし、カスタムメタデータは、値のレコード自体もメタデータになっています。 つまり値の中に変更セットやパッケージを含むことが可能になりました。

Salesforceのシステムとmdtの関係

Salesforceのシステムには、主に以下の定義データがあります。 ・メタデータ ・オブジェクトデータ ・ページレイアウト定義データ ・ワークフロー定義データ 他にも多数ありますが、これらによってアプリケーションは構築されています。 それぞれが特化したものであるため、今までのやり方では一緒の構造体で管理するのは不可能でした。つまり別々に管理していく必要があり、手間や負担がかかります。 ただし、Salesforce内にmdtができたことで、オブジェクトにレコードが作成できたため、手間や負担がかかる問題を解決する手段として使われるようになっています。

Salesforceにてmdtを使う利点

Salesforceにてmdtを使う利点は5つあります。 1.オブジェクトにレコードがある 2.変更セットにレコードが含まれる 3.パッケージにレコードが含まれる 4.テストメソッド内で参照が可能 5.アップデート後でも過去の設定の維持が可能 mdtを使えば上記を満たすことができ、より効率よくシステムの開発が可能です。オブジェクト内にレコードを含むことで、変更セット+パッケージごとリリースができるので手間と負担が減少します。 そのためSalesforceにて、mdt(メタデータタイプ)を使う利点は大いにあると言えます。

Salesforceにてmdtの作成方法

Salesforceにてmdt(カスタムメタデータ)を作成するには、3つの手順を行う必要があります。その手順とは以下の通りです。 1.カスタムメタデータ型の詳細ページに行く 2.詳細内の「カスタム項目」⇒「新規」をクリック 3.「メタデータリレーション」を項目種別に選びます 4.カスタムメタデータ型をどれに関連付けるか選びます この手順通りに進み、選択することでカスタムメタデータを作成することが可能です。

カスタムメタデータ型

手順4.のカスタムメタデータ型にてレコードを作る場合、選択するものが3つあります。 1.異なるカスタムメタデータ型 2.エンティティ定義(標準のオブジェクトかカスタムオブジェクト) 3.項目定義(2.のオブジェクトの標準項目かカスタム項目) 上記などの特定の項目を選択することで、最適なカスタムメタデータ型にてレコードを作ることができます。 作成方法としては、オブジェクトを作る時と同じ過程です。値を登録する際は「Manage」ボタンをクリックして行いましょう。

Salesforceのmdtの注意点や制限

Salesforceにてmdtを使う場合には、注意点や制限があります。これらを知り使うことで、安全に失敗せずにメタデータタイプを使用することができます。注意点や制限は以下の通りです。 ・必要なエディションがある ・データのサイズに制限がある ・サポートしない管理ツールがある ・ライセンスが強制適用されない ここからは、順に解説します。

必要なエディションがある

カスタムメタデータ(mdt)を使用するには、必要なエディションを備えておく必要があります。使用可能なエディションは、以下となります。 ・Professional Edition ・Enterprise Edition ・Performance Edition ・Unlimited Edition ・Developer Edition 正常な動作を促すためにも、使えるエディションにて使用しましょう。

データのサイズに制限がある

Salesforceのmdtは、10MBまでのデータサイズが上限となっています。ほとんどの場合10MBを超えて使い切ることはありませんが、上限を考慮して開発するように注意しましょう。

サポートしない管理ツールがある

Salesforceのカスタムメタデータは、「Tooling API」と「開発者コンソール」の管理ツールをサポートしません。そのため上記などの管理ツールが関係する場合は、注意して作業する必要があります。

ライセンスが強制適用されない

Salesforceのmdtにおいて、ライセンスが強制適用されないケースがあります。それが拡張パッケージに定義されたライセンスのことです。 パッケージにデータ型がある場合は別になりますが、その他は適用されません。

Salesforceにてmdtを活用しよう!

今回はSalesforceにおける「mdt」について紹介していきました。カスタムメタデータは値のレコード自体も、メタデータとなっています。そのため「変更セット」+「パッケージ」ごとにリリースすることが可能になります。 従来よりも圧倒的に負担が減り、手間もかからないため、是非活用できるようにしましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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