2021/03/30

AWS S3とは?AWSS3の特徴やメリット、使い方について解説

 
  

AWS S3とは


AWS S3(Amazon Simple Storage Service)とはスケール、可用性、セキュリティ、パフォーマンスの面で優れた力を発揮するオブジェクトストレージサービスです。

AWS S3を使うことで大量のデータを安全に取得し、管理できるようになります。また使い方も簡単なものになっています。

したがって、コンプライアンスに配慮した設計となっています。AirbnbやNetflixといった有名企業もAWS S3を導入しています。この記事ではAWS S3の機能、メリット、使い方について触れていきます。

AWS S3の機能


ここではAWS S3にはどういった機能があるのかについて解説します。

AWS S3の機能としてはS3 Storage Lens、S3 Intelligent-Tiering、S3 Access Points、S3 バッチオペレーション、S3 パブリックアクセスブロックの5つの機能があります。5つの機能についてそれぞれ解説していきます。

AWS S3の機能1:S3 Storage Lens

AWS S3の機能の1つ目は、S3 Storage Lensです。組織全体のオブジェクトストレージの使用状況やアクティビティの傾向を可視化し、データ保護のためのレコメンデーションを作成します。ストレージやアクティビティを1つの画面に表示できるので、管理しやすくコストの削減やデータ保護に必要な方法を特定するのに役立ちます。

AWS S3の機能2:S3 Intelligent-Tiering

AWS S3の機能の2つ目は、S3 Intelligent-Tieringです。

アクセスパターンが変更されたときに、自動的にストレージコストを最適化します。

アクセスパターンをモニタリングするので、アクセス頻度によって高頻度アクセス階層または低頻度アクセス階層にオブジェクトを移動させます。これによりストレージコストを大幅に節約できます。

AWS S3の機能3:S3 Access Points

AWS S3の機能の3つ目は、S3 Access Pointsです。

S3 Access Pointsを使うことで、共有データセットを使用するアプリケーションに対してアクセスを容易に管理できるようになります。大量のアプリケーションやデータセットに対しても簡単にアクセスできるようにスケーリングできます。

AWS S3の機能4:S3 バッチオペレーション

AWS S3の機能の4つ目は、S3 バッチオペレーションです。

このデータ管理機能を使うことで大量のオブジェクトを管理できます。

S3 バッチオペレーションで作業を実行するためにジョブを作成します。ジョブを作成すれば、複数のジョブを同時に実行できますし、優先させたい作業を優先して実行させることも可能です。

AWS S3の機能5:S3 パブリックアクセスブロック

AWS S3の機能の5つ目は、S3パブリックアクセスブロックです。

現在及び将来のオブジェクトがパブリックにアクセスできないようにブロックできます。この設定はアカウント全体に適用されるので、オブジェクトの管理が簡単になります。

AWS S3のメリット


AWS S3を使うことによって得られるメリットを紹介します。

メリットとしては、高いパフォーマンスを発揮すること、ストレージクラスのコスト効率の高さ、高いセキュリティ機能、データ管理やアクセス管理が簡単なこと、クエリがデータ分析の後すぐに使えること、幅広くサポートされているクラウドストレージサービスがあることの6つが挙げられます。

AWS S3のメリット1:高いパフォーマンス

AWS S3のメリット1つ目は高いパフォーマンスを発揮することです。

S3オブジェクトを自動で作成から保存までしてくれるので、長時間継続して動作し、高い耐久性を持っています。これにより必要に応じて必要なだけデータを利用でき、障害やエラーなどの事態からデータを保護できるようになります。

AWS S3のメリット2:ストレージクラスのコスト効率の高さ

AWS S3のメリット2つ目はストレージクラスのコスト効率が高いことです。

AWS S3の様々な機能を利用することでシステムのパフォーマンスを下げることなく、コストを抑えながら沢山のデータの保存や転送を実行できるようになります。

AWS S3のメリット3:高いセキュリティ機能

AWS S3のメリット3つ目は高いセキュリティ機能が備わっていることです。

データをAWS S3に保存します。そして、暗号化機能とアクセス管理ツールを使用することで不正なアクセスからデータを保護できます。またAWS S3には不正なアクセスがないかどうか監査する機能もサポートされています。

AWS S3のメリット4:データ管理とアクセス管理が簡単

AWS S3のメリット4つ目はデータ管理やアクセス管理を簡単にできることです。

S3 Access Pointsで個別のアクセス許可ができるため、データへのアクセスを容易に管理できるようになります。

データ管理を組織全体で可視化したり、アクティビティのログ記録やアラートの定義などを自動化したりできるようになります。

AWS S3のメリット5:クエリがデータ分析の後すぐに使える

AWS S3のメリット5つ目はクエリがデータ分析の後すぐに使えるようになることです。

query-in-placeサービスによってS3オブジェクトやAWS内の他のデータセット全体で大規模なデータ分析ができます。またクエリのパフォーマンスを何倍も向上できます。

AWS S3のメリット6:幅広くサポートされているクラウドストレージサービス

AWS S3のメリット6つ目はクラウドストレージサービスが幅広くサポートされていることです。

AWS Partner Network(APN)と呼ばれるデータの保存や保護のために協力してくれるパートナーや、AWS MarketplaceからAWSのサービスを直接購入できます。

AWS S3の使い方


ここまでAWS S3の特徴やメリットについて説明しました。続いてAWS S3の使い方について説明します。

ここではAWS S3の使い方として、AWS S3を利用してファイルを保存する方法、AWS CLIを使ってAWS S3に保存する方法を説明していきます。

AWS S3の使い方1:AWS S3を利用してファイルを保存する

1つ目のAWS S3の使い方として、AWS S3を利用してファイルを保存する方法を説明します。

1つ目の使い方の流れとしては、AWS S3コンソールに入り、S3バケットを作成し、ファイルをアップロードしてからオブジェクトを取得します。この流れについて詳しく説明します。

1.AWSマネジメントコンソールから「S3」を選択しコンソールを開きます。

2.S3ダッシュボードで「バケットを作成」を選択し、バケット名を入力します。必要なオプションや許可設定を指定したら「次へ」を選択し、その次の画面で「バケットを作成する」のところをクリックします。

3.バケットが作成できたらファイルをアップロードします。バケットをクリックするとバケットのホームページに移動します。そこで「アップロード」を選択します。アップロードするファイルを選択し、アクセス許可やプロパティ設定を指定したら「次へ」を選択します。最後の画面で「アップロード」を選択したらアップロードは完了です。

4.アップロードができたら、ダウンロードするファイルの隣にあるチェックボックスをオンにして「ダウンロード」を選択したらダウンロードできます。削除する場合も詳細から「削除」を選択したら削除できます。

AWS S3の使い方2:AWS CLIを使ってAWS S3に保存する

2つ目のAWS S3の使い方として、AWS CLIを使ってAWS S3に保存する方法を説明します。

2つ目の使い方の流れとしては、AWS IAMユーザーを作成し、AWS CLIをインストール及び設定したら、AWS CLIを使ってAWS S3バケットを作成し、ファイルをバケットにコピーします。

1.AWSマネジメントコンソールから「IAM」を選択し、IAMダッシュボードを開きます。IAMダッシュボードからユーザーをクリックし、ユーザーを追加します。

2.コマンドプロンプトに「aws configure」と入力し、credentials.csvファイルのアクセスキーIDとcredentials.csv fileのシークレットアクセスキーを入力します。そして「us-east-1」を入力し、最後に「json」と入力します。

3.コマンドプロンプトから「aws s3 mb s3://(バケット名)」と入力し、新しいバケットを作成します。次に「aws s3 cp “ (ローカルディレクトリ) (ファイル名)” s3://(バケット名)/」と入力し、ローカルディレクトリにファイルをアップロードします。

AWS S3を使ってみよう


今回はAWS S3の特徴、メリット、使い方について紹介しました。

AWS S3を導入することで、データやアクセスの管理が容易になりあらゆる面で作業パフォーマンスが高くなります。

また使い方も簡単で、画面の指示に従ってファイルを保存するだけでAWS S3を使用できます。みなさんもぜひ活用してみてはどうでしょうか。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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