2022/05/31

AWS Proxyについて徹底解説!Proxyを理解して活用するには?

 
  

Proxyとはどのようなサービスなのか?


Proxyとは、代理や中継という意味を持っています。

AWSやIT業界では、データ通信を行う際の代理やデータの中継をするのがProxyです。AWS Proxyは、通信節約の為に構成された仕組みで、いくつかの種類が存在し「FTP Proxy、HTTP Proxy、SMTP Proxy」と様々な種類が存在します。

また、通常のProxyサーバーは非公式Proxyと呼ばれていて、特定のユーザーのみが利用可能ですが、公開Proxyは誰でも利用ができるので、個人情報の流失などの悪用に利用されてしまうケースもあります。

インターネット上では無料のProxyなども展開されており、セキュリティ面では危険でもあるため、利用には注意が必要です。

Proxyを理解する上でDMZをセットで理解しておこう!

いくつかあるProxyの仕組みを理解する為に、DMZもセットで理解しておきましょう。

DMZとはDeMilitarized Zoneの略で、日本語では「非武装地帯」という意味になります。つまり、外部と内部を切り分け脅威から遠ざけるという役割を担っています。

正確には、インターネット公開されている情報などは、常にクラッカーなどからの脅威にさらされており、外部ネットワークと内部ネットワークをファイアウォールで切り離しその間にDMZを設置します。

荷物などに入っている緩衝材という覚え方だと理解しやすいです。

AWS Proxy RDSってなに?


AWS ProxyのRDS(Amazon Relational Database Service)について解説します。

AWS RDS Proxyは、高可用性フルマネージド型データベースProxyで、アプリのスケーラビリティーやデータベース障害に対して安全性と回復を高めています。

また、サーバーレスアーキテクチャーに構築されたアプリなどの多くは、データベースサーバー接続を開く事ができ、データベースの開閉が高頻度で実行されデータベースやリソース消耗の可能性があります。

RDSでは、確立したアプリやデータベースの共有ができ、データベース効率とアプリのスケーラビリティー向上が見込めたり、RDS利用時には、AuroraやRDSデータベースのフェイルオーバータイムの時短にも繋がります。

AWS Proxy RDSの利点はあるの?


RDS Proxyを利用するにあたっての利点は6つ挙げられます。

パフォーマンス向上や可用性、データベースとの互換性などあるので、それらの利点について詳しく解説していきます。

パフォーマンスの向上

RDSは、高いパフォーマンスを発揮する事ができます。

Amazon RDSのProxyインスタンスでは、データベースに確立した接続のプールを監視して新しい接続をする際に発生するメモリのリソース、データベースコンピューティングの負荷を軽減します。

RDSでは、利用頻度の低いデータベースも共有するので、RDSにアクセスが少なくなり、プーリングデータベースは、多数のアプリケーションへの接続頻度のサポートが効率的かつ高パフォーマンスで行えます。

可用性を向上

高可用性をになっているので、障害時にも被害を最小限に抑える事ができます。

アプリケーションの接続を維持しつつ新しいデータベースに自動的に接続をする事ができ、データベースに自動接続する事で、データベースの可用性を高め、アプリケーション不具合時の停止、中断を最小限に抑える事が可能です。

また、フェイルオーバーが発生すると新しいデータベースに直接ルーティングを行いAuroraやRDSのデータのフェイルオーバーが半減します。

セキュリティの管理

高セキュリティで安心して利用ができます。

Amazon RDSを利用するとデータベースに接続する際に強制的にIAM認証を行いデータベース認証情報をアプリケーションにコーディングされる事を回避でき、データセキュリティの制御を向上させる事ができます。

また、RDSはAWS Secrets Manager を通して認証情報を一括管理する事も可能です。

フルマネージド

RDSデータベースProxyサーバーは、負荷が増加した時などに役立ちます。

従来のProxyサーバーでは、アプリケーション拡張が自在にできましたが、アップデートやデプロイの管理が難しいとされていました。ですが、AWS RDSは、独自のプロキシサーバーにパッチなどをあてる事で負荷を軽減する事ができます。

また、RDS Proxyは、サーバーレスなのでワークロードに合わせてオートスケーリングする事も可能です。

データベースとの完全な互換性

データとの互換性があるので管理がシームレスに行えます。

RDS Proxyは、サポートしているデータベースエンジンのプロトコルと互換性があるので、ユーザーのアプリケーションコードを変更する事なくRDS Proxyへデプロイする事が可能です。

その為、アプリケーション接続をデータベースではなくプロキシに向ける事でシームレスに管理する事ができます。

可用性と耐久性

可用性と耐久性を兼ね備えているので信頼性が高いのが魅力です。

RDSプロキシは、高可用性でインフラストラクチャー障害からの保護をする為にAZ(アベイラビリティゾーン)にデプロイされています。

各AZは独立したインフラストラクチャーで稼働し高い信頼性を保つよう構築されており、万が一インフラストラクチャー障害が起きてもRDS Proxyエンドポイントはオンライン状態で保たれているので、引き続きアプリケーションの操作を行えます。

ProxyとReverse proxyは何が違うの?


ProxyとReverse proxyは、ネットワーク構成を行う上で欠かせない技術になっています。

ProxyとReverse proxyを活用する事で、サイトの高速化や負荷分散、セキュリティ向上に効果があります。ですが、ProxyとReverse proxy自体の認知度が低く適切な用途を理解していない人も少なくはありません。

Proxyの意味やメリットについて理解しよう!


Proxyは、内部ネットワーク保護や出口対策に活用ができます。

Proxy(代理)は、内部ネットワークから外部ネットワークに接続する際に中継役をしてくれるサーバーでProxy ServerやForward Proxyとも呼ばれています。

Proxyのメリットは何?

Proxyのメリットは、大きく分けて4つあります。

キャッシュ機能、ユーザー認証、セキュリティの対策、匿名確報の4つが挙げられ、どれもWebサイトなどの公開や閲覧する上で大切な要素になります。

ユーザー認証

Proxyサーバーへユーザー認証機能を実装する事で許可されたユーザーのみが、通信をする事ができます。

認証機能で利用者を限定する事で許可されたユーザーのみが閲覧、編集可能になり、不正利用の防止に繋がります。

匿名性の確保

外部へ社内IPアドレスを公表しません。

内部ネットワークが直接、外部ネットワークへ接続するのではなく、Proxyが代理で通信を行うので、IPアドレスを外部ネットワークへ公表しなくて済みます。近年、サイバー攻撃や巧妙なクラッキングが増えているので、重要な役割を担っています。

キャッシュ

キャッシュとは、一度検索や閲覧した内容を記憶しておく機能です。

その為、扱うデータ規模が大きいほど高い効果が得られる事や同じリクエストを送らなくて済むので、トラフィックの軽減にもなります。

セキュリティの対策

フィルタリング、ウイルス対策効果が期待できます。

フィルタリング機能で、社内ポリシーに沿った設定ができるので不正防止などの脅威から社内ネットワークを守る事ができます。また、ウイルス対策においても悪意のあるサイトやマルウェアなどの侵入を防ぐ事が可能です。

Reverse Proxyの意味やメリットについて理解しよう!


Reverse Proxyは、高速化や負荷分散をしてくれる役割を担っています。

Reverse Proxyでは、外部ネットワークからサーバーを中継する事で、Forward Proxyとは逆のパターンの仕事をしてくれます。

Reverse Proxyのメリットって何?

Reverse Proxyの代表的メリットを2つ挙げます。

負荷分散とSSL高速化の2つが挙げられます。どちらの機能も作業する上で、助かる機能になるので覚えておきましょう。

負荷分散

負荷分散とは、大量のアクセスを各サーバーへ振り分ける事ができます。

Reverse proxyとは別に同じ処理を行うサーバーを複数台、準備しておく事で負荷分散を実現できます。

SSL高速化

Reverse proxyで暗号化を行う事で内部サーバーは、SSL処理を行う必要がないので高速化ができます。

また、セキュリティを高める効果や複数のアプリへの認証を行うシングルサインオンも可能です。

AWS Proxyを理解してAWSを使いこなそう!


AWSにおけるProxyは重要な役割を担っています。

そもそもProxyとは、外部ネットワークとの中継役をしていて脅威から内部ネットワークを守る仕組みです。

AWSでは、RDSといって、細かな機能を兼ね備えたProxyを展開しており、高可用性、セキュリティの対策などと豊富な機能を持っています。

また、Proxyには「Forward Proxy、Reverse Proxy」と2つの意味も存在し、Forward Proxyが内部から外部への代理、Reverse Proxyが外部から内部への代理と考えると覚えやすいです。

Proxy自体がまだ馴染みのない用語なので、これを機に覚えて今後の業務に活かしましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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