この記事の目次
AWSとは?
AWSというのは、Amazon Web Servicesの略で、Amazonから提供されている175種類以上のクラウドコンピューティングサービスの総称の事をいいます。
クラウドコンピューティングとは、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどといった、コンピューターを使ったサービスを使用することです。
クラウドコンピューティングは、インターネット環境さえあれば、サーバーやストレージ、データベースを必要な分だけ使う事が出来ます。
AWS Compute Optimizerとは?
AWS Compute Optimizerとは、Amazon EC2のインスタンスタイプおよびAmazon EBSボリューム構成などに適したAWSリソースを特定する事の出来るサービスです。
AWS Compute Optimizerは、コンソールでの操作だけでなく、一連のAPIが提供されるため、ユーザーのワークロードに適したAWSリソースの推奨を得られます。それにより、費用の削減、パフォーマンス向上が可能になります。
この記事では、そんなAWS Compute Optimizerについて詳しく説明していきます。
AWS Compute Optimizerで出来る事
AWS Compute Optimizerを利用すると、AWSリソースについての推奨事項が、実行が容易な形で提供されます。
よって、特別な専門的技術や、資金と時間に関する投資の必要もなく、ワークロードに適したAWS リソースを素早く特定出来るようになるのです。
AWS Compute Optimizerコンソールでは、AWS Compute Optimizerが分析した全てのリソースと推奨事項に関しての、クロスアカウントかつグローバルなビューが提供されるので、影響の大きい最適化策を素早く特定することが出来ます。
AWS Compute Optimizerを利用するメリット3つ
AWS Compute Optimizerを利用する上で、覚えておきたいメリットが3つあります。
大幅なコスト削減が可能である点、リコメンデーションによってパフォーマンスの最適化が出来る点、すぐに使用が開始出来る点です。
サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。それでは、1つ1つ説明していきます。
メリット1:コストが削減出来る
AWS Compute Optimizerを利用する上でのメリットを説明します。1つ目は、大幅なコスト削減が可能である点です。
AWS Compute Optimizerのリコメンデーションを活用する事で、コストを25%まで削減させる事が出来ます。
AWS Compute Optimizerは、リソースの使用率とワークロードの設定を分析し、プロビジョニング不足や過剰プロビジョニングの可能性を持った、Amazon EC2インスタンスなどのAWSリソースを特定します。
さらにAWS Compute Optimizerは、AWSリソースの大きさが適切になるように調整し、異なるインスタンスタイプまたはインスタンスサイズへと切り替えて、コストが節約出来るように推奨します。
メリット2:パフォーマンスの最適化が出来る
AWS Compute Optimizerを利用する上でのメリットを説明します。2つ目は、リコメンデーションによってパフォーマンスの最適化が出来る点です。
AWS Compute Optimizerは、ワークロードを適切なサイズにするために、140以上ものEC2インスタンスタイプオプション、そして幅広いEBSボリューム設定オプションから、 オプションを3つまで推奨します。
AWS Compute Optimizerは、推奨したEC2インスタンスタイプによるワークロードのメモリ使用率およびCPUの状態も推測します。
これにより、リコメンデーションの実装をする前に、ワークロードがその推奨オプションでどのように実行されるのかを理解する事が出来るのです。
メリット3:すぐに開始出来る
AWS Compute Optimizerを利用する上でのメリットを説明します。3つ目は、すぐに使用が開始出来る点です。
AWSコンソールからクリックを4回するだけで、自動的にAWS Compute Optimizerがリコメンデーションの生成をしてくれます。
これらのリコメンデーションは、AWS リソースメタデータとAmazon CloudWatch メトリクスからの、現時点でのリソース使用率へと基づいています。しきい値をルールベースで設定するために、お金や時間を投じる必要はありません。
AWS Compute Optimizerを使用する手順
AWS Compute Optimizerを使用する事により、ワークロードに適したAWS Compute リソースの選択が出来ます。AWS Compute Optimizerは、実用的かつ直感的なリコメンデーションの提示をし、どのAWS Computeリソースが選べば良いのかが分かります。
ここからは、AWS Compute Optimizerの使用を開始するための手順を説明していきます。
手順1:AWS Compute Optimizerコンソールへのサインイン
AWS Compute Optimizerの使用を開始するには、まずAWS Compute Optimizerコンソールへとサインインを行います。
AWSのマネジメントコンソールへとサインインして、「Compute Optimizer」を選択して「今すぐ始める」をクリックして下さい。
手順2:AWS Compute Optimizerのオプトイン
次に、AWS Compute Optimizerのオプトインを行います。
アカウント設定ページにて、データ設定の状態を確認して「opt in」をクリックして下さい。オプトインをすると、サービスに関連したロールがアカウントに自動で作成されます。
手順3:リコメンデーションの自動作成
次に行うのが、リコメンデーションの自動作成です。オプトインを行った後、AWS Compute OptimizerがアカウントであるAWS インフラストラクチャーを読み込み、レコメンデーションの生成をします。
AWS Compute Optimizerがサポートする全てのAWS Compute を読み込み、リコメンデーションを提示し終えるまで、12時間ほどかかる場合があります。
手順4:リコメンデーションの確認
次に、リコメンデーションの確認をします。
画面の左側にある 「EC2インスタンス」「Auto Scalingグループ」「EBS ボリューム」のいずれかを選択すると、全てのAmazon EC2インスタンス、Amazon EC2のAuto Scalingグループ、Amazon EBSボリュームに対してのリコメンデーションを確認する事が出来ます。
手順5:仮定となるシナリオの可視化
最後に、仮定となるシナリオの可視化をします。「view detail」をクリックすることで、仮定となるシナリオを可視化する事が出来ます。
これによって、推奨したインスタンスタイプで、どのように推奨したインスタンスが実行されるのか分かるのです。
AWS Compute Optimizerの料金
AWS Compute Optimizerの利用に追加料金は発生しません。EC2インスタンスタイプおよびEC2 Auto Scalingグループを構成するレコメンデーションの利用は無料です。
支払う必要があるのは、アプリケーション実行に必要となるAWS Computeリソースの料金と、Amazon CloudWatchモニタリングに対しての料金のみとなっています。
AWS Compute Optimizerを利用しよう
この記事では、AWS Compute Optimizerについて説明してきました。AWS Compute Optimizerを利用することによって、ワークロードにおけるコストを削減する事が出来るリソースを知る事が出来ます。
追加料金のかからないサービスなので、興味を持たれた方は是非ともAWS Compute Optimizeを実際に利用してみて下さい。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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