2020/12/17

エンジニアなどのIT人材の年収や魅力を海外と比べてみた

 
  

ネットワークエンジニアとして働くにあたって知っておきたいのは、やはり年収やその仕事の魅力ではないでしょうか。
ここでは、ネットワークエンジニアを含めたIT人材の年収やIT関連の仕事の魅力について海外と比較してみました。

日本と米国の年収の違い


経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年8月)によれば、日本と米国におけるIT人材の年収平均値は下記のようになっています。

 20代30代40代50代
日本¥4,130,000¥5,260,000¥6,460,000¥7,540,000
米国¥10,230,000¥12,380,000¥11,590,000¥10,410,000

このことから、日本では年代が上がるにつれて平均年収も上がっていくものの、どの年代で比較しても米国のほうがかなり年収が高いということが分かります。
次は、日本と米国におけるIT人材の年収の最高水準を比べてみましょう。

また、日本と米国の給与の最高水準は下記の通りです。

 20代&30代40代50代
日本¥12,500,000¥17,500,000¥22,500,000
米国
¥45,780,000
¥37,200,000

最高水準で比較すると、米国との差はさらに大きくなるということが分かります。
なお日本のIT関連企業においては、「能力・成果重視型」企業の最高水準の年収と「年功序列型」企業の最高水準の年収に大きな差はありません。
どちらにしても、米国との差は非常に大きいといえるでしょう。

世界と日本のIT業界の「魅力」の違い

経済産業省「IT人材に関する各国比較調査」(平成28年6月)には、日本、米国、アジア諸国におけるIT人材の年収分布の調査結果、そしてIT人材の平均年収と国内全産業の平均年収を比較した結果が掲載されています。
その結果によれば、圧倒的に平均年収が高いのは米国でおよそ1,200万円となっています。

そして国内全産業と比較してIT人材の平均年収が高いのはインドとインドネシアで、その値は10倍近くにも上ります。
ちなみに、中国、タイ、ベトナムでは3~7倍、日本と韓国では2倍以下となっています。

そして、興味深いのが年収とITに関する仕事の魅力の関係性です。
平均年収がそのものが高い米国と全産業に対する平均年収が高いインドとインドネシアでは、IT関係の仕事に「絶対に就きたいと思っていた」という人が60%以上もいるようです。

それと比べると、中国、タイ、ベトナムではIT関係の仕事にこだわる人は多くはないようです。
日本と韓国においてはその割合はさらに下がります。
日本ではIT関係の仕事を選択肢の一つとして考えている人が多いようです。

日本のIT業界の魅力・年収の向上に向けた取り組み

このような状況を受けて、日本ではIT業界の魅力・年収アップを目指す取り組みが活発に行われるようになってきています。
例えば、経済産業省が描く「2025年の崖DX実現シナリオ」では、IT産業の年平均成長率を2017年の1%から6%に向上させるほか、IT人材の平均年収600万円から2倍の1200万円にまで増大させる計画を打ち出しています。
今後、日本はまだ多くのデジタル技術の需要があり、それらを掘り起こせばIT業界は大きな成長が見込めると期待されているのです。
IT業界が活発になって魅力が向上すれば、日本のエンジニアにとっても年収アップを実現しやすい環境になることは間違いありません。
最大限、IT業界全体の魅力向上にあやかるためにも、今からキャリアやスキルについて本格的に考えておいて損はないのではないでしょうか。

出典:経済産業省 DXレポート

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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