AWS認定資格12選をご紹介!レベル別の難易度やおすすめの勉強法とは?

 
  

AWSとは


AWS(Amazon Web Services)とはAmazonが提供している175以上のサービスが利用できるクラウドコンピューティングサービスです。

また、AWSが実施しているベンダー資格であるAWS認定は、AWSに関する知識や利用スキルを認定する資格となっています。AWS認定資格を取得することで、近年需要が増しているAWSを活用できるスキルを有していることを証明できます。

AWS認定資格の種類と難易度4つ


AWS認定資格には「基本レベル」「アソシエイトレベル」「プロフェッショナルレベル」「専門分野」という4つの難易度があります。

ここではAWS認定資格の種類と難易をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:基本レベルの難易度

基礎コースは、AWS初級者でも挑戦できる難易度です。

テクノロジー、マネジメント、購買、販売、ファイナンスの分野で6か月以上のAWSクラウドの使用経験があることと、ITサービスの基礎知識とAWSクラウドプラットフォームにおけるそれらのサービスの使用に関する知識があることが推奨されているレベルです。

2:アソシエイトレベルの難易度

アソシエイトは、AWS中級者レベルの難易度です。

テクノロジー、ファイナンス、マネジメント、販売、購買の分野で最低1年間のAWSクラウドの使用経験があることと、AWSクラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験があることが推奨されているレベルです。

3:プロフェッショナルレベルの難易度

プロフェッショナルレベルは、高度な専門知識と技術が要求される上級者向けで難易度はかなり高めの資格になります。

AWSクラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験が最低2年以上あることが推奨されるレベルです。かなり難易度が高めであり幅広い知識が必要であるため、受験の際はしっかり計画を立てて対策をとる必要があります。

4:専門分野の難易度

専門分野は、専門知識分野での技術的なAWSクラウドの経験がある人向けの試験です。

試験範囲が限られているため、受験する専門分野の経験が豊富であれば比較的取りやすい難易度となっていますが、専門分野への知識と関連するAWSサービスへの深い理解が必要であり、決して簡単な難易度の資格ではありません。受験する際はしっかり準備が必要です。

AWS認定資格12選


AWS認定資格は前述の難易度の中でさらに種類がわかれており、合わせて12種類の認定資格で構成されています。

ここではAWS認定資格12選をご紹介しますので、どのような資格があるのか参考にしてみてください。

1:クラウドプラクティショナー(基本レベル)

AWSクラウドの知識とスキルを身に着けていることを証明する資格です。初心者向けの資格であり難易度は低めといわれています。

試験の出題範囲は、AWSクラウドの概念、AWSプラットフォームの主なサービスと活用事例、セキュリティとコンプライアンスの基本的側面と共有セキュリティモデルについて、料金モデルについて、ドキュメントや技術サポートのソースを特定することについてです。

クラウドプラクティショナーを取得することで、AWSの主なサービスや運用、請求やアカウント管理、料金モデルに関する基礎知識を持っていると評価されるでしょう。

2:SysOpsアドミニストレーター(アソシエイトレベル)

AWS上での運用をメインとしたセキュリティ、ネットワークなどのスキルを証明する資格です。

可用性や障害に強いシステムの開発・管理・運用などの技術と経験が問われる中級レベルの難易度です。試験の内容は7分野で、モニタリングとレポート、高可用性、展開とプロビジョニング、ストレージおよびデータの管理、セキュリティとコンプライアンス、ネットワーク、自動化と最適化です。

SysOpsアドミニストレーター(アソシエイトレベル)を取得することで、AWSでのデプロイや管理、運用の中級レベルのスキルを持っていると評価されるでしょう。

3:デベロッパー(アソシエイトレベル)

AWSのサービスを利用したアプリケーション開発や保守のスキルを証明する資格です。

SysOpsアドミニストレーターとほぼ難易度は変わりません。試験は拡張性やコストについて考慮されたシステム構築を行う際、どのような手法やサービスを用いて実装するかなどについて出題されます。

試験の内容は5分野で、展開、セキュリティ、AWSサービスを使用した開発、リファクタリング、モニタリングとトラブルシューティングです。

デベロッパー(アソシエイトレベル)を取得することで、AWSベースのアプリケーション開発や保守の中級レベルのスキルを持っていると評価されるでしょう。

4:ソリューションアーキテクト(アソシエイトレベル)

AWSのサービスを利用した効率のよいクラウド環境の設計や構築または提案するスキルを証明する資格です。アソシエイトレベルの中では広範な知識が必要であり難易度は高めの資格です。

試験の内容は、システムの設計と構築・運用する上での5つの原則、レジリエントアーキテクチャの設計、高パフォーマンスアーキテクチャの設計、アーキテクチャの設計とセキュアなアプリケーション、コスト最適化アーキテクチャの設計です。

ソリューションアーキテクト(アソシエイトレベル)を取得することで、最適かつ効率的な中級レベルのAWSの設計や構築、運用の提案スキルを持っていると評価されるでしょう。

5:DevOpsエンジニア(プロフェッショナルレベル)

AWS上でDevOpsの手法を用い、高い可用性や自己修復機能を備えたシステムを実装できるスキルを証明する資格です。

実務経験がありAWSサービスへの深い理解が要求される難易度高めの資格です。試験内容は、SDLCの自動化、構成管理とInfrastructure as Code、監視とロギング、ポリシーと標準の自動化、インシデントとその対応、高可用性、フォールトトレランス、およびディザスタリカバリです。

DevOpsエンジニア(プロフェッショナルレベル)を取得することで、AWS環境のプロビジョニングや運用、管理における上級レベルのスキルを持っていると評価されるでしょう。

6:ソリューションアーキテクト(プロフェッショナルレベル)

設計者向けであり、AWS上の分散アプリケーションとシステム設計における専門知識と高度なスキルを証明する資格です。

実務経験、AWSサービスへの理解だけでなく幅広いIT関連の知識が要求されるかなり難易度高めの資格となります。また問題文も長めです。試験内容は5分野で、組織の複雑さに対応する設計、新しいソリューションの設計、移行の計画、コスト管理、既存のソリューションの継続的な改善です。

ソリューションアーキテクト(プロフェッショナルレベル)を取得することで、最適かつ高効率な上級レベルのAWSの設計や構築、運用の提案スキルを持っていると評価されるでしょう。

7:Alexaスキルビルダー(専門分野)

Amazon Alexaのスキルを構築して、テストを行い、公開する技術を証明する資格です。

AWS認定の専門知識の中でみると、比較的難易度が低めです。試験内容は、音声ファーストのデザイン手法及び機能、スキルデザイン、スキルアーキテクチャ、スキル作成、テスト、検証、トラブルシューティング、公開、運用、およびライフサイクル管理です。

Alexaスキルビルダー(専門分野)を取得することで、Amazon Alexaスキルの構築やテスト、公開に関するスキルを持っていると評価されるでしょう。

8:機械学習(専門分野)

AWSを利用しビジネスの問題に対する機械学習ソリューションを設計し、実装、デプロイ、維持する能力を証明する資格です。

機械学習は新しい分野であり、試験内容の変更が予想され難易度もその都度変わる可能性があります。1~2年以上の実務経験があることが推奨されています。試験内容は、データエンジニアリング、探索的データ解析、モデリング、機械学習の実装と運用です。

機械学習(専門分野)を取得することで、ビジネス上の課題解決のための機械学習ソリューションの設計や実装、デプロイ、維持に関するスキルを持っていると評価されるでしょう。

9:セキュリティ(専門分野)

AWS上でのセキュリティに関する専門知識を証明する資格です。

試験では、暗号化キーの管理とユーザーアクセス、パフォーマンスとセキュリティの最適化など、AWSプラットフォームのセキュリティ保護についての理解度を評価されます。

試験内容は、インシデント対応、ログ収集と監視、インフラストラクチャとセキュリティ、IDとアクセスの管理、データ保護です。

セキュリティ(専門分野)を取得することで、AWSにおけるデータ保護メカニズムへの理解やAWSのセキュリティサービスに関するスキルを持っていると評価されるでしょう。

10:ビッグデータ(専門分野)

AWSのビッグデータ関連サービスを使った複雑なデータ分析を行うためのスキルと専門知識を証明する資格です。2020年4月より「AWS認定データ分析–専門知識」という名称に変更されました。

ビックデータ関連のAWSサービスの理解は難しいといわれますが、実務経験や知識があれば取り組みやすい難易度です。試験内容は収集、格納及びデータ管理、処理、分析及び可視化、セキュリティです。

データ分析(専門知識)を取得することで、AWSデータレイクおよび分析サービスの専門知識やスキルを持っていると評価されるでしょう。

11:高度なネットワーキング(専門分野)

AWSや大規模なハイブリッドITアーキテクチャの設計および実装におけるネットワークの技術的な専門知識を証明する資格です。

試験内容は、大規模なハイブリッドITネットワークアーキテクチャの設計と実装、AWSネットワークの設計と実装、AWSタスクの自動化、アプリケーションサービスとネットワークの連携、セキュリティとコンプライアンスの設計と実装、ネットワークの管理、最適化、トラブルシューティングです。

高度なネットワーキング(専門分野)を取得することで、AWSクラウドベースのソリューションの設計や開発、デプロイに関するスキルや全AWSサービスで使用するネットワークアーキテクチャの設計、管理スキルを持っていると評価されるでしょう。

12:データベース(専門分野)

AWSのデータベースに関するパフォーマンスの向上、コスト削減、AWS最適案の提案、設計、保守などのスキルと専門知識を証明する資格です。

経験と知識があれば取り組みやすい難易度ですが、データベース関連実務経験5年以上、AWS経験2年以上が推奨されています。試験内容は、ワークロード固有のデータベース設計、展開と移行、管理と運用、監視とトラブルシューティング、データベースセキュリティです。

データベース(専門分野)を取得することで、ユースケースに応じた最適なAWSデータベースの設計や提案、保守スキルを持っていると評価されるでしょう。

AWS認定資格のおすすめ勉強法3つ


これからAWS認定資格の取得を目指す方もいるでしょう。AWS認定資格には学習に活用できる書籍や学習サイトなどさまざまな媒体があります。

ここでは、最後にAWS認定資格のおすすめ勉強法3つをそれぞれご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:試験対策本を使う

AWS認定資格には試験対策本があるため、試験対策本を利用することで受験する難易度に合わせた勉強が可能です。

特にソリューションアーキテクト(アソシエイトレベル)の対策本が豊富なので、難易度や種類に合った本があれば利用すると良いでしょう。

2:実際にAWSを使ってみる

すべての難易度、資格においても試験の準備において実践的な経験を積むことが推奨されています。

無料の範囲内で実際にAWSサービスに触れてみることが知識の定着につながります。アカウントを作成し利用してみることをお勧めします。

3:公式サイトを活用する

公式サイトでは資格を取るためのさまざまなトレーニングが準備されています。

試験ガイド、サンプル問題、ホワイトペーパーのダウンロードができます。試験対策バーチャルトレーニングは無料のAWS認定試験対策オンラインセミナーで学習すべき具体的な範囲の情報を得ることもできます。時間制限のあるオンライン環境で自分の知識を試す模擬試験を受けることもできます。

無料のものもあるので有効に活用しましょう。

AWS認定資格の取得を目指そう


AWS初心者から上級者までさまざまな難易度の資格があります。

自分の経験と実力にあった資格に挑戦することで、よりAWSを理解し知識を定着させてスキルを証明することができます。まずはサンプル問題を解いてみて、どの資格に挑戦するか目標を定めAWS認定資格の取得を目指しましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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