この記事の目次
- インフラエンジニアの仕事内容
- インフラエンジニアがきついと思うのはどんな時か?
- インフラエンジニアがきついといわれる理由13選
- きついといわれる理由1:突然のシステム障害が発生すること
- きついといわれる理由2:なかなか問題が解決しないこと
- きついといわれる理由3:対応に急を要する場合が多いこと
- きついといわれる理由4:24時間対応する必要があること
- きついといわれる理由5:夜勤があること
- きついといわれる理由6:同じような作業が多いこと
- きついといわれる理由7:長期休暇が取りにくいこと
- きついといわれる理由8:仕事が単調なこと
- きついといわれる理由9:なかなか感謝されないこと
- きついといわれる理由10:達成感が少ないこと
- きついといわれる理由11:現場が定まらない場合もあること
- きついといわれる理由12:勉強し続ける必要があること
- きついといわれる理由13:将来性が感じられないこと
- きついだけじゃない!インフラエンジニアの魅力9つ
- インフラエンジニアがきついと感じたときにできる対策3つ
- インフラエンジニアの仕事はきついだけじゃない!原因やその対策を知ろう
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアはネットワークやサーバーなどのITサービスの基板を作る専門職です。
インフラとは「インストラクチャー」を略した言葉で、日本語では「基盤」や「下部構造」という風に訳されます。
一般的にインフラは水道やガス、電気など生活に欠かせない要素のことを指しますが、IT用語としてのインフラには、情報の保管や受け渡しを行うサーバーや、情報のやり取りを行うネットワークが該当します。
インフラエンジニアがきついと思うのはどんな時か?
インフラエンジニアは障害が発生した場合は、夜間でも対応する必要があります。
ネットワークやサーバーはいつトラブルが発生するかわかりません。そのため、24時間365日監視し続ける必要があるため、インフラエンジニアには夜勤が少なからず発生します。
また、障害発生時には休日や夜中でもすぐに駆けつけて対応を行う必要があるため、不規則な勤務が体力的にきついという人もいるでしょう。
インフラエンジニアがきついといわれる理由13選
インフラエンジニアがきついといわれる理由13選をご紹介します。
ITサービスのインフラを支えているインフラエンジニアですが、仕事がきついと言われることも多いです。それでは、なぜインフラエンジニアはきついと言われるのでしょうか。
きついといわれる理由1:突然のシステム障害が発生すること
インフラエンジニアは突然のシステム障害が発生することがあるため、きついと言われています。
インフラエンジニアが扱うサーバーやネットワークはシステムの根幹にかかわる部分となっており、サービスを提供するためには24時間365日安定的に稼働している必要があります。
そのため、夜中でも早朝でも障害が発生した場合は原因調査を行い、必要な対応を迅速に行うことが求められます。
きついといわれる理由2:なかなか問題が解決しないこと
インフラエンジニアはなかなか問題が解決せず帰れないため、きついと言われています。
システムの基板となるネットワークやサーバーの障害は、問題が解決するまで終わることができません。さらに、すぐに解決することが少ないことから、インフラエンジニアの仕事は基本的に残業があると考えられるため、定時に帰宅するのが難しいと言われています。
そのため、プライベートの時間をしっかりと持ちたい人にはきつい仕事だと言えるでしょう。
きついといわれる理由3:対応に急を要する場合が多いこと
インフラエンジニアは急を要する対応が多いため、きついと言われています。
サーバーやネットワークの障害はいつ発生するかわからず、さらに障害が発生した場合は夜間であっても現場へ駆けつけ、早急に対応を行う必要があります。
また、クライアントとしても早急に解決しないと業務が再開できず困る状況のため、インフラエンジニアの仕事に対するプレッシャーも大きいです。
きついといわれる理由4:24時間対応する必要があること
インフラエンジニアは24時間対応する必要があるため、きついと言われています。
ITシステムを運用する以上インフラとなるサーバーは24時間安定稼働していなければいけないため、インフラエンジニアの仕事も24時間体制です。
インフラを監視するためにインフラエンジニアは勤務で2、3勤での交代制になっていますが、ケースによっては休日であっても対応する必要に迫られることもあり、気を抜くことができません。
きついといわれる理由5:夜勤があること
インフラエンジニアは夜勤があるため、きついと言われています。
前述のとおり、インフラエンジニアはサーバーの監視をするために交代制の勤務体系になっているケースが多いです。また、メンテナンスの際はネットワークを利用している人が少ない時間帯に作業を行うため、基本的に夜間に行われます。
そのため、定期的に夜勤が発生することから生活リズムも崩れやすく、心身ともにきついと感じる人も多いでしょう。
きついといわれる理由6:同じような作業が多いこと
インフラエンジニアは同じような作業が多いため、きついと言われています。
インフラエンジニアの仕事は実施する作業内容が決まっているためルーティン作業が多く、基本的にマニュアル通りに行います。
いつでも同じような作業を繰り返し行うことになるため、他のエンジニアよりも創造性が発揮できない職種だと言えます。そのことから、仕事内容が退屈で毎日の作業がきついと感じることがあるでしょう。
きついといわれる理由7:長期休暇が取りにくいこと
インフラエンジニアは長期休暇が取りにくいため、きついと言われています。
インフラエンジニアの仕事の1つにインフラの24時間監視があります。監視要員は数人の交代制になっていますが、どうしても長期の休暇が取りにくいです。
また、インフラ業務は業務に支障の出ない時間帯に作業を行うことから、長期休暇のタイミングでの作業になるケースも多いです。そのため、世間が長期休暇の時に働かなければいけないときもあります。
きついといわれる理由8:仕事が単調なこと
インフラエンジニアは仕事が単調なため、きついと言われています。
インフラエンジニアの業務は障害が発生した場合は緊急を要するため忙しく、プレッシャーを感じることもありますが、基本的に仕事内容は単純です。
インフラ業務はやることが決まっているため、毎日同じような作業を繰り返すことになります。そのため、単調な仕事の繰り返しが苦手な人にはきつい仕事だと言えるでしょう。
きついといわれる理由9:なかなか感謝されないこと
インフラエンジニアは仕事の成果が見えずなかなか感謝されないため、きついと言われています。
インフラエンジニアの仕事は日々当たり前に使用できているはずのネットワークやサーバーの管理となっているため、クライアント側からは仕事の成果が見えにくいのです。
また、逆に対応が遅れると苦情が発生することから、感謝されないうえに報われない仕事だと感じることも多いでしょう。そのため、仕事へのモチベーションを保ちにくくなりがちです。
きついといわれる理由10:達成感が少ないこと
インフラエンジニアは達成感が少ないため、きついと言われています。
感謝されない理由と同じく、ネットワークやサーバーなどを稼働していて当たり前な部分の作業は成果が見えにくいことから、クライアントの満足度もわかりにくいのです。
そのため、インフラエンジニアとしての仕事をどんなに完璧にこなしていても達成感を感じにくく、頑張り続けるのが難しいと言えるでしょう。
きついといわれる理由11:現場が定まらない場合もあること
インフラエンジニアは現場が定まらない場合もあるため、きついと言われています。
インフラエンジニアになっても、実務経験が浅いとなかなか現場が定まらないことがあります。そのため、経験を積むことができず、きついと感じるようなケースもあり得るでしょう。
きついといわれる理由12:勉強し続ける必要があること
インフラエンジニアは勉強し続ける必要があるため、きついと言われています。
インフラエンジニアになるためにはサーバーやネットワークなど勉強すべきことが多くあり、さらにインフラエンジニアになってからも常に勉強を続ける必要があります。
そのため、現場での仕事だけでなくプライベートの時間も勉強に割く必要があり、勉強が好きな人でなければきついと感じるでしょう。
きついといわれる理由13:将来性が感じられないこと
インフラエンジニアは将来性が感じられないため、きついと言われています。
近年はクラウドサービスの普及により、クラウドに移行する企業が多くなってきています。そのため、サーバーの新規設計の依頼は減少傾向にあり、インフラエンジニアの仕事自体に将来性が感じられないという人もいるでしょう。
きついだけじゃない!インフラエンジニアの魅力9つ
インフラエンジニアにはさまざまな魅力があります。
インフラエンジニアにはきついイメージが多くあり、夜勤なども多いことから実際楽な仕事とは言えません。しかし一方で、逆に他の職業にはない魅力をたくさん持つ仕事でもあります。
インフラエンジニアの魅力1:生活や業務に不可欠な仕事である
インフラエンジニアの仕事は生活や業務に不可欠なため、需要の高い仕事です。
インフラエンジニアの仕事はITシステムに必要不可欠な仕事となっているため、インフラ関係の専門的なスキルを身につけておけば、仕事に困ることは少ないと言えるでしょう。
たとえ仕事を辞めたとしても、インフラエンジニアのキャリアがあれば転職もしやすいです。
インフラエンジニアの魅力2:未経験から目指せる
インフラエンジニアは未経験からでも目指すことができる職業です。
IT業界は人材不足ということもあり、未経験でも20代から30代前半であればポテンシャル採用してもらえる可能性があります。また、インフラエンジニアは需要が高いため、未経験転職も多いです。
さらに現場で経験を積むことによりスキルアップし、より待遇の良い企業へインフラエンジニアとして転職してキャリアアップしていくことも可能です。
インフラエンジニアの魅力3:学歴は重視されない
インフラエンジニアは学歴に関係なく仕事に就くことが可能です。
インフラエンジニアをはじめとしたエンジニアは、基本的に学歴は不問となっています。そのため、未経験からインフラエンジニアになったとしても、実力さえ身につければ誰でも第一線で活躍することができます。
仮に高卒でインフラエンジニアになったとしても、努力次第で将来的には大成することも可能でしょう。
インフラエンジニアの魅力4:様々な業種と関わることができる
インフラエンジニアはさまざまな業種の人と関われます。
クライアントから依頼を受けてITインフラの設計や構築を行うインフラエンジニアは、さまざまな業種のクライアントと関わることになります。そのため、これまで知らなかった業界を知り、新しい知識を習得することで知見を得ることができます。
インフラエンジニアの魅力5:有名企業で働ける可能性もある
インフラエンジニアは学歴不問のため、有名企業で働けるチャンスがあります。
一般的に、有名企業に就職しようと思うと大学も良い大学を卒業する必要があります。しかしインフラエンジニアの場合は高卒からでも仕事に就けるチャンスがあるため、インフラエンジニアのスキルを身につけることで、有名企業に転職できる可能性があります。
インフラエンジニアの魅力6:スキルが身に付く
インフラエンジニアの仕事はサーバーやネットワークなどのさまざまなスキルを身につけられます。
インフラエンジニアの仕事で身につく知識はそのものが財産になります。ネットワークやサーバーはもちろん、OSやミドルウェア、ハードウェア、セキュリティなどの知識が手に入るため、転職もしやすくなるでしょう。
また、クライアントと売り合わせなどをすることもあるため、コミュニケーションスキルも身につけることができるでしょう。
インフラエンジニアの魅力7:常に仕事があり安定している
インフラエンジニアの仕事はなくなることがない安定した仕事となっています。
サーバーやネットワークなどのITインフラは現在のIT社会ではなくてはならない基盤となっていますので、いきなり仕事がなくなるようなことはないでしょう。
そのため、仕事が無くなったらどうしようという不安感を感じることなく、安定した給与を得て仕事をすることができます。
インフラエンジニアの魅力8:年収アップの可能性がある
インフラエンジニアの仕事は年収アップも期待できます。
インフラエンジニアはIT系の仕事の中でも現在需要が高い職種の1つであり、実力主義のため、スキル次第では年収を上げることも難しくはないでしょう。また、インフラエンジニアの知識や技術はどの企業でも必要になるため、重宝されます。
そのため、年収を上げたい場合はインフラエンジニアとして経験を積み、転職することで大幅な年収アップも見込めます。
インフラエンジニアの魅力9:一人での作業が多く人間関係が楽
インフラエンジニアは一人での作業が多く、仕事を進めやすいという点もあります。
プログラマーやシステムエンジニアはプロジェクトチーム単位で仕事をすることになるため、複数の人間の中で仕事をすることになります。しかし、インフラエンジニアの場合は1人での作業が多いため、仕事に集中しやすいでしょう。
また、人間関係がこじれることもないため、人間関係に悩むことなく黙々と1人で仕事をしたい人におすすめです。
インフラエンジニアがきついと感じたときにできる対策3つ
インフラエンジニアの仕事がきついと感じたときにはどのような対策ができるのでしょうか。
不規則な勤務や急な障害対応にともなう残業など、インフラエンジニアとして働いているとどうしてもきついと感じるシーンはあるでしょう。
ここでは最後にインフラエンジニアがきついと感じたときにできる対策3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはかがでしょうか。
きついと感じたときにできる対策1:上流工程に関わるようにする
インフラエンジニアの仕事がきついと感じたときには、上流工程の作業に関わることで夜勤などのきつい仕事を避けることができます。
インフラエンジニアのキャリアパスは4つの段階にわかれており、最初はネットワークやサーバーの監視業務、次がヘルプデスク業務、その次が運用保守業務、最後は設計やネットワーク構築となっています。
最後の設計やネットワーク構築になるとほぼ夜勤もなくなるため、勤務も楽になるでしょう。
きついと感じたときにできる対策2:キャリアパスを考え目標を持つ
インフラエンジニアの仕事がきついと感じたときには、明確なキャリアパスを考えて目標を持つことでやりがいが持てるようになります。
インフラエンジニアの仕事がきつい理由が、仕事が単純でモチベーションが上がらないといった理由や、クライアントに感謝されないといった理由なのであれば、自分自身の目標を設置しましょう。
自分の目標達成のためであれば、やりがいを持ってより真摯に仕事に取り組みやすくなるでしょう。
きついと感じたときにできる対策3:転職を考える
インフラエンジニアの仕事がきついと感じたときには、転職も視野に入れましょう。
どうしてもきついと感じるのであれば、最終的には転職するのがおすすめです。同じインフラエンジニアでも、職場が変わればきついと感じることもなくなる可能性があります。
また、インフラエンジニアとしての経験があれば、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアへの転職はもちろん、他の年収の高いエンジニア職への転職も難しくはないでしょう。
インフラエンジニアの仕事はきついだけじゃない!原因やその対策を知ろう
インフラエンジニアはきつい面もありますが、さまざまな魅力のある仕事です。
ぜひこの記事でご紹介したインフラエンジニアがきついといわれる理由や、インフラエンジニアの魅力、インフラエンジニアがきついと感じたときにできる対策などを参考に、インフラエンジニアについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者

-
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞