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AWS Backupを知ろう!~概要・料金・初期設定まで~

AWS Backupの解説に当たって

そもそもクラウドコンピューティングサービスとは
イメージとしては物流で言う『倉庫の貸し出し』に当たります。例えば1台のノートパソコンやスマートフォンには、保存できる情報の量に限りがあります。皆さんもスマートフォンの容量が足りないという通知を受けて写真を消す、などの経験があると思います。 この問題を解決するのがクラウドコンピューティングで、インターネット上に巨大な倉庫を作りあらゆる情報をそこに保存するという物です。 これにより情報を1か所に保存し、インターネットに接続さえできれば、どんな場所からでも、あらゆる電子機器で、その情報にアクセスできるようになります。 つまり、クラウドコンピューティングサービスとは、このコンピュータの『倉庫』とそれに付随する機能を貸し出してくれるサービスの総称です。AWSの概要
AWSはクラウドコンピューティングを扱うサービスとして、高いシェア率を誇ります。そのサービスは幅広く、単純なデータの保存からその膨大なサーバと処理速度の貸し出しまで様々です。 例えば、プログラミングからビジネスの分析、機械学習などを全てクラウド上、つまり、自身のコンピュータに負荷をかけることなく行えるのです。 また、サービス利用者同士のコミュニティも存在しており、過去の技術のシェアなども盛んに行われています。セキュリティも軍や銀行での使用に耐えうるほどに強力で、それぞれの技術革新も高速です。また、14年の運用を経て信頼性も確かなものです。AWSのBackupとは?

バックアップの一元化
まず、1つ目のポイントとして挙げられるのは、『一括で保存』の部分です。AWSを利用していると様々な機能を利用して、そのデータをそれぞれに保存するわけですが、AWS Backupはそれらをコピーし1か所に保存してくれます。 つまり、使用中のAWSのどのサービスのデータにトラブルが起きたとしても、AWS Backupにアクセスさえしてしまえば、そこに必ず無事なデータがあるという心強いシステムになっています。 さらに、世界中のAWSユーザーにAWS Backupを介してデータを送信する機能もあり、保存のみならず送信の面でも一元化されています。AWSサービス内のバックアップということは?
もうひとつ、勘違いしてはいけないのが、『AWS内でのサービスのデータが対象』の部分です。AWS系列以外の電子データは対象外なのかと思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。 というのも、様々な機能があるせいで忘れられがちではありますが、AWSはもともとクラウドサービス、つまり、大量のデータの『倉庫』としての機能が本業です。 当然、AWSのサービスのうちにはオンプレミス(ユーザーが所持しているサーバ内)のデータをアップロードする機能を備えたストレージも多々あります。 そのため、極端に例えると、ユーザーの所持しているすべての電子データをAWS Backupという1つのクラウドサービスで管理することも可能だということです。AWSのBackupにかかるコスト

ストレージ料金設定
まずは、バックアップストレージの利用料金です。基本的には、1つの式でその月の利用額を求められます。 利用データ量(GB) × 利用時間(h) ÷ 1か月の総時間(h) × 各ストレージの利用料金 つまり、各ストレージにおいて、その月1時間に平均何ギガバイト使用したかに応じて金額が変わるということです。仮に1か月の間に特定のストレージを300ギガバイトを3日間、500ギガバイトを10日間利用したとすると、 (300 × 3 × 24 + 500 × 10 × 24) ÷ (30 × 24) × 利用料で197 × 利用料となるわけです。 ここで気になるのが各ストレージの利用料金ですが、これには地域差があります。ここでは東京サーバ、つまり日本でのAWS Backupの利用を前提としますが、大半のストレージが0.05米ドル/GB ~ 0.1米ドル/GBの中に納まっています。 仮に平均を取って0.075米ドル/GBを利用料金だとすると、上の条件での料金は月額14.7ドル、1ドル100円換算で1470円となります。復元・データ送信に対する料金
こちらに関しては、ほとんどのデータ復元と、同地域(リージョン)内でのデータ送信は無料と非常に良心的です。それでもいくつかの復旧と別地域にデータ送信する場合は料金が発生します。こちらはもっとシンプルで、以下の式で求められます。 復元したデータ量(GB) × 各利用料 各利用料については公式サイトに記載があるので参考にしてください。初期設定の方法

AWSのBackupのメリットとまとめ
