男女共同参画社会の実現するために、内閣府男女共同参画局では「ポジティブ・アクション」を推進しています。
今回は、ポジティブ・アクションの概要および具体的な手法についてご紹介します。
ポジティブ・アクションとは
ポジティブ・アクションとは実質的な機会均等を目的として、不利益を被っている層に対して特別な機会を提供するなどの措置を行うことを指します。
女性の社会進出が始まって久しい昨今ですが、現在でも男女労働者の間で差があることは否めません。
他の先進諸国と比べても日本における女性の参画率は低く、さらにその差は拡大しています。
そのため、ポジティブ・アクションによって女性の社会での活躍を推進していく必要があるといえるでしょう。
女性の参画が進まない理由としては、従来ある男女の役割分担の意識が根強いことや男女で社会的な立場が異なることが挙げられ、これらは個人の努力で解決できるものではありません。
だからこそ、女性が社会で活躍できるように機会を確保する必要があります。
女性をはじめとする多様な人々が参画できる社会が実現できれば、バランスの良いサービスの実現や組織における競争力の強化にもつながるといえるでしょう。
ポジティブ・アクションの手法
ポジティブアクションには多くの手法がありますが、その中でも注目したいのが「クオータ制」、「プラス・ファクター方式」、「ゴール・アンド・タイムテーブル方式」の3つです。
クオータ制は、性別を基準に一定の人数や割合を割り当てる手法です。
政党や地方公共団体、企業、研究機関などにはこの手法の導入が義務付けられています。
プラス・ファクター方式は、能力が同等である場合に一方を優先する手法です。
国はインセンティブの付与などによって各企業の自主的な取り組みを推進しています。
ゴール・アンド・タイムテーブル方式は管理職に就く女性の数値に関して、目標および達成までの期間の目安を設定する方法です。
この手法の導入にも、補助金や交付金などの各インセンティブが付与されます。
これら3つの方法以外にも研修機会やメンター制度の導入、女性の職域拡大など、様々な方法でポジティブ・アクションが行われています。
出典元:内閣府男女共同参画局
出典元:ポジティブ・アクションの実現方法
女性の参画を拡大するポジティブ・アクション
日本は「女性の職域が広がらない」、「女性の管理職が増えない」などの問題を抱えており、現在でも男女の格差は小さくないといえます。
実質的な男女均等を実現するためには、ポジティブ・アクションは女性の活躍を推進するために必要不可欠だといえるでしょう。
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この記事の監修者・著者

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