2021/05/24

AWS CLIとは?概要やInstall方法、アップデート方法を紹介

 
  

AWSとは?

AWS(Amazon Web Service)とは、AmazonがITインフラをインターネット経由で提供しているクラウドコンピューティングサービスです。 AWSでは、ITインフラの自社運用型のオンプレミスではなく、クラウドサービスであるため、ITインフラの設計や構築、運用、セキュリティー対策などをAmazonに一任できます。初期費用がかからず、必要な時にすぐに仮想サーバを起動するなど、多くのメリットがあります。 そして、現在のクラウドサービス市場で、AWSのシェア率は高い水準を保っています。さらに2021年3月には、東京に次いで日本では2番目、アジア太平洋では9番目となる大阪リージョンが開設されました。 日本企業のAWS導入増加とともに、AWSの専門的な知識を得たエンジニアの需要増加が推測されています。 出典:AWS 大阪リージョン|Amazon 参照:https://aws.amazon.com/jp/local/osaka-region/

AWS CLI(コマンドラインインターフェイス)とは?

AWS CLIとは、Command Line Interfaceの略で、端末からAWSに接続し、AWSの各サービスを管理できるオープンソースのツールです。 AWS CLIは、コマンドラインシェルを使用して、AWSのサービスとやり取りできるツールです。コマンドラインシェルとは、視覚的に操作できるGUIとは異なり、キーボードからの入力のみでコンピュータに命令するCUIのことです。 AWS CLIの利用方法は、3つの方法があります。まず1つ目は、LinuxやmacOSで利用できる「Linuxシェル」、2つ目は、WindowsのPowerShellやコマンドプロンプトを使った「Windowsコマンドライン」、3つ目は、「リモート(遠隔)」でAmazon EC2インスタンスからコマンドで実行する方法です。 AWS CLIを使いこすことで、AWSマネジメントコンソール上で視覚的に操作するのと同様に、コマンド実行できたり、操作の自動化もでき効率的に使用することもできます。

AWS CLI のバージョンとは?

AWS CLIのバージョンは、現在2つあります。この記事では、特に明記しない限りは、両方のバージョンに該当する内容を示しますので予めご了承ください。 もし、現在既にAWS CLIをインストールしている場合は、バージョンを確認する方法があります。コマンドシェルで「aws –version」と入力してコマンドを実行すると表示されます。 現在のAWS CLIバージョンは、バージョン2とバージョン1の2つのバージョンがあり、それぞれに特徴があります。 また、AWS CLIは、定期的に更新されています。AWS CLIのバージョンの更新履歴は、GitHubに公開されている情報を参照しましょう。インストールしたAWS CLIを使ってバージョンを確認した例を次に記載します。 例えば、コマンドシェルで「aws –version」を入力、実行して、戻り値が「aws-cli/2.1.29 Python/3.8.8 Windows/10 exe/AMD64 prompt/off」だった場合、インストールされているAWS CLIのバージョンは、「2.1.29」ということです。

AWS CLIのインストール方法は?

WindowsOSの場合は、MSIを使用した方法でAWS CLIをインストールします。MSIとは、Microsoft Windows Installerの略でソフトウェアをインストールするためにパッケージ化されたファイル形式のひとつです。 この記事では、AWS CLIをインストールする前提条件として、WindowsOSで、64ビットバージョンのWindows XP以降のものであり、端末の管理者権限があることを条件としています。 まずは、AWS公式サイトに記載されている、AWS CLI MSIのダウンロードURLをクリックして、最新バージョンのAWS CLI Installerをダウンロードします。 次に、ダウンロードしたMSIを実行し、画面の指示に従いインストールします。デフォルトでは、「C:\Program Files\Amazon\AWSCLIV2」にインストールされますので必要に応じて変更しましょう。最後に「Finish」をクリックすると、AWS CLIのインストールが完了します。

AWS CLI初期設定方法は?

AWS CLIでは、コマンドシェルで「aws configure」を入力して実行することで初期設定が可能です。ただ、コマンドシェルで「aws configure」を入力して実行すると、AWSから4つの認証情報の入力を求められます。 その4つの認証情報とは、AWSのアクセスキーIDとアクセスキー、AWSリージョンに、出力形式も求められます。まず、アクセスキーIDとアクセスキーは、AWSのIAMユーザーから確認します。 AWSのリージョンは、デフォルトのリージョン(米国東部 (オハイオ)なら「us-east-2」、東京リージョンなら「ap-northeast-1」)、最後に出力形式は「json」で入力します。 4つの認証が成功すると、コマンドシェルに「aws ec2 describe-instances」と入力して実行すると、AWSで起動中のAmazon EC2を表示させられます。正常に表示され動作できていれば、AWS CLIの基本設定は完了です。

AWS CLIのアップデート方法は?

AWS CLIバージョン1とバージョン2でシステム要件が異なるため、アップデート方法もAWS CLIバージョン1とバージョン2で異なります。 今回の記事では、引き続きOSは、WindowsでAWS CLIバージョン2のアップデート方法を紹介します。AWS CLIは、GitHubの公式アカウントで更新情報を公開しているため、アップデートされている時期や内容を確認した上で行いましょう。 AWS CLIバージョン2のupdateは、MSIを使用する方法です。AWS CLIバージョン1と似た手順ですが、異なる条件があるため注意が必要です。 まず、Windows32ビットは対応していません。64ビットのWindows XP以降が前提条件です。また、既にAWS CLIバージョン1をインストールしている場合は、AWS CLIバージョン1を先にアンインストールすることが推奨されます。 以上、注意点を確認の上、最新バージョンのAWS CLIのMSIをダウンロードします。ここからはAWS CLIの方法と同じ操作です。「C:\Program Files\Amazon\AWSCLIV2」にインストールされます。

AWS CLIをインストールしてAWSサービスへ接続してみよう!

AWS CLIをインストールして、様々なAWSサービスに接続して操作してみましょう。AWS CLIコマンドリストは、AWSサービスを管理するために必要であり、AWS公式サイトのリファレンスガイドを参照して操作できます。 例えば、AWS CLIをインストールしてAmazon EC2インスタンスに接続し、インスタンスの起動やキーペアの作成や削除が行えますし、Amazon DynamoDBに接続してテーブル作成をしたり、Amazon S3に接続すればデータのコピーや同期などもできます。 さらに、AWS CLIを使いこなせれば、GUI操作で可能なことを自動化させられます。エンジニアとして成長でき、より効率的なAWS運用を目指せます。ぜひこの記事を参考にAWS CLIをインストールし、AWS CLIからAWSへ接続してみましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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