2021/05/7

AWSの7つの強み|他のパブリッククラウドとの違いについても解説

 
  

クラウドコンピューティングの3つの種類

クラウドコンピューティングは現在ではますます利用度が増え、誰でも1度は聞いたことのある言葉となりました。しかし現状では会社組織としてのクラウドサービスの使用率は極めて低い水準であり、今後企業の業務のクラウド化が急速に進んでいくことが推測されます。 Google、Amazon、Microsoftなどのテクノロジー業界のリーディングカンパニーの日々の努力により次々に新しいサービスやクラウド製品が誕生しています。 ここではクラウドコンピューティングの3つの種類について解説していきます。

1:PaaS

PaaSはPlatform as a Serviceの頭文字をとった略語で、(パース)と読みます。 アプリケーションソフトが稼働するためのハードウェアやOSなどのプラットフォームをインターネット上で提供するサービスです。 このPaaSはプラットフォーム自体を大きなデータセンターなどに用意し外部に開放することで、その上で企業を含むユーザーがサービスを開発できるようになっています。 PaaSを使用するメリットは、アプリケーション開発者は提供されたプラットフォーム上でシステムの設計に沿って開発できるため、よりスピーディに開発、コストも削減出来る点といえるでしょう。

2:IaaS

IaaSとはInstracture as a Serviceの頭文字をとった略語で、(イアース)または(アイアース)と読みます。情報システムの稼働に不可欠なネットワークや仮想サーバ、機材などのインフラをインターネット上で提供するサービスです。 IaaSを使用するメリットはユーザーはサーバを利用する際に必要となるハードウェアのスペックやOSを自由に選択して使用することが可能であり、サーバを購入する必要がないため必要な時にサーバを使用できる点、そして安価である点といえるでしょう。

3:SaaS

SaaSとはSoftware as a Serviceの頭文字をとった略語で、(サース)と読みます。これまではPC1台1台にインストールしなければ使用できなかったソフトウェアをインターネット経由で提供し利用できるサービスです。 このSaaSのメリットはインターネット上でデータが保存でき、スマートフォン、PC、タブレットなどの端末を選ばずアクセスが可能です。また複数で同一データを共有しながら編集も可能という点です。

クラウドコンピューティングの強みとは?

クラウドコンピューティングはあっという間に世の中に浸透してきました。企業はクラウドコンピューティングを導入することで高額なサーバ料金やソフトウェアの初期投資を削減出来るようになりました。 また使用した分だけ支払えばいいといったビジネスには効率的な強みを持っています。 システムの構築が必要ないためよりスピーディにビジネスが展開できるようになり、IT部門の負担も軽減できる強みも兼ね備えています。

AWSの7つの強み

AWSとはAmazon Web Serviceの頭文字をとった略語です。アマゾンが提供しているクラウドコンピューティングサービスのことで、高いシェアを誇っているようです。 AWSが登場するまで企業はITに設備投資することは当たり前でコストがかかって当たり前の認識でしたが、その考え方は大きく変わりました。AWSが行った性能の進化と大幅なコストダウンによって企業に衝撃を与え、クラウドサービス利用の選択を後押しすることとなりました。 ここではその7つの強みを紹介します。

1:OS・ミドルウェアの制限が少ない

オンプレミスからクラウドサービスに移行する場合はOSやミドルウェアの種類、バージョンに制限がある場合がほとんどです。AWSは実に豊富なサービスを構築、展開しており数あるOSやミドルウェアの制限が少なくて済むことが強みと言えるでしょう。 もちろんAWSにも仕様があるためそのまま使用できるかの確認は必要となります。

2:完全従量型課金である

AWSでは160種類ものクラウドサービスにおいて従量制料金が適用されています。つまりAWSでは必要なサービス、サービスを使用する期間のみ料金が発生する仕組みとなっています。 当たり前にあった長期契約や複雑なライセンスなどは必要ないので、必要なサービスのみを選択し、サービスを使用した分だけ支払いをすればいい仕組みであり、強みと言えます。 出典:AWS料金|AWS 参照:https://aws.amazon.com/jp/pricing/

3:システム構築に時間が掛からない

従来のオンプレミスにおいてITリソースを導入することは非常に高額な初期費用と多くの時間と労力を必要としてきました。新しいインフラの構築はとても複雑で多くの時間が必要となっていました。 AWSでは様々なサービスに対応したITインフラを構築しているため、わずか数分で必要なITインフラの調達が可能になり、よりスピーディなシステム構築が可能となります。

4:IaaSの種類が豊富

AWSの強みの1つとして、200を超えるサービスを提供していることが挙げられます。その大半の機能が全世界の顧客からのリクエストをもとに備えられているようです。 代表的なものでAWSのIaaSにAmazon EC2gがあります。しかしAWSの中でのサービスの1機能に過ぎず、IaaSの種類も実に豊富です。結果的にサービスの数を多くすることでAWS上で出来ることが幅広くなり、顧客の労力を軽減することにつながっていくでしょう。 出典:すべてのお客様に還元される技術革新|AWS 参照:https://aws.amazon.com/jp/aws-ten-reasons/

5:サービスの安全性が高い

AWSは約190か国の国で導入実績があり、顧客は約数百万人にもなります。その理由は強固なセキュリティにあるといえるでしょう。 サーバは安全性が非常に高い世界各国のデータセンターに分散されており、独自のインフラストラクチャを形成し強固な信頼性を勝ち得ているようです。 国内規格であるISO 27001や世界中のセキュリティ規制にも対応しており、最高レベルのセキュリティを必要としている金融機関がAWSを採用している点からもそのセキュリティの高さを知ることができるでしょう。 出典:概要|AWS 参照:https://aws.amazon.com/jp/compliance/iso-27001-faqs/

6:コスト削減になる

AWSはオンプレミスのように初期投資がかかりません。使用するサービスを選択し、使用した期間のみの支払いで済むためコストの削減になります。 AWSの強みは様々なサービスを展開しているため、自分に合ったプランを選択できることです。自分の都合に合った最適なコストプランを選択することでさらにコストの削減が実現できるでしょう。

7:海外展開における手間が省ける

AWSではリージョンと呼ばれるデータセンターを世界に約25カ所展開しています。そのためアカウントを開設すると世界中のデータセンターにシステムが展開できるようになるでしょう。 従来海外でのシステム展開は現地のデータセンターとのやり取りでかなりの時間と労力を要するものでしたが、AWSであればその無駄な時間と労力もかからず、たった数分で作業が完了するようです。

AWS以外の代表的なパブリッククラウド

AWS以外にも代表的なパブリッククラウドがあります。それぞれ独自のシステムやサービスを展開しています。 Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP)IBM Cloud、Alibaba Cloudなどが挙げられます。 それぞれに強みや弱みを合わせ持っていますので、顧客は状況やニーズに応じて柔軟にそれぞれのサービスを選択する必要があるでしょう。

GCP(Google Cloud Platform)

GCP Google Cloud PlatformはGoogle社によって運営されています。パブリッククラウドサービスとしても認知度は高く、機械学習ツールを利用できる点、AI関連サービスが幅広く用意されている点が長所として挙げられます。 現段階ではまだ市場シェアは大きくないですが、独自の提供するサービスを元としたデータ分析に魅力があります。

Microsoft Azure

Microsoft AzureはMicrosoft社によって運営されています。Microsoft OfficeやWindowsなどでも世界的にも有名な会社です。 Microsoft社の製品を使用している企業は非常に多くOffice365アプリと非常に親和性のある同社のクラウドサービスはオフィスワークを重視する場合は非常に有力な選択肢となるでしょう。

AWSと他のパブリッククラウドの違い

AWSがほかのパブリッククラウドに比べ大きなシェアを勝ち取っています。メリットも非常に多く顧客が多いのにも頷けます。 展開するサービス非常に豊富であるためいつでも選択して利用が可能であること、そして強固なセキュリティはAWSならではのものといえるでしょう。またIaaSの種類が豊富であるためOSやミドルウェアの制限が少ないのもほかのパブリッククラウドと違う点といえるでしょう。

AWSの強みを知って利用してみよう

様々なAWSの特徴や強みついて解説してきましたが、実際に利用してみることでその利点にさらに気づくでしょう。 前述したとおり、非常に豊富なサービスを展開しておりいつでも簡単に柔軟にシステム構成が可能であるため、多くの顧客からシェアを勝ち取っているようです。 AWSを利用することでご自身のスペックやニーズに合わせた豊富なサービスを選択し、無駄なコストを省いたシステム構築を実現できるでしょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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