AWSパートナーネットワークと、その登録方法、メリットなどについて解説します。
なお、本記事はAWSパートナー企業に認定され、2021年には「AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year」を受賞した株式会社オープンアップITエンジニア監修の下記記事をもとに制作したものです。
※詳細な記事:AWSパートナー企業監修│AWSパートナーネットワークとは?登録方法・メリット・自社に合う1社を選ぶポイント
この記事の目次
AWSとは?
AWSは、豊富な機能と高いセキュリティ性をもつクラウドプラットフォームです。
AWSでは、ストレージやデータベースといったインフラストラクチャテクノロジーから、AIのような新たなテクノロジーまでカバーしています。AWS内にはさらに多くの機能があります。
AWSパートナーネットワークとは?
AWSパートナーネットワークとは、AWSパートナー企業のグローバルなコミュニティを指します。
AWSパートナーネットワークは、ビジネスや技術、マーケティングのサポートを行うことで、企業の活動を支援します。
AWSパートナーの2つのタイプ
AWSパートナーネットワークには、テクノロジーパートナーとコンサルティングパートナーの2つのタイプがあります。
簡単に言うと、テクノロジーパートナーは接続サービスやハードウェア、ソフトウェアのソリューションを提供し、コンサルティングパートナーはクラウド移行の支援を行います。それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
テクノロジーパートナー
テクノロジーパートナーには4つの利点があります。 ビジネス構築のための様々なリソースにアクセスできます。加えて、様々なプログラム、マーケティングリソース、Fundingリソースも、セレクトティア以上で利用可能です。
この、ビジネス構築リソース、プログラム、マーケティングリソース、Fundingリソースがテクノロジーパートナーの利点です。
知識の要件はありませんが、収益や製品掲載など、経験の要件があります。また、公開リファレンスカスタマーといった成功事例の要件もあります。
コンサルティングパートナー
コンサルティングパートナーの利点も4つあります。 テクノロジーパートナーと同様に、ビジネス構築のための様々なリソースにアクセスできます。様々なプログラム、マーケティングリソースにもアクセスできます。
また、資金調達のためのリソースにアクセスすることも可能です。
ビジネス構築リソース、プログラム、マーケティングリソース、資金調達のためのリソースがコンサルティングパートナーの利点です。 テクノロジーパートナーと同様に、経験の要件と成功事例の要件があります。加えて、知識の要件もあります。
AWSパートナーネットワークのメリット4つ
AWSパートナーネットワークには、4つのメリットがあります。
それは、
- AWSのトレーニングを受けられる
- AWS認定を取得できる
- 資金調達ができる
- 販売促進のサポートを受けられる
上記の4つです。 それぞれ、どのようなメリットなのか詳しく見ていきましょう。
AWSパートナーのメリット1:AWSのトレーニングを受けられる
AWSパートナーは、AWSのトレーニングを受けることができます。 有償・無償のトレーニングがありますが、有償のトレーニングに関しても割引で受けられるものもあります。割引きで受けることができるトレーニングには、セールストレーニングや技術トレーニングなどがあります。
AWSパートナーのメリット2:AWS認定を取得できる
AWS認定は、クラウドの専門知識やスキルを有していることの証明になる認定です。個人や団体の目標が達成できるように、役割ごと、専門分野ごとに分かれている試験から選択し、認定試験を受験することにより獲得できます。 具体的な認定として、クラウドプラクティショナー、運用、開発、アーキテクトの4つを紹介します。
クラウドプラクティショナー
クラウドプラクティショナーの対象は、AWSクラウドについて理解していることの証明がほしい人です。AWS認定では、6か月の基礎コースにあたります。 この認定は、AWS クラウドを活用して技術、管理、営業、購買、財務などの職に携わっている人に役立つという特徴があります。
運用
AWSプラットフォームにおける開発運用担当者や、システム・運用の管理者が対象になり、そのような人たちに役立つ認定です。AWS認定では、1年間のアソシエイト、もしくは2年間のプロフェッショナルに属します。 プロフェッショナルになると、開発者と合わせてDevOpsエンジニアという認定になることが特徴です。
開発者
AWSにおけるクラウドアプリケーションを開発する方法について学習したいソフトウェアデベロッパーが対象の認定です。AWS認定では、1年間のアソシエイト、もしくは2年間のプロフェッショナルに属します。 プロフェッショナルになると、運用と合わせてDevOpsエンジニアという認定になることが特徴です。
アーキテクト
この認定は、ソリューションアーキテクトやソリューション設計エンジニア、AWSでの設計について学びたい人が対象です。AWS認定では、1年間のアソシエイト、もしくは2年間のプロフェッショナルに属します。 この認定では、進展に応じて選べるオプションコースがあることが特徴です。
AWSパートナーのメリット3:資金調達が可能
AWSパートナーになることで、資金調達が可能になります。概念やアイデアの実証を支援するファンドやサービス開発用ファンドなど、受けられるファンドの種類は様々です。 スタンダードからアドバンスドになれば受けられるサポートは多くなります。つまり、専門知識を持つことで資金調達の機会は増えます。
AWSパートナーのメリット4:販売促進のサポートを受けられる
AWSパートナーは、様々な販売促進のサポートを受けることができます。 受けることができるサポートは、アマゾン社営業の営業支援や、ソリューションアーキテクトの提案支援、ロードマップやファンドの提供など多岐にわたります。さらに、カタログの文言チェックや事例集への掲載といったサポートを受けることもできます。
AWSパートナーネットワークへの登録方法
ここまで、AWSパートナーネットワークの概要やパートナーのタイプ、登録のメリットについて紹介してきました。ここからは、具体的な登録方法について解説していきます。
AWSパートナーネットワークへの登録方法は、大きく2つの場合が考えられます。会社を登録する場合と、従業員を登録する場合です。
会社を登録する場合については、AWSパートナーネットワークとの連絡窓口になる代表者が会社登録を行います。従業員を登録する場合は、会社登録の後に行います。それぞれ詳しく登録方法を見ていきましょう。
会社を登録する場合
会社を登録する場合の具体的な流れを解説していきます。 まず公式サイトにアクセスし、開始するボタンを押します。そして代表者の氏名と勤務先のメールアドレスを入力します。個人用メールアドレスではなく、会社のドメインを使いましょう。グループメールアドレスでも可能です。
次に、アライアンスリードとなることを同意します。アライアンスリードとは、窓口となる代表者のことです。注意するべき点は、会社を登録することができる法的権限を持つ人である必要があります。 その後、本人確認をし、登録する理由を選択します。最後に連絡先情報、会社のプロフィール情報、会社の事業内容等を入力して登録完了です。
従業員を登録する場合
従業員を登録する場合の具体的な流れを解説していきます。従業員の登録は、会社の登録が完了した後でないとできないことに注意しましょう。 まず公式サイトにアクセスし、開始するボタンを押します。そして氏名と勤務先メールアドレスを入力します。会社を登録する場合と同様に、個人用メールアドレスを使用しないようにしましょう。
次に、入力したメールアドレスに送られたコードを使い、本人確認を行います。この際、パスワードも設定します。 最後に、参加する理由、連絡先情報を入力して登録完了です。
AWSパートナー企業をお探しながら「株式会社オープンアップITエンジニア」に
ここまで解説してきたとおり、AWSパートナーには2つの種類があり、AWSパートナーネットワークに登録することで、様々なメリットを受けることができます。
なお、もしこの記事をお読みのあなたがAWSパートナーに認定されている企業をお探しで
- 「AWSを使った開発や運用を考えているが、適した人材がいない」
- 「AWSを扱えるエンジニアが今すぐほしい」
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この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞