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サポートエンジニアとは
サポートセンターやヘルプセンターのお世話になったことがあるのではないでしょうか。私たちにとって意外と身近なサポートエンジニアという職種ですが、仕事内容などよく分からないことが多いですよね。ハードウェアやソフトウェアなどのIT関連製品に関しての問い合わせに対応するのが、サポートエンジニアの仕事です。製品の操作方法や故障などの問い合わせから、技術的な内容までサポートエンジニアの仕事は多岐にわたります。多くの企業では製品についての問い合わせを受けるサポートセンターなどがあり、そのようなところで活躍しているのがサポートエンジニアなのです。
サポートエンジニアの年収
サポートエンジニアの平均年収は、300万円から400万円台とそう高くはありません。40代以上になっても平均年収は555万円というデータが出ています。もちろん、就職先の会社や仕事内容によっても差が出ますが、IT関連の職種としては高収入とはいえません。
サポートエンジニアの将来性
サポートエンジニアは、製品について深く理解していなければ出来ない仕事です。どんな質問が来るか分かりませんし、トラブル時の問題解決や操作方法など多くの知識が求められます。自社の製品について知り尽くしたサポートエンジニアは、会社にとってもなくてはならない存在です。昇進して管理職になるほか、商品開発などのアドバイザーとして活躍することも可能です。
マイクロソフトがサポートエンジニアを採用する理由
サポートエンジニアという職種が注目されるようになったのは、マイクロソフトがサポートエンジニアの採用を積極的に行うようになったからです。マイクロソフトは取り扱う製品やサービスの範囲が広く、専門的な知識を持ったサポートエンジニアの存在が必要とされました。このように、企業にとって質の高いサポート体制を維持するためにも、サポートエンジニアの存在は欠かせません。
サポートエンジニアを目指したい!転職が成功するポイント5つ
これからサポートエンジニアを目指す人にとっては、ぜひとも転職を成功させたいですよね。サポートエンジニアになりたい人が転職を成功させるには、どんなことに気を配ればいいのでしょうか。転職を成功させるポイントを5つご紹介します。
ポイント1:志望理由を明確にする
転職を成功させるには、志望理由を明確にすることがポイントです。これはサポートエンジニアだけに限りませんが、なぜその仕事をしたいのかを明確に伝えられない人は採用される可能性は低いでしょう。明確なビジョンをしっかり持っている人こそ、企業が採用したいと考える人材です。サポートエンジニアになって何をしたいのか、どういった理由でサポートエンジニアを目指しているのかを明確に伝えましょう。
ポイント2:コミュニケーション能力を高める
サポートエンジニアの仕事は、クライアントからの質問に対して的確な答えを返すことです。機械が苦手な方もいるでしょうし、説明が下手な人もいます。そのような場合でも、相手が何を疑問に思っているのかを聞き出すことが必要になってきます。相手の言葉から質問の意図を汲み取るには、コミュニケーション能力が必要です。サポートエンジニアを目指すのならば、高いコミュニケーション能力が必要不可欠といえるでしょう。
ポイント3:スキルを磨く
操作についての疑問点などさまざまな疑問を、クライアントとの会話から解決に導くには製品について深い知識が必要です。製品のすべてを知り尽くしていないとできない仕事ともいえます。したがって、サポートエンジニアへ転職するには、製品についての知識や、様々な技術ドキュメントを読むための英語力など、スキルを磨くことが大切なポイントです。
ポイント4:いろいろな職種名で探す
一般的にはサポートエンジニアと呼ばれますが、企業によってサポートエンジニアの呼び方はさまざまです。カスタマーサポートやヘルプセンター勤務と記載されている場合や、サービスエンジニアと呼ばれる場合もあります。転職を希望するなら、サポートエンジニアだけでなく、カスタマーサポートなどさまざまな職種名で探してみてください。呼び方が違うだけで、サポートエンジニアの求人が見つかったりしますよ。
ポイント5:仕事内容をしっかり確認する
サポートエンジニアは注目されてまだ日が浅い職種です。そのため、職種にサポートエンジニアと記載されていても、実際はサポートエンジニアの仕事と違う場合もあります。また、企業によっても仕事内容が異なるので、自分がやりたい仕事内容なのか、思っている仕事ができるのかをきちんと確認しましょう。せっかく転職しても、想像していた仕事内容とまったく違っていたら転職成功とはいえません。
サポートエンジニアの仕事内容5つ
これまでサポートエンジニアについて、転職を成功させるポイントなどを見てきましたがいかがでしたか。ここでは実際にサポートエンジニアはどんな仕事をしているのかをご紹介します。主なサポートエンジニアの仕事内容を5つ見ていきましょう。
仕事内容1:ユーザー先を訪問する
自社製品を扱うユーザーから依頼があれば、ユーザー先を訪問するのもサポートエンジニアの仕事です。製品の不具合や取り扱い方法などで呼ばれることもあれば、定期的にユーザー先を訪問して不具合がないか確認することもあります。サポートエンジニアは電話やネットを通してしかユーザーと接しないイメージがあるかもしれませんが、企業によっては直接ユーザー先へ訪問することもあります。
仕事内容2:製品を扱う
サポートエンジニアは、パッケージなどの製品を扱うこともあります。製品に対して高い知識を持つサポートエンジニアは、クライアントに製品の説明をするのにも適した人材ともいえるのです。どういった機能があり、どのような使い方が出来るのかを知っていないと、クライアントからの質問に答えることは出来ません。サポートエンジニアの知識はこういった分野でも必要とされています。
仕事内容3:商談に参加する
自社製品をアピールするために、営業と一緒に商談に参加することもサポートエンジニアの仕事です。営業も自社製品についてはそれなりの知識をもってはいますが、修理やメンテナンスといった深い知識はサポートエンジニアにはかないません。商談にサポートエンジニアが参加すれば、「こんなときはどうなのか」というクライアントの不安に対して即座に回答することが出来ます。これは営業にとっても心強いことでしょう。
仕事内容4:お問い合わせの対応
サポートエンジニアは、電話やメール、チャットなどを使ってトラブルの解決や質問について回答します。クライアントやユーザーからのお問い合わせの対応は、サポートエンジニアの大きな仕事のひとつです。どんな質問やトラブルに対しても的確なアドバイスを導くことが出来る、サポートエンジニアの高い知識が必要とされる仕事ですね。
仕事内容5:クライアント先に在駐する
サポートエンジニアはクライアント先に在駐して、プログラム開発やシステムの構築などの支援を行うこともあります。ソフトウェアを各クライアント向けにカスタマイズ販売している企業などは、サポートエンジニアをクライアント先へ派遣することが多いようです。クライアントと直接触れ合って仕事をしたいと考える人は、このような仕事が出来る企業を選ぶと良いでしょう。
サポートエンジニアにおすすめの資格試験
サポートエンジニアになるのに、必要不可欠な資格というものはありません。ですが、サポートエンジニアは高い知識を必要とする職種です。資格を持っていて、困ることはありませんよね。サポートエンジニアの仕事に活かせる、おすすめの資格をご紹介します。
ITサービスマネージャ試験
ITサービスマネージャ試験は、高度なITの専門知識を持ち、高品質なITサービスを安定して提供することができる資格です。品質管理やトラブルが起こったときの被害を最小限にするための対処などの知識を持っています。さまざまな問題に対応しなければならないサポートエンジニアにとって、持っていても損はないおすすめの資格です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、サポートエンジニアにかかわらずIT関連の仕事をしたいなら持っておきたい基本の資格です。試験に合格するには、ITエンジニアになるために必要な基礎的な知識や技術を身につけていることが必要になります。どんなことでも同じですが、基本をしっかり身につけていることは大きな武器になります。深い知識が必要になるサポートエンジニアにとっても、基礎は大切です。
サポートエンジニアへの理解を深めて活躍しよう!
サポートセンターやヘルプセンターのお世話になったことがあるのではないでしょうか。私たちにとって意外と身近なサポートエンジニアという職種ですが、仕事内容などよく分からなかったのも事実です。サポートエンジニアといっても、電話対応だけでなく直接クライアントと接することや商談に同行することもあります。サポートエンジニアの仕事を理解して、自分に合った働き方で活躍しましょう。