転職エージェントとはどういったサービス?エンジニアの転職に役立つ情報を紹介

 
  

転職エージェントとは

転職エージェントを利用すると、転職希望者にあうキャリアアドバイザーが担当につき、転職活動に対して細かなサポートを行ってくれます。転職への不安や疑問にも、転職支援のプロとしてアドバイスしてくれるため、心強い存在になるでしょう。

本記事では、転職エージェントとはどういったサービスなのか、エンジニアの転職に役立つ情報を紹介していきます。転職を考えている方は参考にしてみてください。

エンジニアにおける転職エージェントとは

エンジニアにおける転職エージェントとは、自分の希望に合った企業を効率的に探すために有効な手段です。

募集要項だけで企業の求めている人材を理解するのは難しく、その企業の面接官と話して初めて、どのような技術が必要で、どういう役割の人物像が欲しいと思っているのか見えてきます。しかし、面接まで進めるのは時間の浪費にすぎません。

転職エージェントを使えば、あらかじめ企業情報を持っていて、人事担当者ともコンタクトが取れるため、ミスマッチを事前に防げます。

また、エンジニアは技術職であるため、年収の交渉も持っているスキルによってしやすい職種です。しかし、「お金に関わることを自分で口にするのは言いにくい」という方もいるでしょう。

自分が望んでいる年収を転職エージェントに伝えれば、交渉を代行してくれます。自分のスキルを客観的に評価し、年収交渉も代行してくれるため、エンジニアにとって頼れる存在です。

転職サイトとの違いとは

転職サイトとは、企業からの求人が掲載されているWebサイトであり、さまざまな業種、職種の求人情報を比べた上で、自由に応募できるサービスです。

転職エージェントと転職サイトとの違いは、転職サイトの場合、基本的に自分で企業を検索して自力で内定を獲得する必要がありますが、転職エージェントは、転職の専門家として、転職成功のために手厚いサポートをしてくれる点です。

エンジニアの転職エージェントの役割6つ


次は、エンジニアの転職エージェントの役割6つについて見ていきましょう。転職エージェントの役割を知ることで、1人で転職活動するよりも効率的な面が多いことがわかります。

エンジニアの転職エージェントの役割のひとつとして、転職手続きの代行などが挙げられます。

1:転職手続きの代行

エンジニアの転職エージェントの役割の1つめは、転職手続きの代行です。転職先での手続きについては、入社前に転職先に問い合わせる必要がありますが、転職エージェントを利用していれば、提出書類のリストなど聞いてもらえます。

退職するときの引継ぎなどでバタバタしてしまう時期に、転職手続きを代行してもらえるので、非常に助かるでしょう。

2:非公開求人の提案

2つめは、非公開求人の提案です。求人には非公開求人という、一般的な求人情報サイトでは募集されない求人があります。

非公開求人にしている理由としては、企業の事業戦略に直結していたり、企業側に応募の殺到を抑制したい狙いがあったりと企業によって異なります。

転職エージェントに登録することで、1人ひとりのスキルや経験にマッチした非公開求人の提案もしてくれるでしょう。

3:提出資料対策

3つめは、提出資料対策です。提出資料とは、履歴書や職務経歴書です。転職活動では、まずは書類選考で通過できないと面接まで進めないため、提出資料の作成を怠ってはいけません。

転職エージェントの役割の中に、提出資料のチェックも含まれているため、不足している部分があれば提出前に指摘してもらえます。

4:面接対策

4つめは、面接対策です。1人で転職活動していると、面接対策を後回しにすることが多い傾向にあります。

面接に関して「社会人として聞かれたことに対して答えればいいだけだ」「普段仕事で会話する状況と変わらないだろう」などと考え、対策しないまま面接を迎える転職者もいます。

けれども、客観的に自分の力を証明することは簡単ではありません。仮にうまく伝えられたとしても、それが応募した企業で求められている能力とは限らないでしょう。

転職エージェントは、応募先の企業とやり取りしているため、求人で重視しているポイントや求める人材把握もできています。面接を有利に進める材料を持っているため、面接対策においても万全です。

5:年収・労働条件の交渉

5つめは、年収・労働条件の交渉です。転職の成功を左右するものとして、年収や労働条件についての項目は欠かせません。

しかし、転職というのはどうしても企業側の立場が強く、自分が望んでいる条件を伝えにくいまま採用に同意してしまう転職者も存在します。この点を解決してくれるのも転職エージェントです。年収や労働条件、入社日など企業との交渉を代行してもらえます。

6:退職トラブル時の対応

6つめは、退職トラブル時の対応です。退職を申し出た後、上司から強い引き留めに合い、厳しい言葉で責められることもあり、退職トラブルは転職者の悩みの種と言われています。

転職エージェントは転職のプロであると同時に、退職に関しても対応してきた実績があります。円満退職するためのノウハウもあり、退職トラブル時の対応も転職支援サポートとして業務に入っているため安心です。

エンジニアの転職エージェントのメリット7つ


ここでは、エンジニアが転職エージェントを利用するメリット7つについてご紹介します。転職エージェントを利用することで得られる具体的なメリットについて確認していきましょう。

メリットには、希望にマッチした転職先を提案してくれることなどがあります。

1:希望にマッチした転職先を提案してくれる

エンジニアが転職エージェントを利用するメリットの1つめは、希望にマッチした転職先を提案してくれることです。転職エージェントは、転職希望者と面談をし、希望先の情報などヒアリングしていきます。

企業側の希望する人材情報も入手しているため、ミスマッチの可能性が低く、スムーズな転職につながりやすいでしょう。転職者と企業双方の希望を叶えられるため、採用にかかる時間や手間も削減可能です。

2:模擬面接など面接対策ができる

メリットの2つめは、模擬面接など面接対策ができることです。模擬面接をしてもらうことで、本番同様の緊張感を味わえます。

転職エージェントは、過去にその企業での面接経験の記録を持っていて、質問が予測できている強みもあり、転職エージェントの模擬面接は面接対策として有効です。

3:応募書類を適正に添削してもらえる

メリットの3つめは、応募書類を適正に添削してもらえることです。自分の判断で応募書類の出来が良いか悪いか見極めるのは難しいものです。

「この人材を採用したい」と思わせる魅力的な応募書類に変えるためには、第三者の視点が必要です。転職エージェントは応募書類の添削も請け負ってくれるため、内容が不十分であれば、指摘してもらえます。

4:企業の採用担当者にアピールしてもらえる

メリットの4つめは、企業の採用担当者にアピールしてもらえることです。例えば、応募書類を送る際に、一緒に送ってもらえる推薦状です。推薦状は、転職者の人柄や得意としていること、転職に至った理由などを文面化したものです。

推薦状で「絶対に会って欲しい」と書かれていた場合、求人を募集している企業とエージェント企業との信頼関係にも発展するため、面接に進む可能性は非常に高いでしょう。選考を通過する上で推薦状は重要です。

その他、面接後に採用担当者と話して、面接では伝えきれなかったあなたの魅力や強みについて話してくれるサポートもあります。自分では伝えたつもりでも、相手には伝わっていないこともあるため、エージェントからアピールしてもらえる点は心強いところです。

5:企業とのやり取りを代わりに行ってくれる

メリットの5つめは、企業とのやり取りを自分の代わりに行ってくれることです。転職活動で大変なのが企業との直接的なやり取りではないでしょうか。希望を伝えたいものの、合否に関わってしまう不安から言いたいことを言えない方も中にはいるでしょう。

転職エージェントを利用すると、面接の日程調整や希望の給与、働き方、入社希望日など言いにくそうな内容でも交渉してもらえます。

6:転職のプロが相談にのってくれる

メリットの6つめは、転職のプロが相談にのってくれることです。転職エージェントは数々の転職成功実績を持っています。

応募書類の添削や面接での受け答え、適切なアピール方法、どのような質問をしたらよいかなど、転職のプロならではのアドバイスを受けることが可能です。転職活動に行き詰った際も、遠慮なく不安を伝えて改善策をもらいましょう。

7:内定決定後のサポートも受けられる

メリットの7つめは、内定決定後のサポートも受けられることです。転職は内定が出れば終わりで転職エージェントのサポートもそこまで、と認識している方もいるでしょう。

しかし、入社日の調整など、内定後のやり取りについても代行してくれます。例えば、引継ぎが難航し退職日が延びてしまったときは、転職エージェントが転職先企業に対して日程交渉してくれるため、ありがたい存在になるでしょう。

転職エージェントの種類


一口に転職エージェントといっても、転職エージェントには種類があります。ここでは、総合型転職エージェントと特化型転職エージェントについて解説していきます。

それぞれの転職エージェントとは何か、自分がどちらのサービスが向いているのかしっかり理解しておきましょう。

総合型転職エージェント

総合型転職エージェントとは、幅広く業界や職種の求人を取り扱っている転職エージェントです。第二新卒者や未経験歓迎の求人も多く取り扱っています。

リクルートエージェントやマイナビエージェント、パソナキャリア、dodaなどが総合型転職エージェントです。大手の総合型は抱えている求人案件が類似しているため、キャリアアドバイザーとの相性で利用先を決めるのも一つの手です。

扱っている求人の幅が広く、「これまでとは違う業界を見てみたい」「応募する職種を狭めたくない」という人は、総合型転職エージェントの利用がおすすめです。

特化型転職エージェント

特化型転職エージェントとは、一定の業界・職種に特化した転職エージェントです。求人を絞って紹介しているため求人数は多くありません。

専門的なスキルを持っていることが前提になりますが、「自分の専門性を突き詰めたい」「今までいた業界、または職種で転職したい」などの場合は、特化型エージェントの利用を検討しましょう。

特化型転職エージェントには、IT業界・職種に特化しているレバテックキャリアやマイナビエージェント×IT、Web業界に強いtype転職エージェント、インターネットやゲーム業界に強いワークポートなどがあります。

エンジニアの転職エージェントのデメリット6選


転職エージェントを利用するメリットとは何か、どのような種類があるのか分かったところで、次は、エンジニアが転職エージェントを利用する際のデメリットについて紹介します。転職エージェントはメリットばかりではありません。

エンジニアが転職エージェントを利用するデメリットには、自分のペースで転職活動を進めにくいことなどが挙げられます。

1:自分のペースで転職活動を進めにくい

エンジニアが転職エージェントを利用するデメリットとして挙げられる1つめは、自分のペースで転職活動を進めにくいことです。転職エージェントの利益は、転職成功にかかっているため、転職者が決めかねているにもかかわらず強引に転職する方向へ誘導するキャリアアドバイザーもいます。

無理やりせかされてしまうと、転職のモチベーションが下がってしまうこともあり、自分のペースで転職活動したい方には不向きです。

2:担当者のスキルによってサービスの質が変わる

デメリットの2つめは、担当者のスキルによってサービスの質が変わることです。いくら評判の良い転職エージェントを選んでも、結局どの担当者になるかで、対応に差が生じてしまいます。

例えば、若手で経験が足りないキャリアアドバイザーが担当者になってしまえば、経験値に基づいた意見をもらいにくく、自分の望んだ対応をしてもらえない状況も出てくるでしょう。

3:サポート期間が決まっているケースがある

デメリットの3つめは、サポート期間が決まっているケースがあることです。無期限で転職のサポートを謳っている企業もありますが、時間が経てば経つほど対応を後回しにされます。

転職エージェントは転職成功が利益になるため、短時間に転職成功者を出していくことが利益的に効率が良いのです。サポート期間が決まっている転職エージェントを活用すると、期限前に転職先を決めなければという焦りが生まれて、妥協で転職先を選びかねません。

4:希望求人に応募できないことがある

デメリットの4つめは、希望求人に応募できないことがある点です。非公開求人の中で希望求人を見つけても、応募基準に達していないと転職エージェント側に判断されれば、その企業に応募できません。

転職エージェント社内で、転職者を応募させる前に事前選考を行うため、ここで落ちてしまうと、選考に進めないのです。

非公開求人として出す企業は厳選した人材が欲しいと思っているため、振るいに落とされることは仕方がないと割り切って利用しましょう。

5:担当者との相性が悪いと厳しい

デメリットは5つめは、担当者との相性が悪いと厳しい点です。人間なのでどうしても性格の不一致は発生します。

担当者との相性は運次第になってしまうため、悪い印象を持っても「一時のことだ」と割り切って付き合うか、どうしても嫌な場合は変更をお願いしましょう。ただ、変更したといっても次にもっと相性が悪いキャリアアドバイザーが出てくる可能性も否めません。

6:担当者との調整が手間になることもある

デメリット6つめは、担当者との調整が手間になることもある点です。転職エージェントを利用することで面接の日程交渉など、面倒な手続きを代行してもらえますが人を挟むやり取りになるため、伝えたい内容がスムーズに伝わらない危険もはらんでいます。

調整力の低いキャリアアドバイザーが担当についてしまうと、やり取りに時間がかかったり、コミュニケーションが負担になったりする事態に陥るでしょう。

転職エージェントを利用する方がいい人


転職エージェントを利用する方がいい人とは、今までに転職活動を行ったことがない人です。転職経験がない人は、何から手をつけていいかわからず、自分に合った企業もよくわからないまま転職活動を進めてしまう傾向があります。

また、スキルの棚卸ができない人や客観的に自分を見られない人も転職エージェントを利用したほうが良いでしょう。ともかくやる気をアピールすればいい、など間違った思い込みで転職を進めてしまうと、なかなか上手くいきません。

エンジニアの転職の場合は特に、活かせるスキルや経験値を企業側の希望にマッチした形でアピールできるかが鍵になるため、転職エージェントに的確なアドバイスをもらうことが重要です。

転職エージェントとは何かを理解して活用しよう


転職エージェントを利用するメリットは大きいですが、キャリアアドバイザーとの相性もあり、自分がどのように転職を進めていきたいかによって向き不向きがあります。

サポート期間が決まっているケースもあるため、自分のペースでゆっくりと転職活動を進めたい方には、利用しにくい部分は否めません。転職サイトとの違いとは何かも含めて、転職エージェントとは何か理解し、効率よく活用しましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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