プログラミングを活かして転職を成功させるコツ5つ|失敗事例とは?

 
  

プログラミング未経験者でも転職できるの?


「そもそもプログラミング未経験者の私でも、エンジニア転職できるの?」

このように心配される人もいると思いますが、結論は可能です。プログラミング未経験者でも転職できる理由としては以下のような要因があります。

・日本のIT人材の深刻化
・プログラミング学習の参入障壁が低くなる
・優良なプログラミングの学習教材が多くある
・エンジニア転職サービスが増えている

最も大きな要因として日本のIT人材の深刻化が挙げられます。

経済産業省の調査によると、このようなデータが出ており、2020年現在で約30万人ものエンジニアが不足しています。

つまり、売り手市場なので、多くの企業がエンジニアを求めているので、ある程度のスキルがあれば、プログラミング未経験者でもIT企業にエンジニア転職することは可能です。

また、企業によっては、プログラミング未経験者を採用して、自社で研修や学習期間を設けて、未経験者を仕事ができるまで育て上げる制度もあります。

近年ではプログラミング学習の参入障壁が下がってきており、昔と比べるとProgateなどの優良な学習サービスが増えてきたり、初心者がエンジニア転職できるまでサポートするプログラミングスクールも増えてきています。

政府がプログラミングの義務教育を2020年から小学校で始めるくらいですから、プログラミングを勉強する環境は整ってきています。

出典:(表1)IT人材の需給ギャップ|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

エンジニアへの転職は何歳まで?


エンジニアに転職するのに具体的な年齢制限はありません。実際に30代や40代からエンジニアとして転職した人はいます。

しかし求人内容によってはエンジニアに求める技術や条件によってエンジニアとしての転職の難易度は変わり、中には未経験者のエンジニアは採用しない方針の企業もあります。

さらにエンジニアは1日中パソコンに向かって作業するため、継続した集中力が求められ、特に体を動かす仕事ではないものの集中力は年齢と共に衰えていき、35歳で限界を感じる人も少なくありません。

このようにエンジニアへの転職はスキル・経験・年齢によって転職のしやすさが変わってきます。何歳からでもエンジニアに転職できますが、年齢を重ねるにつれて転職が難しくなります。

プログラミングを活かして転職を成功させるコツ5つ


プログラミングを活かして転職するなら、プログラミングスキルを磨く以外にも重要なコツがあります。

特にプログラミング未経験者が転職するならコツを押さえると成功する可能性が高くなります。プログラミングを活かした転職を成功させるコツは次の5つです。

1:ITリテラシーを身に付ける

まず始めに、プログラミング未経験者はITリテラシーを身につけましょう。ITリテラシーとは何かと言うとITに関する知見のことです。

プログラミングだけを習得するのではなく、そもそもどのようにしてシステムやWebサービスが動くのか仕組みを知っておくことで、できる仕事の幅が増えます。

ITリテラシーに疎いと業務を遂行することが困難なばかりかセキュリティ事故を起こす可能性もあるので、エンジニアになるには押さえておきたいポイントです。

ITリテラシーの例をあげると以下のような知識があります。

・インターネットから欲しい情報を収集する能力
・PCやスマートフォンなどのIT機器を使いこなすスキル
・データの通信に関する知識
・ITのセキュリティやデータ保護に関する知識

このようなITリテラシーはどのIT企業でも必要な知識であり、業務でもよく使うので身につけておいて損はないです。

ただ、このITリテラシーに関してはスキルレベルの指標が分かりにくいので、ITパスポートや基本情報技術者の資格を取得しておくと、転職活動に有利に働きます。

2:ポートフォリオを作成する

プログラミング未経験の人がエンジニア転職する際には、ポートフォリオと呼ばれる自分のスキルを可視化させた物を準備する必要があります。

ポートフォリオとは何かと言うと、自分の実績やスキル、これまで開発した作品をまとめたものです。ポートフォリオは大きく分けて以下の2種類があります。

・ポートフォリオサイトを制作する
・GitHubにプログラミングのソースコードをアップロードする

この2つの方法があり、前者はWebサイト制作のエンジニアを志望する人、後者はシステム開発のバックエンドエンジニアを志望する人におすすめです。

転職活動の面接の時に、自分がどれだけのプログラミングスキルを持っているか口で説明しても面接官には伝わりません。実際に、その人が作った作品やソースコードを見ることで、瞬時にその人のスキルレベルが判断できます。

ポートフォリオを制作するメリットは以下のとおりです。

・面接官に自分のスキルレベルを可視化させる
・ポートフォリオを作る過程でスキルアップする
・学歴がなくてもポートフォリオの質が高ければ転職できる

具体的にはオリジナルのサービスを開発したり、既存サービスのクローンを開発して自分なりにアレンジします。基本的にオリジナルの作品を0から作るので、プログラミングのスキル以外にも開発の一連の流れやインフラ周りの知識も同時に身につきます。

3:アルゴリズムへの理解を深める

プログラミングを活かして転職するにはアルゴリズムについての理解力が重要です。アルゴリズムの理解力が深まると素早く答えが導き出せるプログラムが組めます。

同じ答えを導き出すプログラムでもアルゴリズムによって計算手順が違います。アルゴリズムの理解が深まるほどより少ない手順で答えを導き出せるプログラムが作れるため、短い時間で答えまで導けるでしょう。

プログラムは計算速度の早いものが評価されます。企業もより高性能なプログラムを作れる人を求めているため、アルゴリズムの理解力を深めると転職に成功する可能性は上がります。

4:システム開発知識を身に付ける

プログラミングを活かして転職するならシステム開発の知識は必要不可欠です。システム開発の知識が備わっているとプログラマーとしてより会社に貢献できます。

システム開発は次のような工程を踏んで行われます。

・要件定義(システムに持たせる機能を考える)
・設計(案件を元にシステムの大枠を考える)
・システム開発(プログラミング)
・テスト(実装したプログラムのチェック)
・運用(プログラムの監視やバグ発生時の対処)

エンジニアはただ要望のあったプログラムを作ればいいだけではありません。業務の効率化やクライアントの希望を聞きつつエンジニアとしての意見も提案できる能力も求められます。

システム開発の知識があれば、会社の売上アップに貢献するだけでなくコストの削減にも貢献できます。プログラミングを活かして転職するならシステム開発の知識は事前に身につけておきましょう。

5:転職サイトを複数利用してみる

プログラミングを活かして転職するなら転職サイトを活用しましょう。転職サイトは色々あり、掲載されている求人内容もサイトによって違うため複数登録するのをおすすめします。

利用する転職サイトは様々な業種を扱っているものよりもエンジニアやプログラマー専門の転職サイトを利用しましょう。企業もエンジニアが欲しいならエンジニア専門の転職サイトに求人を出しているため、働きたい企業が見つけやすいからです。

また転職サイトにも求人広告を掲載しているサイトもあれば、登録者に担当がついて転職をサポートしてくれるエージェント型のサイトもあります。

エージェント型の方が転職に対するアドバイスや自分に合った企業を紹介してくれるため転職の成功率は高いと言われています。転職サイトを選ぶ時は広告型とエージェント型の両方を転職サイトに登録しておくのがおすすめです。

エンジニアへの転職における失敗事例3つ


プログラミングスキルを身につけてエンジニアとして転職を考えている人が増えている一方、転職に失敗した人も少なくありません。

実際に100人中80人はエンジニアへの転職に失敗すると言われています。ではエンジニアへの転職に失敗する人はどこに原因があるのでしょうか?

大きく分けると3つが挙げられます。

・途中で挫折する
・積極性がなく受け身
・知識や技術が足りない

ここでは、エンジニアへの転職失敗の原因として事例を交えて3つ紹介します。

1:途中で挫折してしまう

エンジニアに転職しようと行動するものの、途中で挫折する人が多いことが転職失敗の原因の1つに挙げられます。

特にエンジニアに転職する理由として「フリーランスになりやすい」「リモートワークでもできる」「給料が良い」という動機で始める人はプログラミングの勉強が長続きしない傾向があります。

エンジニアとして転職するにはプログラミングを勉強しなければいけません。最初はモチベーション高く勉強していても時間が経つにつれてモチベーションが下がっていくと勉強が面倒になってしまい途中でやめてしまいます。

エンジニアとして転職するならプログラミングとしての知識や技術は必要不可欠です。エンジニアとして転職する堅い決意でもって勉強に取り組まないといけません。

2:積極性がなく受け身

プログラミングスキルがなくこれからプログラムの勉強をする人の中には、エンジニアとして積極性がなく受け身な人になってしまう危険性があります。

プログラミングを勉強している時は「プログラミングスキルを身につける」が目標となります。しかし勉強に集中しすぎるとプログラミングを勉強する目的がぼけてしまい、プログラミングスキルを身につけた時点で達成感を覚えてしまうでしょう。

そうなると「どんなシステムを作るか?」より「どうやってシステムを作るか?」を考えるだけのエンジニアになってしまいます。

企業が求めるのは「プログラミングスキルがある人」ではありません。「プログラミングスキルを活かして会社に貢献できる人」です。

プログラミングスキルはプログラムを作るための手段でしかありません。プログラミングを使って積極的に会社に貢献できる人を目指しましょう。

3:知識や技術が足りない

企業はより多くの知識を持っているエンジニアを求めています。そのためプログラミングに関する知識や技術が乏しいと転職も厳しくなります。

しかも知識や技術が原因で転職が難しいのはエンジニア未経験者だけではありません。現在エンジニアとして働いている人でも、同じ役割を長い期間担当しているとプログラミングの新しい知識や技術が身につきません。

企業も2年以上同じプロジェクトを担当しているエンジニアの採用は躊躇しがちです。またニーズの高いスキルや経験が養われることを2年間手がけていない人も同様です。

エンジニアとして転職を成功させるなら、より新しい知識や技術を取り入れる必要があります。

転職におすすめのプログラミング言語5つ


エンジニアとして転職するにはプログラミング言語の理解力が必要不可欠です。プログラミング言語は200種類以上あり、言語によってプログラムの作り方が変わります。

プログラミング言語が使用できるとエンジニアとして転職しやすくなります。特に次の5つのプログラミング言語はニーズが高いのでおすすめです。

1:PHP

PHPはWebアプリケーション開発で用いられるプログラミング言語で、初心者でも勉強しやすいのが特徴です。

PHPを使いこなせればWebサイトを立ち上げられます。ブログやECサイトなどを一から自分で作れますし、既存サイトのデザインの変更も自由にできます。

またWebアプリケーション開発向けのフレームワークも多いため、PHPを勉強する機会が多いのも初心者向けとしておすすめする理由です。WordPressもPHPを用いられているため、PHPはプログラミング未経験者が入りやすいプログラミング言語といえるでしょう。

2:Python

Python(パイソン)はWebアプリケーション開発に用いられるプログラミング言語です。PythonはAIや機械学習を開発するうえで用いられるため近年ニーズが高まっています。

Pythonは言語の文法がシンプルなため、今までプログラミング言語をまったく触れてこなかった未経験者はPythonからプログラミング言語の勉強を始めてみてはいかがでしょう。

3:Java

JavaはAndroidアプリやWebアプリなどに使用されるプログラミング言語です。もともとJavaはC言語やC++を元にして開発されたプログラミング言語なので様々な分野で使用されています。

初心者には難易度が高くJavaを使いこなせるようになるまでに相当な時間が必要です。しかし世界的に活用されているプログラミング言語で、Javaが使えると他の言語への転換もスムーズになるため勉強して損はありません。

4:Ruby

Ruby(ルビー)はまつもとゆきひろさんが開発したプログラミング言語で、Webアプリ開発や機械学習に使われます。

Rubyの特徴は「Ruby on Rails」というフレームワークを使えば素早くWebアプリケーションが作れる点です。Ruby on Railsの使い方を学べればRubyへの知識も深まっていきます。

またRubyは「書きやすく、読みやすく」をコンセプトに開発されたプログラミング言語のため、初心者がまず勉強を始めるプログラミング言語としてもおすすめです。

5:C言語

C言語は1972年に開発されたプログラミング言語で、C言語を元にさまざまな新しいプログラミング言語が開発されています。そのためC言語は「プログラミング言語の祖」ともいわれています。

C言語は難易度が高いため初心者がいきなり勉強するのはハードルが高いプログラミング言語です。プログラミング言語を勉強していくうえで、よりプログラミングの知識を深めていきたい人におすすめです。

エンジニアに転職する前にできること

エンジニアとしてプログラム開発する時に必ずと言っていいほどエラーやバグに遭遇しますが、その原因を自分で見つけなければいけません。自分で1つずつチェックしてエラーの原因を探し、修正していく力がエンジニアとして働くうえで必要不可欠です。

またプログラミングの知識や技術は日々進歩しています。その都度新しい知識や技術をアップロードするための勉強は欠かせません。

エンジニアに転職する場合、転職活動するのと同時に長く働くのであれば自己解決力と積極的に勉強する姿勢を身につけるための行動も同時進行で行いましょう。

プログラミングへの理解を深めて転職に活かそう!


この記事ではエンジニアに転職するためのポイントやコツについて紹介してきました。ポイントを押さえればプログラミング未経験者でもエンジニアに転職できます。

とはいえ、エンジニアへの転職は経験やスキルによって難易度が変わります。未経験者がエンジニアに転職するためにはポートフォリオの作成やプログラミングに関する勉強など事前の準備が必要です。

転職の準備をしっかりしないとエンジニアとして転職できなかったり、転職してもエンジニアとして満足に仕事ができません。転職でエンジニアを目指すならここで紹介した内容を理解して、正しい準備と勉強をしましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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