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エンジニアの転職の面接はスーツで行くのが望ましい
エンジニアが転職の際に面接に着ていく服として望ましいものは、フォーマルなスーツです。
IT関連の職業は金融関連と異なり私服勤務であることも多いですが、だからといって面接の際にも私服で臨むことはおすすめできません。面接官は採用する人材がどのような人物なのかを、服装を通してしっかりと見ているからです。
面接官がスーツを通して見ている点3つ
面接官は人材を採用する際に、服装を通してその人物の印象や仕事に対する姿勢、TPOがわきまえられるかなどを隅々までチェックしています。
ここでは面接官がスーツを通して見ている点を3つ紹介します。面接官がスーツの着こなしで人材をどのように見ているのかをここでしっかりチェックし、面接の際に服装で良い印象を与えられるようになりましょう。
1:印象の良し悪し
面接官はスーツの着こなしで、その人材の印象の良し悪しをはかっています。
スーツのサイズ感があっているかどうかは、特に面接時の印象を左右すると言われています。大きすぎるスーツはだらしない印象を与え、小さすぎるスーツは間違えたサイズのスーツを選んで着ているという印象を与えます。
スーツを選ぶ際にはきちんとしたサイズ感のものを適切に選び、面接官に良い印象を与えられるよう心がけましょう。
2:常識の有無
面接官は人材の服装から、その人がTOPをわきまえられるかどうかなどの一般常識を備えているかチェックしています。
私服で面接に挑むと「面接にはスーツで向かうべき」という一般常識が欠落していると思われがちです。一般常識がないと判断されれば大きなマイナスイメージがつき、採用の確率は大幅に落ちてしまいます。
特に服装の指定がない限りは、必ずスーツを着て面接に行くようにしましょう。
3:清潔感
面接の際に人材が着ているスーツの清潔感も、面接官はチェックしています。
スーツやシャツがしわだらけだったり、汚れていたりすると「この人は服の管理もできないだらしない人だ」という印象を面接官に与えてしまいます。スーツがだらしないと、仕事に対しての姿勢もだらしないと思われてしまいます。
面接に着ていくスーツは事前に清潔にして、アイロンをかけて綺麗な状態にしておきましょう。
【男性】転職の面接で着る服装選びのポイント7つ
ここでは男性の転職希望エンジニアが、転職の面接で着る服装を選ぶときのポイントを7つ紹介していきます。
男性向けスーツと女性向けスーツは、着こなしや構造などの作りが多少異なります。男性向けスーツの特徴や構造を知り、着こなしの際におさえておくポイントを把握しておきましょう。
1:スーツの柄
面接の際に着るスーツは原則無地を選びましょう。無地スーツを転職活動に着ていくと、面接官に誠実で良い印象を与えられます。
ただし、真っ黒な無地スーツは礼服を彷彿とさせるため良くないと考える人もいます。黒スーツを着る場合は、同系統色の縞模様が入ったシャドーストライプ柄があるものをおすすめします。
2:スーツの色
転職の際に着ていくスーツの色は、ネイビーや明るすぎないライトグレーが良いでしょう。落ち着いた色合いを選ぶようにし、白やベージュ、茶色などの目立つカラーリングは避けてください。
また、誠実で真面目な印象を与えたい場合にはダーク色や黒のスーツもおすすめです。黒の無地スーツは礼服のイメージを抱かれがちなので、この場合シャドーストライプの入ったものを選ぶことをおすすめします。
3:スーツのボタン数
転職用の際に使うスーツには、ボタンが2つか3つ付いているシングルタイプを選びましょう。ボタンが4つ以上付いたダブルスーツやひとつボタンのスーツは、転職活動の場には適していません。
アンダーボタンを外しておくのが、スーツの着こなしのマナーだとされています。2つボタンのスーツの場合は一番下を、3つボタンのスーツの場合は飾りボタンである第1ボタンと一番下のボタンを外しておきましょう。
4:シャツの形と色
面接に着ていくスーツに合わせるシャツの色は、清潔感のある白がベストです。
台襟が高すぎるものや袖に模様があるもの、袖が長すぎるものは避けるようにしてください。スーツのジャケットを着たときに、シャツの袖がスーツから1㎝ほど出るくらいの長さのものを選ぶとよいでしょう。
カジュアルシャツや襟なしシャツは、面接時には適しません。襟のあるワイシャツを選びましょう。
5:ネクタイの柄と色
転職用のネクタイを選ぶ際には、スーツの色味にあった明るすぎない色を選ぶようにしましょう。
奇抜な色やデザインは、面接時に不真面目なイメージを与えてしまう恐れがあるので避けるべきです。柄入りのネクタイにする場合はストライプや小紋などのシンプルなものを選ぶと、個性を出しつつ落ち着いた印象の着合わせに仕上げることが可能になります。
6:服装自由と言われた場合
面接の際に服装自由といわれた場合には、基本的にスーツを着用しておけば間違いはないでしょう。
自社の社風に合う人材かを判断したいと考える企業や、スーツ以外でも常識ある服装ができる人材なのかなどを判断しようとしている企業では、敢えてスーツではなく私服での面接を希望するところもあります。
そのような面接のケースでは、派手過ぎず落ち着いたビジネスカジュアルな服装をおすすめします。
7:クールビズを指定された場合
転職活動の際には夏でもスーツを着ていくのが一般的ですが、近年ではクールビズを面接にも取り入れることを推進する企業もあります。
クールビズ推進派の企業へ面接に行く際には、服装に関する規約をしっかり確認しておきましょう。ジャケット着用のみ不要なところや、ネクタイを着用しなくても良いところなど、企業によってクールビズの基準は様々です。
【女性】転職の面接で着る服装選びのポイント8つ
ここでは女性の転職希望エンジニアが、転職の面接で着る服装を選ぶときのポイントを7つ紹介していきます。
メンズスーツとレディーススーツは、着こなしや構造などの作りが多少異なります。女性向けスーツの特徴や構造を知り、着こなしの際のポイントを把握しておきましょう。
1:スーツの柄
女性が転職面接に挑む際には、無地かラインが細く目立たないピンストライプ柄のスーツを着ていくのがおすすめです。
目立つストライプや派手な柄のスーツは面接の場にはふさわしくありません。また、黒無地のスーツは礼服のようなイメージを与えがちですので、黒スーツを着用する際にはシャドーストライプが入ったものを選ぶと良いでしょう。
2:スーツの色
転職面接に着ていくスーツには、ネイビーやグレー、黒などのダーク色を選ぶと良いでしょう。落ち着いた色味のものを選びましょう。白やベージュ、茶などの明るい色味のスーツは転職面接には適さないので、着用を避けるようにしてください。
3:スーツに合わせるインナーの種類
女性もののスーツのジャケットに合わせるインナーには、シャツやブラウス、カットソーなどがおすすめです。カジュアルな印象になるのを避けるために無地を選び、花や水玉などの模様がついたものや、フリルなどの装飾のついたものは避けましょう。
4:インナーの色
転職活動に着ていくインナーの色は、白がおすすめです。白い色のインナーを着ていると顔の色が明るく見えるため、面接官に明るくさわやかな印象を与えられます。
しかし黒スーツに白シャツを組み合わせると、垢抜けた雰囲気に見えることが時折あります。この場合は淡い色味のついたシャツを着ることにより、色味のバランスを上手くとることが可能です。
5:スーツのボトムス
女性が面接に着ていくスーツのボトムスは、パンツでもスカートでも問題はありません。スカートスタイルは優しく女性らしい印象を、パンツスタイルはアクティブで活発な印象を面接官に与えられます。
活発に動き回る営業職ならばパンツを着用し、事務などのデスクワークを希望するならばスカートを着用するなど希望職に合わせて着こなしを変えてみることもおすすめです。
6:上着の必要性
女性が転職面接を受ける際には、シャツだけではなく上着やジャケットを着用するようにしましょう。
レディースもののジャケットは種類が豊富ですが、派手な色合いや奇抜なデザイン、装飾が多くついたものは転職用としては不向きです。清潔感がある落ち着いた色合いのものを選びましょう。
上着選びに自信のない方はセットアップスーツを選ぶと、一式揃ったスーツを手に入れることができるので安心です。
7:服装自由と言われた場合
面接の際に服装自由といわれた場合には、基本的にスーツを着用しておけば間違いはないでしょう。
自社の社風に合う人材かを判断したいと考える企業や、スーツ以外でも常識ある服装ができる人材なのかなどを判断しようとしている企業では、敢えてスーツではなく私服での面接を希望するところもあります。
そのような面接のケースでは、派手過ぎず落ち着いたビジネスカジュアルな服装をおすすめします。
8:クールビズを指定された場合
転職活動の際には夏でもスーツを着ていくのが一般的ですが、近年ではクールビズを面接の際にも取り入れることを推進する企業もあります。このようなクールビズ推進派の企業へ面接に行く際には、服装に関するドレスコードをしっかり確認しておきましょう。
転職の面接では避けたいリクルートスーツ
転職の際の面接ではリクルートスーツを着用することは避けましょう。
リクルートスーツは初就職をする20代の方を想定したものであり、作りも価格相応です。転職を希望する30代・40代の人がリクルートスーツを着ていると、面接官に社会経験が少なく頼りない印象を与えてしまいます。
転職の際には社会人らしく落ち着いた印象を面接官に与えるため、ビジネススーツを選択しましょう。
冬場と夏場における面接の服装の注意点
寒い冬や猛暑に見舞われる夏でも、転職活動においてはスーツを着用しましょう。
ここでは冬場や夏場における面接の服装の注意点について解説します。冬に転職面接を受ける際の寒さ対策におけるポイントや、スーツ着用時の夏場の暑さ対策について詳しく解説しているので、夏や冬に転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
冬場はコートの着脱マナーに注意
冬場に転職面接を受ける際に注意したいのがコートの着脱マナーです。
面接を受ける際に面接場へコートを着ていくのはもちろんのこと、コートを着て企業の建物に入ることも原則マナー違反だとされています。コートは建物に入る前に脱いで正しくたたみ、手に持って歩くようにしましょう。
また、タートルネックのセーターは襟から生地が見えてしまう恐れがあるのでスーツの下に着るインナーとしてはおすすめできません。
夏場はスーツの素材で暑さ対策をする
夏場のような暑い時期でも、転職面接には原則スーツを着ていかねばなりません。
真夏の猛暑時に転職面接を受ける際にはサマースーツと呼ばれる暑さ対策を施されたスーツを着たり、しまむらやユニクロで販売されている接触涼感インナーを着るなどして暑さ対策をしましょう。
汗だくの状態で面接会場に行くと、面接官に不潔な印象を与えてしまいます。面接会場には早めに着き、汗が引いた状態で面接を受けるようにしてください。
転職の面接で服装の指定がない場合
転職面接で服装の指定がない場合でも、服装が自由だというわけではありません。特に服装の指定がない場合でも、ビジネスパーソンの象徴であるスーツを着用することをおすすめします。
私服を着ていくと失礼に値する恐れがありますが、綺麗に手入れしたスーツを着用しておけば失礼に値することはありません。スーツはフォーマルな場において間違いのない服装です。自信をもってスーツで面接に行きましょう。
転職の面接時の髪型について
転職面接の際には、清潔感のある髪型で臨むようにしましょう。
男性の場合前髪は目にかからないようにし、髪が膨らみやすい人は少量の無香料ワックスを使って落ち着かせます。ロングヘアや奇抜なヘアスタイルはNGです。
女性は前髪が目にかかる場合はヘアピンなどでとめ、長く伸びた髪はヘアゴムを使って後ろでまとめます。カチューシャやシュシュなどのヘアアクセサリーは原則使わないようにしましょう。
転職の面接時のメイクについて
転職の際のメイクとしておすすめなのが、落ち着いた印象を与えられるナチュラルメイクです。
ベースメイクは血色の良さをアピールできるよう薄塗りにし、気になるシミなどはコンシーラーを使ってカバーします。チークや口紅はピンク系よりも肌の色合いに近いオレンジ系を選ぶようにしてください。
派手過ぎるアイメイクは、厚化粧をしていると思われてしまいます。面接では目のフレームを意識する程度にとどめましょう。
転職の面接時にスーツを着る場合はポイントを押さえて選ぼう
様々なスーツの中から予備知識なくして転職面接の際に着るスーツを選ぶのは、近年では難しくなってきています。
転職活動のためのスーツを自分で1から選ぶのは難しいという方向けに、男性にはスリーピーススーツ、女性にはセットアップスーツといったセット商品も販売されているので、これらを利用しても良いでしょう。
この記事を参考に、皆さんもぜひ正しい転職用スーツの着こなしとマナーを身に着けてみてはいかがでしょうか。