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エンジニア転職で年収アップを目指す事は可能?
今後の年収に不安を感じ、エンジニア転職を考える方は多いでしょう。
年齢や職種により平均年収に差はありますが、別職種に転職することで年収アップを目指せます。
しかし、転職して年収アップにつなげられるかは、自分自身のスキルや経験によって左右されると言っても過言ではありません。
ここからは、各職種や年齢層別の平均収入について、転職の際の注意点も合わせて紹介していきます。
【7つ職種別】エンジニアの平均年収
ここでは、職種別にエンジニアの平均年収を紹介します。
ひとことでエンジニアと言っても、様々な職種やポジションがあり、その年収はさまざまです。
基本的には専門的な知識が必要とされる職種や、マネジメントする側の職種だと年収が高くなりやすく、平均年収にも差があります。
転職するのに必要なスキルや立場など、条件や仕事内容が大きく変わるため、年収と照らし合わせて比較してみるといいでしょう。
1:Webエンジニア
Webエンジニアの平均年収は、約450万円とされています。
年収の振り幅が大きく、平均年収よりも年収が下回っている割合が高いです。
仕事内容によっては平均年収が100万円ほど変動するため、携われる工程が多いほど年収アップにつなげやすい職種であるといえます。
プログラミング言語によっても求人数や年収が変動するため、需要の高さや専門性のある分野を選ぶといいでしょう。
2:データベースエンジニア
データベースエンジニアの平均年収は、約500万円とされています。
専門性が高い職種であり、データベースエンジニアとしての求人自体は減少しつつあります。
セキュリティやインフラに関する業務もできれば高い年収につながりやすく、総合的な経験や知識が求められます。
3:ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアの平均年収は、約450万円とされています。
業務によって給与の差があり、運用や保守などは年収が低めの傾向にあり、ネットワークの設計や構築などの上流工程は年収が高くなりやすいです。
ネットワークエンジニアで年収アップを目指すなら、上流工程に携わることが重要です。
4:サーバーエンジニア
サーバーエンジニアの平均年収は、約450万円とされています。
ネットワークエンジニアと似た部分が多い職種ですが、こちらはサーバー自体の運用や構築、管理を行います。
年収アップを目指す場合は上流工程に関わったり、リーダーなどの管理職になることが効果的です。
5:フリーのエンジニア
フリーランスのエンジニアの平均年収は約650万円とされています。
個人によってや仕事量にもよりますが、基本的には技術力が高く、経験が多いほど年収を増やすことができます。
クライアントから直接仕事を受けられるため、会社員として働くエンジニアよりも報酬が高くなりやすいという特徴があります。
安定して仕事を受けられるのであれば収入増が見込めますが、正社員のエンジニアと比べると安定性に欠けるというデメリットがあります。
6:プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーの平均年収は、約900万円とされています。
エンジニア関係の職種の中では年収がかなり高い職種となっており、年収が1000万を超す場合もあります。
転職するには管理側の経験を求められることが多く、転職難易度は高いです。
管理職としてさらなる年収アップを目指す場合に適した職種であるといえます。
7:システムエンジニア
システムエンジニアの平均年収は、約550万円とされています。
経験が長く、会社の規模が大きいほど年収が高くなる傾向があるため、転職して年収アップを目指す際は社員数の多い企業を選ぶといいでしょう。
また、業種によって平均年収に差異があるため、業種選びも重要となります。
【3つの年齢層別】エンジニアの平均年収
ここまでは職種別の平均年収について見てきましたが、年収は年齢によっても大きく変動します。
ここからは、年齢層別のエンジニアの平均年収について紹介します。
全体としては、20代のうちは給与が低めの状態でスタートし、経験を積むにつれて年収が増加する傾向にあります。
それでは、年代別にどの程度の年収が期待できるのかを見ていきましょう。
1:20代の場合
20代のエンジニアの平均年収は、約350万円とされています。
経験が浅いうちはどうしても給与が低くなりやすく、スキルや経験を積むにつれて収入が上昇していきます。
数年の実務経験を積んだり、資格取得などを積極的に進めていくと年収が上昇しやすい時期であるといえます。
実務的な技術力が評価されやすいため、スキルアップを目指すのが効果的です。
2:30代の場合
30代のエンジニアの平均年収は、約500万円とされています。
年収アップの要因として実務経験や技術力の向上がありますが、30代からは管理職としての経験が重要となってきます。
実務を高いレベルでこなすだけでなく、マネジメント力を身につけることで年収増加が期待できる時期です。
個人としての能力だけでなく、人を動かし、管理する能力が問われるようになります。
3:40代以上の場合
40代のエンジニアの平均年収は、約600万円〜650万円とされています。
40代になるとマネジメント職であるかどうかで年収に差が出やすい傾向にあり、年収の増加もゆるやかです。
30代と同様に、マネジメント能力の高さが年収の高さにつながる時期であるといえます。
技術的なスキルを身につけるよりも、コミュニケーションやマネジメントに関するスキルを高めることを意識した方がいい年代です。
エンジニア転職で年収アップするための方法6つ
ここまでは各職種、年代別の平均年収についてご紹介しました。
ここからは、エンジニア転職で年収アップするための方法についてお話ししていきます。
経験やスキルが重視されやすいため、意識的に学習したり、経験したい業務を希望したりするほか、年代に合わせたスキルを身につけていく必要があります。
自身が希望する年収や、今の年齢に合わせて方法を選ぶことが求められます。
それでは、6つの方法について見ていきましょう。
1:他種のエンジニアスキルも身に付ける
1つ目の方法は、他種のエンジニアスキルも身につけることです。
一つの技能に特化することも大切ですが、他の業務にも対応できる人材には価値があります。
複数のエンジニアスキルを持っている方がよりよい条件で転職しやすく、年収アップにつながります。
また、専門性の高い分野や珍しいスキルであるほど年収が高くなりやすいため、身につけるスキルを選ぶことも効果的です。
2:実力を重視するプロジェクトに参加する
2つ目の方法は、実力を重視するプロジェクトに参加することです。
一般的な企業では、エンジニアの年収は年齢とともに増加することが多く、昇給までどうしても時間がかかってしまいます。
実力があるエンジニアであれば、実力重視のプロジェクトに参加することで高い評価を得られ、同じ年代の人よりも高い年収となることが期待できます。
この方法をとる場合は、実力重視の企業を選び、転職するようにしましょう。
3:マネジメントスキルを身に付ける
3つ目の方法は、マネジメントスキルを身につけることです。
ある程度の年齢になると、実務における技術力よりもマネジメント職としての能力を求められるようになります。
リーダーの経験やマネジメント研修などは積極的に受けるようにして、スキルを高めるといいでしょう。
今所属している企業で経験を積むことが難しければ、転職して機会を作りましょう。
4:コミュニケーションスキルを身に付ける
4つ目の方法は、コミュニケーションスキルを身につけることです。
エンジニアは技術力が高ければ人材としての評価が高くなると思われることがありますが、どの職種でもコミュニケーション能力が求められます。
マネジメントする上でも重要となってくる能力のため、転職して年収アップを目指す人にとって必須のスキルであるといえます。
5:マーケティングスキルを身に付ける
5つ目の方法は、マーケティングスキルを身につけることです。
エンジニアがマーケティングスキルを持っていると、クライアントの意図や計画に沿った提案をしやすくなります。
このようなスキルを身につけることで幅広い業務をしやすくなったり、転職の際のアピールポイントとしても利用できます。
6:プログラミングスキルを身に付ける
6つ目の方法は、プログラミングスキルを身につけることです。
業務で主に使用している言語の知識を増やすことはもちろん、その他にも対応できるプログラミング言語があれば人材としての価値が上がり、転職の際にも有利に働きます。
20代、30代前半ほどの年齢であれば評価に直結しやすい能力のため、積極的に学習するといいでしょう。
転職での年収アップを目指す時の注意点3つ
ここからは、転職で年収アップを目指す場合に注意すべきポイントについて見ていきます。
スキルアップ、年収アップと聞くとプラスのイメージだけを思い浮かべてしまいがちですが、転職した場合のリスクも考慮する必要があります。
転職してから後悔しないように、事前に準備しておくことが大切です。
1:自分の実力と相応な年収を理解しておく
1つ目の注意点は、自分の実力とそれに見合った年収がいくらなのかを理解しておくことです。
自身のスキルと市場価値を把握しておくことで、転職時に適切な希望年収を提示でき、期待する年収を実現しやすくできます。
転職エージェントや転職サービスを利用すれば、スキルや経験に見合った年収を査定してくれるため、一度も利用したことがない場合は査定してもらうのもいいでしょう。
2:転職により仕事のレベルが上がる可能性を考えておく
2つ目の注意点は、転職したことで仕事のレベルが上がる可能性を考えておくべきということです。
転職して年収アップに成功した場合、仕事内容のレベルもアップすることがあります。
転職後に自身の立場がどうなるかを想像し、責任や周囲からのプレッシャーが増えることも考慮に入れて転職活動を進めることが重要です。
3:企業や業界に関する情報収集をしっかりと行う
3つ目の注意点は、企業や業界に関して調査し、情報収集をしっかりと行うことです。
企業の規模や業績、業界全体の動向はエンジニアの年収に大きく影響します。
年収アップを目指すなら、好調な業界や給与水準の高い業界を目指したり、規模がある程度大きく、業績のよい企業の求人を探す必要があります。
エンジニア転職でのエージェントの選び方
転職の際にエージェントを使う場合は、エンジニアの転職に特化した転職エージェントを選択しましょう。
一般的な転職エージェントでは、エンジニアの適正年収やスキルについて知識が少ない恐れがあり、満足のいくサービスを受けられないことがあります。
エンジニアに特化したエージェントには、エンジニアのスキルが業界内でどの程度評価されるか有識者の判断を仰ぐことができ、年収アップのためのアドバイスを受けられるという大きなメリットがあります。
また、業界や業績の良い企業を選びたい場合は求人数の多いエージェントを選んだり、とにかく早い対応を求める場合はスピード感重視で選択したりするなど、自身の希望に合ったエージェントを利用することをおすすめします。
IT系の転職エージェントは多く存在するため、重視する条件によって使い分けていきましょう。
エンジニア転職において年収アップする方法を知ろう
ここまでで、職種・年齢層別の平均収入や年収アップのための方法、転職の際に注意すべきポイントなどについて紹介しました。
まずは自身のスキルや経験に見合った年収を把握し、希望する年収に合わせて転職先を探すことが大切です。
スキルを身につけ、しっかり調査して転職に臨めば年収アップは不可能ではありません。
年収アップのために努力できることがあれば挑戦し、エンジニア転職で年収アップを実現してみてください。