2021/05/26

AWSでWordPressを運営するときの料金について|運用する方法も紹介

 
  

AWSでWordPressを運営するときの料金は?


WordPressでブログを書いたり、Webサイトを作成している人は多いでしょう。WordPressでWebサイトを運営するときに、レンタルサーバーを契約することが多いのですが、AWSと契約して運営することもできます。

そこで気になるのが料金です。ここでは、レンタルサーバーを契約してWordPressを運用するときにかかる料金と、AWSを契約してWordPressを運用するときの料金とどちらが安いのかについて紹介します。

結論から言うと、レンタルサーバーでWordPressを運用したほうが、AWSを使うよりも料金は安くつきます。

その理由については以下で紹介いたします。

無料レンタルサーバーでもWordPressを運用できる?


無料レンタルサーバーでも十分にWordPressサイトは運用が可能です。レンタルサーバーには、無料サービスと有料サービスの2通りがあり、サービス内容や広告の有無によって選択できます。

ただ、容量が少なかったり、広告が表示されたり、速度が遅かったりする場合がありますので、契約する前にサービス内容をよく確認するようにしましょう。例として、代表的な無料レンタルサーバーのスペックを表にしてみました。

サービス名 XFREE(エックスフリー) StarServer Free(スターサーバーフリー) XREA Free(エクスリアフリー)
運営会社 エックスサーバー株式会社 ネットオウル株式会社 GMOデジロック株式会社
HDD容量 1GB(1000MB) 2GB(2000MB) 1GB(1000MB)
PHP あり あり あり
DB(MySQL) あり あり あり
メール なし なし なし
独自ドメイン 可能 可能 可能
商用利用 可能 可能 可能
広告表示 あり あり あり

無料レンタルサーバーを選ぶときには、いろいろな制約があるので、事前に次のような項目を確認してから契約するようにしましょう。

  • MySQLデータベースに対応しているかどうか
  • WordPressを設置できる数はどうか
  • サーバーは安定しているかどうか
  • 表示速度が速いかどうか
  • 管理画面が使いやすいかどうか
  • サポート体制は充実しているかどうか
  • 自動バックアップ機能はついているか
  • 無料で独自SSLをつけられるか
  • セキュリティ対策は十分か
  • ドメインが取得できるか
  • 他サイトからの移転、他サイトへの移転が容易かどうか
  • 運営会社の経営状態はどうか
  • 容量はどうか
  • 広告の表示位置はどうか

有料レンタルサーバーでWordPressを運用した場合の料金は?


有料レンタルサーバーでWordPressを運用した場合の料金を検証してみましょう。

日本国内で有名なサーバー運営会社3社を比較してみました。

いずれも、無料レンタルサーバーよりかなりしっかりしたサービス内容になっているようです。年額利用料金もいずれも6000円~1万円と、それほど高くない設定になっています。

また、サポートもついているので困ったときには相談できます。

サービス名 さくらのレンタルサーバー(スタンダード) ロリポップ!(ハイスピードプラン) ConoHa (ベーシック)
運営会社 さくらインターネット株式会社 GMOペパボ株式会社 GMOインターネット株式会社
HDD容量 100GB 150GB 250GB
PHP あり あり あり
DB(MySQL) 50個 50個 無制限
メール あり あり あり
独自ドメイン あり あり あり
商用利用 あり あり あり
広告表示 なし なし なし
サポート あり あり あり
年額料金 6,284円(初期費用込み) 6,000円(初期費用込み) 9,720円(初期費用込み)

AWSでWordPressを運用する方法は?


それでは、AWSでWordPressを運用する料金はどれくらいかかるのかについて、検証していきましょう。

AWSで、WordPressの運用を開始するには、AWSアカウントが必要です。まずはAWSにサインアップしてください。

小規模のWordPressブログやWebサイトを運用する場合は、Amazon Lightsailを使うのがおすすめです。Amazon Lightsailは、AWSが提供する仮想プライベートサーバーのサービスです。

Amazon Lightsailは、コンピューティング、 転送量など、Webサイトに使うサーバーとして必要な機能を組み合わせ、1つのパッケージとして提供されています。

そのため、Amazon Lightsailを契約すれば、一般的なレンタルサーバーを利用するように、Webサイトを運営できます。

Amazon Lightsailには、WordPress用のアプリケーションも用意されており、すぐにWebサイトを運用するこができます。

しかし、Amazon Lightsailは1つのパッケージとして提供されているため、必要な機能をカスタマイズして使うことや、使用量に応じてプランを変更するということはできません。

また、AWSは外国のサービスになりますから、サポートがつながりにくかったり、なかなか返答がもらえないというケースも予測されます。

Amazon LightsailでWordPressを運用するのにかかる料金は?


Amazon Lightsailの利用料金は、月額3.50USD~となっています。

3.50USDのプランのサービス内容は次のようになっており、超過分は追加課金されることになっています。なお、サービス開始の1か月は、無料で利用できるようになっています。

年額料金を見ると、4,400円~15,000円くらいかかる計算になります。

※1USD=105円で計算しています。

3.50USD/月 5USD/月 8USD/月 12USD/月
仮想サーバー Linux/Unix Linux/Unix Windows Windows
メモリ 512MB 1GB 512MB 1GB
プロセッサ 1コア 1コア 1コア 1コア
ディスク 20GB SSD 40GB SSD 20GB SSD 40GB SSD
転送 1TB 2TB1TB 1TB 2TB
年額料金 42USD 60USD 96USD 144USD

AWS Elastic BeanstalkとRDSでWordPressを運用する場合


Amazon Lightsailを使わずに、AWS Elastic BeanstalkとAmazon Relational Database Service(RDS)を使ってWordPressを運用することもできます。

Elastic BeanstalkとRDSを使ってWordPressを運用する料金は、年額6,300USD(661,500円)かかります。

この場合、Amazon Lightsailのように1つのパッケージになっているわけではないので、お好みのAWSサービスを組み合わせて、WordPressを運用できます。

Elastic Beanstalkにコードをアップロードすると、WordPressアプリケーションのデプロイが自動的に始まります。さらに、WordPress容量のプロビジョニング、ロードバランシング、スケーリング、モニタリングも自動的に行います。

MySQLはRDSを使用します。Elastic BeanstalkとRDSの月額料金は、月額450USD(47,250円)です。

これは最低限のリソースの場合で、Webサイトへのトラフィックが増加したためにAuto Scalingを使用してWebサーバーのインスタンス数を増やした場合、追加料金がかかります。

Webサーバを1つ追加するたびに月額約75USD(7,875円)がかかります。

AWSよりレンタルサーバーのほうが安い


レンタルサーバーとAWSの料金を比較してみると、レンタルサーバーを使ったほうが、長期的に料金は安くなるようです。

無料のレンタルサービスでWordPressを運用できる場合はもちろん、有料のレンタルサービスを使ってWordPressを運用する場合も、AWSを使うより安くなるケースもあります。

ただ、Webサイトの規模、機能性によって選択肢は変わってくると思います。法人利用で再規模なWebサイトを構築したいと考えている方は、AWSを使ったほうが、サーバーの保守費用、人件費などが安くなる場合もあります。

運営するWebサイトの内容や規模によってサービスプランを選択するのが良いでしょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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