企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素|採用してもらうにはどうする?

 
  

今や即戦力になれるエンジニアはどの企業でも欲しい人材である


近年、IT業界では人手不足が進み、即戦力になれるエンジニアの獲得はどの企業でも難しい状況といわれています。2021年2月時点にdodaが発表している転職求人倍率レポートによると、IT・通信の転職求人倍率は5.75倍という非常に高い数字が出ています。

このようにIT人材は人手不足が顕著であり、その中でも即戦力になれるエンジニアを求めている企業が多いのが現状です。

ITの技術は目まぐるしい速さで進化していくため、即戦力になる優秀なエンジニアを獲得できるかは、会社の今後にも大きく関わっていくでしょう。

出典:転職求人倍率レポート(2021年2月)|doda
参照:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素10個


はじめに、企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素10個について紹介していきます。一言に即戦力といってもどのような能力をもっているエンジニアのことを指すかわからない方もいるでしょう。

企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素には、自社が求めるポジションにマッチしている・過去に担当したシステムについて説明できる・自社のエンジニアから見ても高く評価できる・必要な知識をすぐに身につけられる、などがあります。

これから紹介する即戦力としてのエンジニア要素は、面接で確認される内容でもあります。自分にこれらの内容がアピールできるか確認しておきましょう。

1:自社が求めるポジションにマッチしている

雇用するエンジニアが自社の求めているポジションにマッチしているかどうかは、即戦力として活躍できるか重要なポイントです。

「エンジニア」といっても、技術や経験は一定ではなく、プログラミング能力に優れた人や上流工程を担当してきた人、プロジェクトマネージャーを担当してきた人など、さまざまです。

そのため、どんなに優秀なエンジニアといっても、企業側が求めているポジションを経験していなかったり、そもそもエンジニア側がそのポジションを希望していなかったりすることもあるでしょう。

畑違いの知識や技術、経験では、即戦力として働くことは出来ません。この点を確認せず入社してしまうと、即戦力にはならず採用のミスマッチが起こります。

2:過去に担当したシステムについて説明できる

過去に担当したシステムについて説明できるかどうかも、即戦力として働けるエンジニアかどうか見極められるポイントです。実際に、面接ではかなり高い確率で「どんなプロジェクトを担当してきましたか」と質問されるでしょう。

即戦力になるエンジニアかどうかは、実際にどんなプロジェクトに関わり、何をしてきたか仕事ぶりを話すことによって判断されます。過去に関わってきたプロジェクトに関しては、必ず確認しておきましょう。

専門の技術者を面接に同席させることもありますが、プロジェクトの話について面接官が理解できるかも重要です。専門用語を多用しすぎて面接官に話が伝わりにくいとNGなので、分かりやすく話すように心がけましょう。

3:自社のエンジニアから見ても高く評価できる

開発の現場では、チーム全体でスムーズに仕事を回していけるかが重要になります。個人の能力も必要ですが、1人で仕事をする場所ではないため、自社のエンジニアから見ても高く評価できる人材を即戦力として迎えたいと企業側は考えます。

そのため、採用する人材について、自社のエンジニアに即戦力になるか評価してもらう機会を設けることも少なくありません。候補者について人事が自社エンジニアに確認を取り、面接でも同席していることがあります。

技術や経験以外にも「一緒に働いていけそうか」「コミュニケーションは取りやすそうか」など、印象を自社のエンジニアに意見を求めることがあるため、第一印象が悪いと印象も悪くなります。

4:必要な知識をすぐに身につけられる

必要な知識をすぐに身につけられるかどうか、即戦力としてのエンジニア要素として重要です。IT業界のトレンドは移り変わりが早く、今ある技術はすぐに廃れてしまうこともあります。

1年程度の期間、即戦力として活躍できても次の年からはその技術は使われないこともあり得るため、企業として長く即戦力として活躍してもらうには、必要な知識を身に付けられる人かどうか判断されます。

優秀なエンジニアは日頃から情報を集め、オフの日も学んでいるため、「普段どのような方法で技術を習得していますか」と面接で聞かれることもあるでしょう。

5:仕事で必要になる技術に興味が持てる

仕事で必要になる技術に興味が持てるかも即戦力として活躍できるエンジニアか、見極められるところになります。

若いうちは調べることも楽しく技術の向上のために努力していた人でも年齢が上がっていくうちに覚えることが面倒になり、自分の知らない技術を扱いたくないと感じるエンジニアも出てきます。

しかし進化が早いIT業界では、新しい仕事にチャレンジする機会も多く、仕事で必要になる技術にも変化があります。仕事で今まで知らなかった分野に手を出すことを嫌がるようなことがあれば、即戦力になりにくい人材と受け取られるでしょう。

6:自分がアピールできるスキルは何かを分かっている

企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素に、自分がアピールできるスキルは何かを分かっていることも挙げられます。

「どんなことがあなたの売りですか」という意味で、アピールできるスキルについて面接で問われることがあります。即戦力になれる人材であれば、スムーズに問題なく答えられるはずです。

話が長くまとまっていないと、いざ仕事に入ったときの受け答えでもダラダラと話が長く、要点を絞って話せません。仕事のできるイメージにはつながりません。

7:対象業務の全体像が把握できる

プロジェクトは規模によって担当箇所が変わってきますが、自分が担当しない部分を把握しないエンジニアも中にはいます。開発で必要となる業務知識は多岐に渡るため、全体像が把握できて業務をこなしていないエンジニアは、基本的に視野が狭い傾向にあるでしょう。

8:対象業務の問題点をすぐに見つけられる

開発業務では、問題が発生するケースは多々あります。何事もなく計画通りに進むことは基本的にないと思って良いでしょう。問題を解決するには「なんとなくうまくいかない」では状況に変化がないため、明確化させる力として問題点を発見する力は必要です。

そこで、即戦力として活躍できるエンジニアは、対象業務の問題をはっきりさせ、その問題の原因を分析する力が必要です。

9:対象業務の改善点を提案できる

対象業務の問題点をすぐに見つけられるだけではなく、対象業務の改善点を提案できることも現場の即戦力として雇用される場合求められます。

面接では「このような問題が起こったとき、どうしますか」と質問されるケースがあるでしょう。これは、実際の業務で改善点について柔軟に提案できるか見られています。

問題点になった内容の原因を見つけ、解決策をいくつか用意しましょう。現実的に時間がかからない対策や修正に時間をかけなければいけない方法、根本的見直しが必要な場合など、複数候補を挙げられるかがポイントです。

10:現場の開発手法に従うことができる

即戦力としてのエンジニアの要素に、現場の開発手法に従うことができるかという点もあります。「自分のやりたい手法で仕事がしたい」「自分が提案する手法のほうがいいはずだ」という人は、現場の空気を悪くするでしょう。

現場がウォーターフォール開発であれば、ウォーターフォール開発に従い、アジャイル開発であればアジャイル開発に従う、など現場に合わせて柔軟に対応できる人を企業は即戦力として採用したいと考えます。

即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段4つ


最後に、即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段4つについて紹介します。即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段として、エージェントを利用する・知人や友人に紹介してもらう・SNSを利用する・クラウドソーシングで契約する、などがあります。

1:エージェントを利用する

即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段として1つ目は、エージェントを利用することです。エージェントとは、転職者と企業の間に立って、転職・採用成功を支援するサービスです。IT業界にも専門のエージェントは存在しています。

即戦力となる人材を獲得するために、エージェントつかう企業は多いため、転職希望の場合はエージェント利用を検討してみるのも良いでしょう。

2:知人や友人に紹介してもらう

即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段として2つ目は、知人や友人に紹介してもらうことです。知人や友人に紹介して入社してもらう採用をリファラル採用といいます。

技術職であるエンジニアは、横のつながりも強いため、知人や友人であれば、技術力を持っている人材として信用もあり、採用のミスマッチが起こりにくいメリットがあります。

他の採用方法と比べても費用もかからないため、最近では注目されている採用方法です。友人や知人でエンジニアの人がいれば、勤めている会社でリファラル採用を行っていないか聞いてみても良いでしょう。

3:SNSを利用する

即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段として3つ目は、SNSを利用することです。SNSを採用方法の1つとして利用している企業は増えています。

SNSの利用の利点として、好きなタイミングで全世界に向けてエンジニア採用の募集をかけられることです。急ぎで新しい人材が欲しいときにSNSで募集をかけるケースは多いでしょう。

4:クラウドソーシングで契約する

即戦力のエンジニアとして採用してもらう手段として4つ目は、クラウドソーシングで契約することです。クラウドソーシングとは、ネットにて業務を委託する人材を調達する方法です。

即戦力となるフリーエンジニアに応募をかけられるため、スピーディーな採用手段として用いられています。

即戦力となるエンジニアとして活躍しよう


企業が求める即戦力としてのエンジニアの要素や、採用してもらうにはどうすると良いのかなど、紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

即戦力とは、特別に教えなくてもすぐに戦力として動ける存在という意味です。プロジェクトに参加した日にすぐに周りと同じように仕事ができ、成果をあげられる人のことを、即戦力となるエンジニアと言います。

企業側が求めるポジションにマッチすることや必要な知識をすぐに身につけること、業務の改善点を提案できることなど採用の壁は高いですが、企業側から「ぜひ来てほしい」と言われるような即戦力となるエンジニアを目指していきましょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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