2021/04/30

サーバーエンジニアの無期雇用派遣の6つの特徴|向いている人の特徴などを解説

 
  

サーバーエンジニアとは?

この仕事において求められるのは「OS」の知識です。MacやWindowsに搭載されているものだけでなく、世の中の様々なOSについての知識を幅広く吸収していく必要があります。IT系エンジニアの職種の中でも需要が増えている分野であるため、まだまだ参入の余地はあります。

ITエンジニアの4つの就業形態


ITエンジニアにも様々な職種があることがわかりましたが、実は就業形態にも複数パターン存在します。一昔前までは「会社勤め」が基本でしたが、時代の流れや技術の発達により、IT業界従事者も柔軟な働き方ができるようになりました。

IT系エンジニアとして働きたいという方は、以下の就業形態4種に目を通した上で、自分の都合にあった働き方で生計を立てていくことをおすすめします。

1:正社員

正社員とは、雇用期間を定めずに企業に雇用されている労働者のことです。正社員の場合は社会保険や雇用保険への加入が義務付けられているため、非正規雇用の社員よりも労働者が保護されています。

また、パートやアルバイトといった非正規雇用の社員よりも賃金が高く、毎月決まった給与を受け取れるため、安定した収入を得られるといったメリットがあります。

2:登録型派遣

登録型派遣とは派遣会社に登録し、派遣先の企業と派遣会社の間で定められた期間の雇用契約を派遣会社と結び、派遣先企業で働く労働者のことです。

登録型派遣の場合は働く期限があらかじめ決まっている有期雇用となっているため、派遣先企業との契約が終了すれば雇用契約も終了することになります。そのため、次の派遣先企業が決まるまで給与を受け取ることができません。

3:無期雇用派遣(常用型派遣)

無期雇用派遣(常用型派遣)とは、期限を設けずに派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で働く労働者のことです。期限を設けずに契約を結ぶことを常時雇用と呼びます。

登録型派遣の場合、派遣先企業との契約が終了すれば派遣会社との雇用契約も終了することになりますが、無期雇用派遣の場合は派遣先企業との契約が終了して待機となったとしても、派遣先企業との雇用契約が結ばれているため、給与を受け取ることができます。

4:フリーランス

フリーランスとは、企業や組織などに所属せず、単発の仕事を契約することで報酬を得る働き方のことです。フリーランスとして働ける職種には、エンジニアやデザイナー、カメラマン、ライターなど様々な種類があります。

フリーランスは個人で仕事を請け負い、クライアントから求められた技術やコンテンツなどを提供することにより、対価として報酬を得ます。そのため、個人で仕事をする場合は誰でもフリーランスと名乗ることが可能です。

サーバーエンジニアの無期雇用派遣の6つの特徴


無期雇用派遣とは、派遣先の企業で働いているかどうかに関係なく派遣会社と雇用契約を結ぶ形態です。無期雇用派遣であれば、派遣会社を辞めない限り派遣会社に雇用されている社員という扱いになります。

ここでは、サーバーエンジニアの無期雇用派遣の特徴について解説していきますので、参考にしてみてください。

1:同じ派遣先企業で長期間働くことができる

登録型派遣の場合、労働者派遣法によって同じ事業所で3年以上働くことはできなくなっています。しかし、無期雇用派遣の場合は期間制限がないため、同じ派遣先で長期間働けるというメリットがあります。

出典:派遣で働く皆様へ|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000204879.pdf

2:頻繁に契約手続きをする必要がない

登録型派遣の場合、派遣会社に登録をしておき、派遣先企業が決まったらそのたびに派遣会社と契約手続きを行うという流れになります。

一方、無期雇用派遣の場合は期間を定めずに派遣会社と雇用契約を結ぶことになるため、派遣先が決まるたびに契約手続きを行う必要がなくなります。

3:安定した収入が得られる

登録型派遣の場合、派遣先会社との契約期間が終了すれば派遣会社との雇用契約も終了します。そのため、次の派遣先が決まるまで収入がなくなってしまうでしょう。

しかし、無期雇用派遣の場合は派遣先企業で働いているかどうかに関係なく派遣会社から給与を得られるため、収入が安定するというメリットがあります。

4:サーバーエンジニア業務に専念できる

正社員として勤めているサーバーエンジニアの場合、サーバーエンジニアとしての業務以外にもOJTや委員会といった様々な役割を担う必要があります。

しかし、無期雇用派遣の場合はサーバーエンジニア業務に専念できるため、エンジニアとしてのスキルアップもしやすいでしょう。

5:派遣先企業と正社員の給与や福利厚生に違いがある

無期雇用派遣の場合は、派遣会社の社員として雇用されることになるため、派遣先企業の正社員とは給与や福利厚生に違いがあります。派遣先企業の正社員と比べると、福利厚生が充実していないといったケースもあるでしょう。

ただし、派遣会社によってはしっかりとした福利厚生を設けていることもあります。

6:派遣先は派遣会社が指示する

派遣社員の場合、派遣先企業は派遣会社が指示を行います。派遣先の企業が派遣社員を特定する行為は禁止されているため、事前の派遣先企業との面接や書類選考などはありません。

出典:特定目的行為の禁止について|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000640442.pdf

サーバーエンジニアに向いている人の4つの特徴


サーバーエンジニアを目指す場合は、自分にサーバーエンジニアとしての適性があるかどうかを把握しておくことも大切です。ここではサーバーエンジニアに向いている人の特徴を紹介していきますので、自分と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

1:技術トレンドに関心があり敏感である

「新技術に対する好奇心が強い」という方は、まさにITエンジニアにはうってつけです。IT技術の進化はめざましく、ITエンジニアは常日頃から新しい知識を習得していくことが要求されます。

そのため、新開発されたシステム技術や言語を楽しく習得していける方であれば、長期的にITエンジニアとして活動していくことが可能です。「楽しい」という気持ちや「やってみたい」という想いがあるのであれば、フリーランスとして参入するのも一つの手です。

2:ハードに興味があり緻密な作業が好きな人

サーバーエンジニアはサーバー機器などの物理的な作業がつきものなので、もともとハードに興味がある人のほうが向いているでしょう。たとえば、パソコンを自作したことがある人など、緻密な作業が好きな人はサーバーエンジニアに適性があると言えます。

3:責任感が強く完璧主義な人

サーバーエンジニアは、サーバーという重要なITインフラの設計や構築を行うため、完璧な仕事を求められます。そのため、責任感が強く些細なことにも妥協しない、完璧主義な人であればサーバーエンジニアに向いていると言えるでしょう。

4:柔軟な対応ができる人

サーバーエンジニアは、様々なサーバートラブルにも柔軟に対応する必要があります。また、エンジニアとクライアント両方の都合に合わせて臨機応変な対応を行うことが求められます。

そのため、柔軟な対応ができる人はサーバーエンジニアに向いていると言えるでしょう。

サーバーエンジニアに必要な7つのスキルや能力


サーバーエンジニアにはサーバーの知識のほかに、様々なスキルや能力が求められます。ここではサーバーエンジニアに必要なスキルや能力を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:OSに関する知識

サーバーエンジニアはサーバーの設計や構築などを行うため、サーバーOSに関する知識が必須です。基本的な知識や構築スキルなどは押さえておきましょう。

また、OSにはWindows、Unix、Linuxなどの種類がありますが、特に業務用サーバーではLinux系のOSが利用されるケースが多い傾向にあります。

2:セキュリティに関する知識

どのような目的で利用されるサーバーであっても、ネットワークに接続されている以上、サーバーにはセキュリティ対策が必要になります。そのため、サーバーエンジニアには、サーバー内でのセキュリティ対策を行うためのセキュリティに関する知識が必要になるでしょう。

3:コミュニケーション能力が高い

どの分野においても要求される能力ですが、「コミュニケーション能力が高い人」はITエンジニアとして大成しやすい傾向にあります。ITエンジニアとは、クライアントとの交渉だけではなく、同じチームの人員同士で綿密に情報交換していくことが求められる仕事でもあります。

複数人と協力してプロジェクトに携わっている以上、自分一人の裁量で業務を進めるわけにはいきません。身内同士で交渉し合い、二人三脚で業務に当たるのがITエンジニアの大前提です。

4:仕事関係者に物事を分かりやすく伝えられるスキル

社内のITエンジニア同士が情報提供・意見交換し合うことも仕事における重要な要素ですが、そもそもの前提として、クライアントを満足させられるだけの提案力・交渉力がなくては仕事が成り立ちません。

IT知識がないクライアントに対してもわかりやすく説明・提案・販売していけるだけのスキルがあれば、ITエンジニアとして長期的に活躍することも可能です。また、顧客からの問い合わせやクレーム対応を任されることもあるため、相手の意に寄り添う能力が必須となります。

5:問題点などを適切に把握し解決策を提案できる能力

これは「論理的思考力」と言い換えることもできます。論理的思考力とは、物事を矛盾なく捉えて、適切な対処法を考えることのできるスキルのことを指します。もしもシステム開発の過程で予測しないバグ・不具合が発生した場合は特にこの能力が重要になってきます。

クライアントが理想とする仕様・性能に準じたシステムを提供していくことで、会社全体の信用を底上げすることも可能となります。この能力を習得するには、ひたすら業務の中でトライアンドエラーを積み重ねていく必要があります。

6:プログラミングスキル

当然の話ですが、ITエンジニアとして活動するのであればプログラミング能力は必要不可欠となります。プログラミングとは、専用の言語を習得してゼロからプログラムを設計・開発していく作業のことを指します。

ITエンジニアの職種にも様々ありますが、どの分野においてもプログラミング言語の知識・技術は役立ちます。言語は「広く浅く」といった覚え方だと「どっちつかず」になってしまうので、一つずつしっかりと覚えて積み重ねていくことが重要です。

7:表現力や文章力

どの会社においても「資料作成スキル」を持っていると重宝されます。クライアントに提出する資料は勿論のこと、社内会議で提出する資料は「知識がない人が見ても汲み取りやすい内容であること」が重要になってきます。

必要な情報を的確にリストアップして、簡素な表現で説明できる能力があると、顧客からの信頼を勝ち取ることもできて、なおかつチーム全体の仕事効率も上がります。そういった面では、ITエンジニアは文系出身者でも持ち前のスキルを発揮できる仕事であると言えます。

サーバーエンジニアにおすすめしたい資格4つ

サーバーエンジニアは資格が必須の職業ではありませんが、資格を取得することでサーバーエンジニアに必要な知識やスキルを持っていることを証明できます。

ここでは最後に、サーバーエンジニアにおすすめしたい資格を紹介していきます。

1:CCNA

CCNAは、アメリカのネットワーク関連機器メーカーのシスコシステムズが実施しているネットワーク系の認定資格です。シスコ技術者認定の1つで、主にシスコに関する基本知識について問うアソシエイトレベルの資格となっています。

シスコ技術者認定で業務に活かせるのはCCNA以上のレベルと言われているため、シスコ技術者認定を受験する場合はCCNAの取得から目指すと良いでしょう。ネットワークエンジニアはもちろん、サーバーエンジニアにも役立つ資格です。

2:CCNP

CCNPはシスコ技術者認定のプロフェッショナルレベルの資格です。シスコ技術者認定の中ではCCNAの上位資格に当たる資格で、大規模なネットワークの設計や構築、保守運用に関するスキルが問われます。

知名度はCCNAのほうが高いですが、CCNAの上位資格ということもあり、より深い知識と高い技術力が必要になります。前提条件としては、3~5年程度の大規模ネットワークソリューションの実装経験が求められます。

3:Linux技術者認定試験(LPIC・LinuC)

Linux技術者認定試験(LPIC・LinuC)はLinux技術者としてのスキルを認定する資格です。出題範囲や設定されているレベルなどはほぼ同じですが、LPICは世界共通の認定資格、LinuCは日本独自の認定資格となっています。

サーバーOSとしてLinuxを採用しているケースも多いため、サーバーエンジニアとして仕事をする場合はどちらか取得しておくと役に立つでしょう。

4:Microsoft認定資格プログラム(MCP)

Microsoft認定資格プログラム(MCP)は、マイクロソフト製品に関する知識やスキルを認定する資格です。マイクロソフト社が認定している自社製品に関する資格で、製品やバージョン、フェーズごとに細かく試験がわかれています。

また、レベルによってMCSA(Microsoft認定ソリューションアソシエイト)、MCSE(Microsoft認定ソリューションエキスパート)、MCSD(Microsoft認定ソリューションデベロッパー)という3つの種類にわかれており、これらを総称してMCPと呼びます。

サーバーエンジニアの無期雇用派遣について理解しよう

ぜひ本記事で紹介したITエンジニアの就業形態やサーバーエンジニアの無期雇用派遣の特徴、サーバーエンジニアに向いている人の特徴などを参考に、無期雇用派遣として働くサーバーエンジニアの特徴について理解を深めてみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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