2021/03/8

Salesforce Chrome DevTools とは?機能と使い方を解説

 
  

Salesforce Chrome DevTools とは?

Salesforce Chrome DevTools は、Salesforceデベロッパーのために開発された、Google Chrome の人気拡張機能ツールです。 「Salesforceを使っている人なら知らない人はいない」「Salesforce開発者にとっては必須」、と言われるくらい便利なツールです。 Google Chromeウェブストアを見ると、2021年1月26日時点での平均評価が5段階中4.6、ユーザー数が20,000人以上なので信頼性も抜群といえます。

Salesforce Chrome DevTools をおすすめする理由

Salesforce Chrome DevTools をおすすめする理由は、作業効率の大幅アップが見込めるから、です。 Salesforceデベロッパーの方の中には、オブジェクト定義書を作成するのにひたすらコピペを繰り返したり、設定画面でひたすらチェックボックスをポチポチクリックしたりといった、非効率的な作業を行っている方もいるでしょう。 Salesforce Chrome DevTools には、そんな非効率な作業から開放し、作業時間を大幅に短縮してくれる便利機能がたくさん詰まっているのです。さらに、完全無料で使えるところもおすすめポイントの一つです。

Salesforce Chrome DevTools の機能と使い方

ここからはSalesforce Chrome DevTools の機能と使い方を以下の6つの項目に分けて詳しく説明します。 ・オブジェクト定義書の自動生成 ・ER図の自動生成 ・テストコード・SOQLの自動生成 ・オブジェクトクイックアクセス機能 ・デバッグログの検索・参照 ・プロファイル編集・項目セキュリティ編集ページの一括チェック・選択 Salesforce Chrome DevToolsの導入を考えている方は是非ご覧ください。

オブジェクト定義書の自動生成

オブジェクト定義書とは、オブジェクト自体やオブジェクトに含まれる項目のAPI参照名や表示ラベル、データ型などを一覧にしてまとめたものです。 オブジェクト定義書を自分で作成しようとした場合、Salesforceの設定画面を見て、必要な情報をコピペしてとかなり時間のかかる作業が必要になります。 Chrome DevToolsを使えば、対象のオブジェクトにチェックを入れてエクスポートボタンをクリックするだけで簡単に出力できます。出力されるオブジェクト定義書はエクセル形式で、きれいにレイアウトされています。

ER図の自動生成

ER図とは、データベースの設計図のことで、どんなテーブルがどのように関連しているか、を図で示したものです。 Salesforceは標準機能に加えてカスタムでオブジェクトを作成できるので、かなり多くのオブジェクト数になる場合もあるでしょう。それを手作業でER図に起こすとなると、オブジェクトの関係を確認するだけでもかなりの時間を要してしまいます。 Chrome DevTools を使えば、ボタンひとつでER図を出力してくれます。オブジェクトが多い場合はER図もかなり複雑なレイアウトになってしまいますが、オブジェクト同士の関係を確認するには十分ものを出力してくれます。 出力はオブジェクト定義書と同様に、対象オブジェクトを指定してER図としてエクスポートするだけです。標準オブジェクトとカスタムオブジェクトで色分けされたわかりやすいER図が出力されます。

テストコード・SOQLの自動生成

SOQLというのは、Salesforce独自のクエリ言語のことです。SQLと似た構文ですが、違う部分もあるので慣れるまでは書くのが大変かもしれません。 Chrome DevToolsのクエリエディターには、おすすめの点が3つあります。 1つ目は、項目ラベルとAPI参照名を確認しながら項目を指定できるところです。間違って必要な項目を取りこぼしたり、反対に不要な項目を取得したりするのを防ぐことができます。 2つ目は、項目やキーワードの自動アシスト機能です。Salesforceから取り出したい項目にチェックを入れるだけでクエリに反映されるだけでなく、項目名をサジェストしたり、WhereやAndといったクエリまでサジェストしてくれます。 3つ目は、クエリの問い合わせ結果をそのままエクセル形式でエクスポートできるところです。Queryボタンを押すと取得したデータの件数結果が表示され、ボタンひとつでエクスポートできます。 一つ注意しておきたいのは、クエリの問い合わせ結果が2,000件以上の場合、エクスポートできない、ということです。2,000件以上のデータをエクセルなどで出力したい場合は、Chrome DevTools を使ってクエリだけを作成し、コピーしてデータローダなどを使うのがいいでしょう。

オブジェクトクイックアクセス機能

Chrome DevTools では、Salesforceのよく使う機能やページに素早くアクセスできる機能が用意されています。 用意されているのは、「New(新規作成)」「List(リストビュー)」「Setting(設定)」「Doc(ドキュメントページ)」で、それぞれボタンをクリックするだけで該当のページに遷移してくれます。 ただし、ドキュメントページへの遷移が使えるのは標準オブジェクトのみで、さらに英語のページであるということは注意してください。

デバッグログの検索・参照

Apexを使った開発では、デバッグは必須の作業でしょう。 Chrome DevTools では、デバッグログの検索・参照を簡単にすることができます。デバッグログ一覧ページ上で Chrome DevTools を開き、任意のキーワードを入力するだけで全てのデバッグログを検索できます。 また、ログレベルを設定しておけば、色分けされた状態でログが出力されるので、確認するのにとても便利です。

プロファイル編集・項目セキュリティ編集ページの一括チェック・選択

時間がかかってしまい面倒だと感じてしまう作業は、プロファイルの権限設定関連の作業や項目レベルセキュリティの設定作業でしょう。Salesforceの設定ページでは膨大な量の項目をひとつひとつチェックしていかなければなりません。 Chrome DevTools を使えば、プロファイル編集ページにはセッションごとに一括選択や一括チェックが可能になる機能が表示されます。 また、プロファイル参照画面上の項目レベルセキュリティのセクションに「編集」ページへの遷移ボタンが追加され、作用時間の短縮に一役買ってくれます。

使う際に注意しておきたいこと

Salesforce Chrome DevTools を使う際、注意しておきたい点が3つあります。 1つ目は、Chrome DevTools の呼び出しはVisualforceページでは行えないということです。もし呼び出しでエラーが起こってしまう場合は、開いているページがVisualforceページでないかどうか確認するようにしましょう。 2つ目は、ショートカットキーについてです。Chrome DevTools の呼び出しにはショートカットキーを設定できますが、ブラウザのショートカットキーと競合してしまうので、設定したいショートカットキーが他の設定で使われていないか確認しておきましょう。 3つ目は、権限についてです。Chrome DevTools を使用するには、Salesforceの「すべてのデータの編集/参照」権限が付与されているライセンスでないといけません。もしアクセスエラーが出る場合は、権限を確認してみてください。

便利な拡張機能を使って効率的な開発をしよう

今回の記事では、Salesforce Chrome DevTools の機能について紹介しました。 Salesforceは便利な分、手作業でおこなうと量が多すぎて大変だったりすることがあります。 Chrome DevToolsを使えば、これまで大変だった作業時間の短縮につながり、その分ほかの業務に当てることができます。また、浮いた時間を使ってSalesforceを最適化したり、Salesforceのさらなる活用方法を考えたりするといいでしょう。 Salesforceの作業に困っている方は、是非Chrome DevTools の活用を検討してみてください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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