2021/03/23

デバッカーの主な仕事内容と必要なスキル|デバッカーに向いている人の特徴5つ

 
  

デバッカーとは?


デバッカーとは開発中のゲームのデバッグ作業を主に行う職種です。デバッグとはプログラムに潜んでいる不具合を見つける作業ですが、デバッカーは主にゲームのデバッグ作業を行う職業となっています。

プログラム自体の開発を行うのではなく、ひたすらバグを探すことがデバッカーの仕事です。本記事ではデバッカーの仕事内容や必要なスキルについてご紹介していきます。

デバッカーの主な仕事内容


IT系の職種を目指している方の多くは、実際に自身で設計やプログラミングなどの作業を行うことを想定しているでしょう。そのため、デバッカーという仕事がどのようなものなのか知らないという方もいるのではないでしょうか。

ここではデバッカーの主な仕事内容をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

地道にバグを探す

ゲームのデバッグと聞くとゲームがプレイできるようなイメージがありますが、実際には決められた項目のデバッグ作業を行うことになります。そのため、予め決められたコマンドを繰り返すことで、地道にバグを探すことがデバッカーの主な仕事です。

また、開発者が想定していないような操作をわざと行うことでバグを探すこともあります。デバッグ作業中に見つかったバグは開発者に報告を行い、修正が行われます。

テスターとしての役割

デバッカーはテスターとして、バグではなくても問題になりそうな仕様などをチェックすることもあります。たとえば、そもそもゲームとして難易度がおかしいケースや、ユーザーが入力を求められる箇所が多すぎるといったケースです。

テスターはデバッカーよりも幅広い仕事内容を求められるため、テスターとして仕事をする場合はより広い視野で見て考える能力が必要になります。

デバッカーに必要なスキル


デバッカー自身は設計やゲーム開発を行うわけではないため、プログラミングなどの特別なスキルは必要ありません。しかしデバッグ作業ではさまざまなパターンの入力作業を延々と試す必要があります。

そのため、非常に地道な作業をひたすら続けることができる根気が必要とされる仕事です。また、見つけたバグを報告するのもデバッカーの仕事となるため、相手に分かりやすくバグの内容を伝えるコミュニケーション能力も必要だと言えるでしょう。

デバッカーに向いている人の特徴5つ


前述のとおり、デバッカーは特に専門的なスキルを求められない職業です。しかし非常に根気が必要とされる仕事内容なので、デバッカーに向いている人もいれば向いていない人もいるでしょう。

そのため、デバッカーを目指すのであれば適性があるかどうかが非常に重要です。ここではデバッカーに向いている人の特徴5つをご紹介しますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

1:集中力がある

デバッグ作業には集中力が必要となるため、集中力がある人はデバッカーに向いています。当然ですが、集中力がある人の方が集中力に欠ける人よりもデバック作業のクオリティも高いです。

デバッグ作業は短期の求人やアルバイトが多く、常にデバッカーとしての仕事があるというわけでもないため、いざ仕事が回ってきた際にスキルを発揮できる人は向いています。

2:根気強い性格

デバッグ作業では、長時間椅子に座って同じ単純作業を繰り返すことになります。そのため、同じような作業をひたすら行うことができる根気強い性格の人はデバッカーに向いています。

同じ作業ばかり行うと、モチベーションが保てず飽きてしまうという人も多いでしょう。しかし自分でうまくモチベーションを管理し、デバッグ作業ができるという人はデバッカーに適性があります。

3:コミュニケーション能力がある

前述のとおり、デバッカーの仕事の中には見つけたバグの報告も含まれるため、コミュニケーション能力が高い人の方が向いています。

また、コミュニケーションを取ることがうまい人は人脈も作りやすいです。そのため、コミュニケーション能力が高い人ほど同業者の知り合いからデバッカーの仕事を紹介してもらえるようなケースも多くなるでしょう。

4:想定外の発想が得意

開発者からすると、デバッグ作業の際には想定外の操作をすることによって、プログラムがどのような動きをするのかを知りたいというケースも多いです。そのため、普通の人では思いつかないような自由な発想ができる人はデバッカーとして素質があると言えるでしょう。

他のデバッカーでは見つけられないようなバグを見つけられるデバッカーには、それだけ需要もあるでしょう。

5:エンジニアを経験している

デバッグ作業自体にプログラミングのスキルは利用しません。しかしプログラムの中身が分かる人の方が、どのようなバグが発生しやすいのか予測しやすくなります。そのため、エンジニア経験がある人はデバッカーにも向いていると言えるでしょう。

エンジニア経験があればゲーム開発を行っているエンジニアとも技術的な話ができるため、より仕事もしやすくなるでしょう。

デバッカーの年収


ゲームデバッカーは職種としては確立していないことから、はっきりとした年収を出すことはできません。しかしアルバイトや単発での求人はあるため、そこから換算すると年収は150万円~400万円程度になるでしょう。

また、実際にはゲームエンジニアとしながらデバッカーも兼任するというケースが多いです。

デバッカーになるには


デバッカーは特別なスキルを必要としない仕事です。また、ゲーム業界に興味があるという求職者も多いことから、デバッカーは比較的人気も高い仕事だと言えます。そのため、実際のデバッカーの求人は倍率も高くなるケースが多いです。

それでは、デバッカーになるにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは最後に、デバッカーになるための方法をご紹介します。

1:デバッグのみを専門に扱う会社と契約する

ゲーム開発ではなくデバッグのみを行っているようなデバッグ専門の会社も存在します。デバッグ専門の会社と契約すれば、安定的にデバッグの仕事を受けることができるでしょう。

また、デバッグ専門の会社であれば定期的にデバッガーを探しているため、求人も見つけやすい傾向にあります。

2:ゲームデベロッパーと契約する

規模が小さめのゲームデベロッパーであれば、デバッカーを募集しているケースもあります。デバッカーと直接契約するゲームデベロッパーは、従業員が10人から20人程度の企業が多いです。

近年では大手のゲームデベロッパーが直接契約でデバッカーを探すケースはほとんどなくなっており、中小規模のゲームデベロッパーでも求人は多くありません。そのため、ゲームデベロッパーと契約できれば幸運だと言えるでしょう。

3:転職エージェントを利用する

人脈や経験がない状態でデバッカーを目指す場合は、転職エージェントに登録しましょう。特にゲーム業界専門の転職エージェントであれば、条件にマッチした未経験可のゲームデバッグの仕事を紹介してもらえます。

また、実際にゲーム業界で働いていたアドバイザーからサポートを受けられることもあるため、未経験からデバッカーへ転職したい場合は転職エージェントの利用がおすすめです。

デバッカーの仕事は地道で根気も必要


デバッカーはひたすら単純作業を繰り返し行うことになるため、向き不向きがある仕事だと言えます。しかし専門的なスキルは必要とされないため、根気や集中力がある人には向いていると言えるでしょう。

ぜひこの記事でご紹介したデバッカーの概要や主な仕事内容、デバッカーに向いている人の特徴やデバッカーになる方法などを参考に、デバッカーを目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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