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AWS IPアドレスの設定前に知っておきたいIPアドレスのこと
Amazon Web Services(AWS)はAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
AWSクラウドコンピューティングはインターネットやサーバー、ストレージやデータベースなど様々なサービスを利用ができ各デバイスと接続が可能です。
そのサービスを利用する間には、それぞれAWSのIPアドレスが付きます。AWS IPアドレス設定前に知っておきたい基本的なこと、IPアドレスについて理解しておきましょう。
そもそもIPアドレスとは?
IPアドレス((Internet Protocol Address)は、インターネットワーク接続された機器に対して割り振られる番号のことです。アドレスは住所という意味で場所や端末機器を識別できると考えましょう。
この番号には「×××.×××.×.×」のような数字で表記されます。データ通信をするときに必要になるのがIPアドレスです。
IPアドレスの数字表示はネットワーク識別をするネットワーク部とネットワーク内のホストを識別するホスト部に区分けされています。
IPアドレスの表記方法が2つある
IPアドレスには表記方法が2つあります。主な表記方法は「IPv4」二進法で32桁表記を十進法で表記します。
現在は「IPv4」が主に使われていますが、IPアドレスを割振りする端末数に限界がでてきたため、もう一つの表記法「IPv6」に移行しつつあります。
「IPv6」は二進法で128桁表記を十進法で表記するため、IPアドレスを割振る端末数に余裕があります。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの接続範囲
IPアドレスには通信可能な範囲が決められており、「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の2つに分類されます。
「グローバルIPアドレス」はインターネット接続を利用するときに割振られるアドレスです。「プライベートIPアドレス(別名ローカルIPアドレス)」は社内LANなど独自のネットワークシステムのみ利用でき外部のインターネット接続ができないアドレスです。
別々のプライベートネットワークを接続して相互にデータ通信を行うことができます。接続範囲は分かれていますが「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」を相互変換すると、インターネットに接続することが可能です。
AWS IPアドレス接続をするAmazonEC2機能について
Amazon EC2はセキュリティ環境がありスケーラブルなサイズ調整ができるコンピューティングシステムをクラウド内で提供する機能です。
AWS VPC(Amazon Virtual Private Cloud)はネットワークを設計しAmazon EC2サーバー上で起動することができます。EC2-VPCと呼ぶこともあります。
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とは
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)は、AWSクラウド空間で使用する領域を縮小と拡張の調整可能なコンピューティングキャパシティーを提供する機能になります。
Amazon EC2を使用すると、ハードウェアを事前投資せずにアプリケーション開発やデプロイが可能で、セキュリティ環境を構築し仮想サーバーとネットワークの設定、ストレージ管理ができます。
Amazon VPCとは
AWS VPC(Amazon Virtual Private Cloud)はAWSの機能でネットワーク環境を構築する機能です。AWS VPCでネットワークを設計しAmazon EC2サーバー上で起動することができます。
AWS IPアドレスの固定|AmazonEC2インスタンスIPアドレスの指定
AmazonEC2は使用するメリットは前述したとおりですが、柔軟性の高い機能で起動と停止の時点でIPアドレスが変わってしまう課題があります。
そのためAmazon EC2インスタンスのIPアドレス指定する場合があります。自動割当パブリックIPアドレスがインスタンスを停止や起動するたび変わらないよう静的なパブリックIPアドレスの指定について紹介します。
Amazon EC2 インスタンスのIPアドレス
AmazonEC2インスタンスIPアドレス指定をする際のAmazon EC2とAmazon VPCはIPv4とIPv6両方のアドレス設定プロトコルをサポートし、デフォルトではIPv4アドレス設定プロトコルを使用しているため、この動作を無効にできません。
AWSのVPC(Amazon Virtual Private Cloud)はAWS EC2の階層モデル(ネットワークレイヤー)です。AWS VPCは作成時にプライベートIPv4アドレス(IPv4 CIDRブロック)の範囲を指定する必要があります。
パブリックIPアドレスとは
グローバルIPアドレスのことです。インターネットから接続可能なのがパブリックIPアドレス(グローバルIPアドレス)です。
クラウドサーバーを利用する場合に利用者のデバイスとクラウドサーバー間の接続にパブリックIPアドレスが付与され、利用者のデータはパブリックIPアドレス経由でクラウドサーバーにアクセスして使用します。
Elastic IPアドレスを関連付けする
AWSのElastic IPアドレスはVPCインスタンスを停止や開始した後も同じIPアドレスを保持できます。
Elastic IPアドレスはインターネットからアクセス可能なパブリックIPアドレスであり、静的なIPv4アドレスで動的なクラウドコンピューティングのために設計されました。
Elastic IPアドレスはAWSアカウントに割り当てられ開放するまでユーザーのアドレスで、AWSアカウント内の別のインスタンスやソフトウエアへすばやく関連付けや、関連付け解除ができ、不要になった場合は開放することができます。
Elastic IPアドレスを関連付けると、インターネットと通信を有効にしローカルコンピュータからインスタンスに接続できます。
ただしIPv6アドレスはサポートしていません。Elastic IPアドレスは特定のリージョン専用になり他のリージョン移動はできません、リージョン毎に5つまでと制限があります。
AWSのIPアドレス範囲を確認する
AWS(Amazon Web Services)で使用している、ネットワークを確認する時点でのAWS IPアドレス範囲をJSON形式で確認することができます。
JSON形式についてとAWSIPアドレス設定の範囲の通知受信登録について紹介します。
JSON 形式とは
AWS IPアドレス設定の範囲の情報公開するときのJSON形式とは、JavaScript Object Notationの略称で、JavaScriptのオブジェクトを元にデータ変換ができます。
C++やJava、PythonやPHP言語を()で囲い、それぞれのプログラミング言語のデータ送受信に使われる形式です。
文字列や数値や配列やオブジェクトなどデータ型に対応しています。
AWSIPアドレスの範囲の通知を受信登録する
AWSのIPアドレス範囲の通知を受信登録する方法をお伝えします。はじめにAmazonSNSコンソールを開く→SNS通知が米国東部バージニア北部のリージョンで作成されるため、ナビゲーションバーでリージョンを米国東部バージニア北部に変更します。
ナビゲーションペインから「Subscriptions」を選択して「Create subscription」のダイアログボックスを開きます。
「Create subscription」のダイアログボックスのトピックARNにAmazon ARN「arn:aws:sns:us-east-1:806199016981:AmazonIpSpaceChanged」をコピーし、使用するプロトコルを選択します。
エンドポイントは通知を受信するEmailアドレスを入力後に「Create subscription」選択します。登録確認のメールが届きます。
AWSのIPアドレスの特徴を知ってネットワーク構築に役立てよう
AWS IPアドレスの設定前に知っておきたいことを紹介しました。AWSのネットワーク構築は最初の設計から年月がたち変更等発生した場合に、今回お話したAWS IPアドレスの関連付けや固定しない場合で大きく差が生じます。
基本的な知識をしっかり理解しネットワーク構築に役立てましょう。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞