エンジニアにおいてのPMとは?主な仕事内容5つや求められるスキルを紹介

 
  

エンジニアにおいてのPMとは


エンジニアにおいてのPMとは「プロジェクトマネージャー」を略した言葉で、プロジェクト全体の管理を行い、責任を負う役職です。PMの仕事は非常に多岐に渡ることから、さまざまなスキルが求められます。

また、もともとPMはIT業界におけるプロジェクトの管理を行う役職でしたが、近年ではWeb業界などでも規模の大きなプロジェクトが多くなってきたことから、PMが求められるケースが増えてきています。

PMの役割

PMとはプロジェクトの責任者であり、納期までに成果物を完成させるためのマネジメントを行う役割を持ちます。そのため、PMはプロジェクトの企画から携わり、必要な人材は予算、資材などを確保し、開発段階での各プロセスでの工数の見積もりなどを行うことになります。

さらにプロジェクトの進行管理を行い、問題が発生しそうな兆候をいち早く察知して事前の対応を行うことも業務のひとつです。

PLとの違い

PLは「プロジェクトリーダー」を略した言葉で、PMがプロジェクトの管理者であるのに対してPLは現場の管理者となります。そのため、PMがプロジェクト全体を見てスムーズな進行が行えるようにマネジメントを行うのと違い、PLはプロジェクトを成功させるために現場でチームを牽引していく役割を持ちます。

日本ではPMの下にPLが配置される傾向がありますが、もともとは異なる役割を持つ役職となっているため、立場に上下があるわけではありません。

PMの平均年収


PMの平均年収は619万円ほどです。そのため、日本の労働人口全体の平均年収よりも高い傾向にあります。

PMはプロジェクトをマネジメントする人材であることから、幅広いスキルや経験が求められます。そのため、それだけ高い給与を得られる職業であると言えるでしょう。

PMの主な仕事内容5つ


PMはプロジェクトの企画段階から携わり、プロジェクトの管理を行い、最終的に成果物を完成させた後は今後の課題をまとめるなど、プロジェクトのすべての工程に関わる役職です。

それでは、PMは具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか。ここではPMの主な仕事内容5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:プロジェクトの目的を明確化する

どのようなプロジェクトにも目的があり、目指すべき目標があります。目的が曖昧になっているとプロジェクトの計画にも影響を与えてしまうため、PMはプロジェクトの目的を明確にし、理解する必要があります。

また、プロジェクトにかかわるメンバーが目的を理解していなければプロジェクトが誤った方向へ進んだり、問題が発生したりする可能性もあるため、PMはプロジェクトの進むべき方向を正しく示す役割を持ちます。

2:プロジェクトのチームを編成する

クライアントが希望している納期までにプロジェクトを完了させるためには、人員確保を行う必要があります。そのため、PMはプロジェクトチームの人員を集め、チームを編成する役割を持ちます。

また、社内に人員が足りない場合は外部から人材をアサインするための窓口になります。

3:プロジェクトの計画を作成する

プロジェクトを遂行するためには、「何のために」「いつまでに」「どのように行うのか」といった計画を立てる必要があります。計画を立てなければ行き当たりばったりになってしまうため、PMとしての責任を果たせません。

プロジェクトの計画はPM一人で作成するわけではありませんが、PMはさまざまな関係者や責任者と議論を行い、最終的な結論をプロジェクト計画としてまとめる役割を持ちます。

4:プロジェクトの進捗を管理する

プロジェクトがスタートしたら、PMは情報収集やリスク分析などを行いながらプロジェクトの進捗を管理します。問題なくプロジェクトが進んでいるように見えても、どこかにトラブルとなる原因が潜んでおり、納期直前になって大きな問題として発覚する可能性もあります。

そのため、PMは常にリスクに対する備えを行っておき、事前の策を講じる必要があります。

5:問題点や今後の課題などを報告書にまとめる

プロジェクトが完了してもPMの仕事はまだ終わりではありません。プロジェクトに対するレビューを行い、見つかった問題や今後の課題などをまとめ、「プロジェクト完了報告書」にするのもPMの仕事の1つです。

また、作成されたプロジェクト完了報告書は社内で共有され、次回のプロジェクトに活かされます。

PMに求められるスキル6つ


現在IT業界への転職を検討している方の中には、将来的にはPMになることを目指しているという方もいるでしょう。また、PMになるためにはどのようなスキルが必要になるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

ここではPMに求められるスキル6つをご紹介していきます。

1:マネジメントへの理解力

PMにはマネジメントへの理解力も求められます。マネジメントを深く理解することで、プロジェクトを体系立てることができるようになります。

たとえば、マネジメントについて学んだりマネジメントに関する資格を取得したりすることで、マネジメントへの理解を深めることができるでしょう。

2:経営や管理能力

PMの仕事はプロジェクト全体の管理を行うこととなるため、情報を適切に管理し、プロジェクトを正しい方向へ進めていくスキルが必要になります。

また、プロジェクト計画で決めた予算やスケジュール内で成果物を完成させるためには、会社を経営するような高い経営能力も求められるでしょう。

3:情報収集能力

PMはさまざまな角度からプロジェクトの状況を確認し、管理する必要があるため、高い情報収集能力が必要になります。PMが事前に情報をキャッチできるか否かによって、プロジェクトの状況も簡単に変わります。

また、得た情報の真偽を確かめるためにも情報が必要となるため、PMは常に情報をキャッチできるアンテナを張り巡らせておく必要があります。

4:問題解決力

プロジェクトの進行中にはさまざまな問題が発生します。発生した問題の規模によってはスケジュール変更が発生するケースもあり、PMがクライアントに納期の変更を打診しなければいけないこともあります。

このような場合でも、問題解決力が高いPMであればクライアントの信頼を損ねることなく、問題の原因を究明して改善していくことができます。

5:提案や交渉力

プロジェクトを円滑に進めるには、企画や計画をクライアントに提案し、納得してもらう提案力や交渉力が必要です。また、プロジェクトの途中で問題が発生し、当初の予定通りに進まなくなった場合には、クライアントに代替案を提案するのもPMの役割です。

さらにプロジェクトメンバーから不満が出たりチーム内でのトラブルが発生するケースもあるため、PMには高い提案力や交渉力が必要になります。

6:危機管理能力

危機管理能力には実際に発生したトラブルへの対応と、将来的に起こるであろう問題へのリスクマネージメントの2種類があります。

PMがプロジェクトにおいて携わる計画や提案、情報収集、管理、問題解決などの業務には、この危機管理能力における問題の発見や分析、解決策の考案が重要な要素となっています。

PMへのキャリアパスの流れ


PMへのキャリアパスはIT業界の他の職種と比較して多様化していますが、昔から多いのはプログラマーやエンジニアからステップアップしていくパターンです。

大規模なプロジェクトが多い企業でプログラマーとして数年の経験を積み、SEやプロジェクトリーダーといった流れでステップアップしていきます。他には技術職のスペシャリストになってからPMになるパターンなどもあります。

PMとは何かを知ろう


PMとはプロジェクト全体を適切に管理し、問題解決を行い、納期までに成果物を完成させる責任を持つ役職者です。

ぜひ本記事でご紹介したPMの役割やPMの主な仕事内容、PMに求められるスキルなどを参考に、PMを目指してスキルを身につけてみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】