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AWS CLIとは何か

AWS CLIの基本
AWS CLIは、コマンドラインからAWSの各種サービスを管理するためのツールです。通常、AWSの管理は、Webブラウザの管理画面で設定しますが、それを専用コマンドと引数で指定し実行します。 Linuxでは、多くの管理コマンドをターミナルソフトを介し、人がキーボードから入力して実行しています。これが、コマンドラインインターフェースです。そして、Windowsでも、コマンドプロンプトを使うことで、コマンドラインインターフェースが利用できます。 AWS CLIは、LinuxやmacOS、WindowsなどのOS毎に用意されたコマンドをインストールし、ターミナル、または、コマンドプロンプトから実行するツールです。CLIのデメリットとメリット
CLIは、キーボードからコマンドと引数を打ち込んで使用します。そのため、コマンドや引数を知らないと操作ができません。初めて使う機能や滅多に使わない機能は、Webブラウザに使える機能やその説明が表示される管理画面の方が便利です。 しかし、CLIは、いつも行っている同じ操作を、短時間で操作できる点がメリットです。さらに、CLIで実行する命令をスクリプトに登録しておくことで、処理を自動化したり、複数の対象に同じ操作ができたりするといったメリットがあります。 もちろん、AWS CLIでも、よく使う機能をスクリプト化することで、操作の簡略化が可能です。WindowsならBATファイルで実行
Windowsのメリットは、グラフィカルな環境で全ての操作が可能な点です。そのため、Windowsを使い慣れた方にとって、コマンドラインインターフェースは難しいと思われる方も多いでしょう。 今回紹介するAWS CLIのようなコマンドプロンプトから使うコマンドは、BATファイルに記述しておくことで、エクスプローラーからダブルクリックによる実行も可能です。 なお、BATファイルは、メモ帳のようなテキストエディタで簡単に作れます。よく使う操作のBATファイルを幾つも用意しておけば、AWS管理の簡略化が可能です。Windows向けAWS CLIの設定手順と使い方

AWS CLIをダウンロードする
AWS CLIには、バージョン1とバージョン2があります。最新版は、バージョン2なので、特に指定が無い場合はバージョン2を使用してください。 また、AWS CLIとして、Docker用、Linux用、macOS用、Windows用の4つが用意されており、Windowsで使用する場合は、Windows用をダウンロードしてインストールします。 なお、Windows用のインストールファイルは、MSI形式で提供されます。このファイルは、ダウンロードしたらそのまま実行することでインストールが可能です。 Windows用インストールファイルは、以下の通りです。 AWSCLIV2.msiインストール実行
先ほど説明したダウンロード済のインストールファイルを実行すると、セットアップウィザードのウィンドウが開きます。 途中、ライセンスへの同意を求められたりしますが、基本的に「Nextボタン」を押していけば、インストールが完了します。AWS CLIの動作確認
Windowsの場合、AWS CLIをインストールしたとしても、アイコンが追加される訳ではありません。先ほど説明したように、AWS CLIは、コマンドプロンプトから実行します。インストールが完了すると、コマンドプロンプトから実行できるようになります。 なお、コマンドプロンプトは、画面左下の窓のマークをクリックするか、Windowsキーを押すことでスタートメニューが表示されるので、そのメニューの「Windowsシステムツール」から実行します。また、画面左下の「ここに入力して検索」に、「cmd」と入力しても実行できます。 AWS CLIの動作確認は、まず「aws」と打ち込んで、リターンキーを押します。awsコマンドの使い方を紹介する簡単なメッセージが表示されます。また、「–version」オプションを指定し「aws –version」を実行すると、どのバージョンがインストールされたかチェックできます。 実行例は以下の通りです。 C:> aws –version aws-cli/2.0.47 Python/3.7.4 Windows/10 botocore/2.0.0AWS CLIの環境設定
WebブラウザでAWSの管理コンソールを利用する場合、アカウントによる認証が必要です。同じように、AWS CLIでAWSを操作するために、環境設定の認証に必要な情報を設定します。 OSの環境変数に設定するsetxコマンド、または、「aws configure」コマンドで設定します。どちらの方法でも、次の3つは必要です。 AWS Access Key ID AWS Secret Access Key Default region このうち、AWS Access Key IDとAWS Secret Access Keyは、Webブラウザでコンソールにログイン後、アカウントのプルダウンメニューにある「マイセキュリティ資格情報」から作成できます。 もし、まだ作成していない場合は、AWS CLIを利用する前に作成し、Windowsへの環境設定を済ませてください。AWS CLIでバッチファイルを作る

WindowsでもAWS CLIを活用しよう

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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