2020/12/17

サーバエンジニアの仕事内容とは?平均年収と年収アップにおすすめの資格やスキル

 
  

サーバエンジニアの仕事内容とは?


サーバエンジニアとは、コンピューターシステムを運用するためのサーバーの設計や構築、管理などを専門に行うエンジニアです。

企業によってサーバエンジニアが行う仕事内容には多少の違いはありますが、基本的にはクライアントからヒアリングを行い、要望に合ったサーバーの設計を行います。

また、サーバーの規模によってはサーバエンジニア一人で設計から構築、管理まで行うケースもあります。

ネットワークエンジニアとの違い

サーバエンジニアとネットワークエンジニアは混同されやすいですが、サーバエンジニアはサーバーの設計や構築、管理を行うエンジニアです。
一方、ネットワークエンジニアはコンピューターネットワークの設計や構築、管理を行うエンジニアです。

サーバエンジニアはシステムを運用するためのサーバーを専門にしており、ネットワークエンジニアはネットワークを繋ぐアプリケーション周りの業務を専門にしているという違いがあります。

サーバエンジニアに向いている人

サーバエンジニアの仕事では物理的にもサーバー関連の機器を扱うため、機械を扱うのが好きな人はサーバエンジニアに向いているでしょう。
また、緻密な作業も必要とされるため、細々とした作業が苦にならない人はサーバエンジニアへの適性があります。

また、サーバエンジニアの仕事には正確さが必要であり、些細なミスも許されないため、完璧主義で妥協を許さないような人はサーバエンジニアに適しています。

サーバエンジニアの平均年収は?


サーバエンジニアの平均年収は、20代で300万~400万円、30代、40代で500万~600万円だといわれています。
エンジニアの中では、平均年収はそれほど高くはないといえるでしょう。
ただし、これはサーバエンジニアとしてのみ仕事をしている場合の話です。

サーバエンジニアとしてのスキルに加えて他の領域のスキルも同時に身につけることで、年収は上がっていくといえるでしょう。
専門性を高めて希少価値を付ければ、より高単価な案件を受注できるのではないでしょうか。

年収アップのために身につけるべき7つのスキル


これからサーバエンジニアを目指したいと考えている方の中には、どのようなスキルを身につけることで年収の高いサーバエンジニアになれるのか知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

サーバエンジニアには幅広いスキルや求められますが、特に年収アップに繋がるスキルがいくつかあります。
ここでは年収アップのために身につけるべき7つのスキルをご紹介しますので、参考にしてみてください。

1:Webサーバー・DBサーバースキル

サーバエンジニアである以上、WebサーバーやDBサーバーなどのサーバースキルは重要です。
たとえばWebサーバーならApacheやNginx、DBサーバーであればOracleやMySQLなど、サーバーに関する知識やスキルをしっかりと押さえておきましょう。

また、他にもLinuxやUNIX、Windows ServerなどのサーバーOSはサーバーの操作で使用するため、スキルを身につけましょう。

2:サーバーの仮想化スキル

サーバーの仮想化とは、物理サーバーのリソースを仮想サーバーとして複数に分割することによってサーバーを効率的に運用するというものです。
近年ではサーバーの仮想化を行うのがスタンダードになっているため、年収アップを狙う場合はサーバーの仮想化スキルは押さえておきましょう。

また、具体的なスキルとしては、VMwareやHyper-Vなどを扱えるようになると良いでしょう。

4:SaaS等のクラウド関連の知識・スキル

近年ではクラウドサービスの台頭が目覚ましく、IaaSやPaaS、SaaSなどのクラウド関連の知識がサーバエンジニアにも求められるようになってきました。
もちろん、企業によってはクラウドサービスを導入していないケースもあるため、サーバエンジニアにクラウドの知識は不要ということもあるでしょう。

しかし年収アップを目指すのであれば、クラウドにも対応できるサーバエンジニアになることが重要です。

5:コミュニケーション能力

サーバエンジニアは他のエンジニアや同じチームのサーバエンジニアと協力しながら業務を進めていきます。
サーバーの構築を行う際には、クライアントやプログラマーなどとも綿密なやり取りをおこなうことになります。

そのため、円滑に仕事を進めていくためにはコミュニケーション能力が必要です。
特に年収アップを目指すのであれば、コミュニケーションをしっかりとれる協調性の高さが重要だといえるでしょう。

6:論理的な考え方

論理的な考え方とは、物事を道筋立てて順番に考える能力のことです。
論理的な考え方は、サーバエンジニアに限らずどのエンジニア職でも重要になります。

たとえばサーバーを構築する場合、論理的に考える能力がなければ効率的なサーバー設計はできないでしょう。
また、仕様変更が発生した場合にも、できるだけ工数を少ない方法かつ影響範囲を狭くして対応するためには論理的に考える力が必要です。

7:セキュリティ関連の知識・スキル

サーバーには企業の機密情報や顧客の個人情報など、多くの外部に漏れてはいけない重要なデータが格納されています。
そのため、そういったサーバーの設計や構築、管理運用を行うサーバエンジニアには、セキュリティ関連の知識やスキルが求められます。

たとえば、ファイヤウォールやセキュリティソフト、セキュリティマネジメントの知識などセキュリティに関する幅広い知識を習得しておくことで、年収アップが期待できるでしょう。

年収アップにおすすめの4つの資格


サーバエンジニアは資格を取得しなくてもなることができる職業ですが、資格を取得することでサーバエンジニアとして必要な知識やスキルを保有していることを証明できます。
また、価値の高い資格を取得することで、年収をアップさせることもできるでしょう。

ここではサーバエンジニアの年収アップにおすすめの4つの資格をご紹介しますので、資格取得の参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:Microsoft認定資格

Microsoft認定資格は、Microsoft製品に関する知識やスキルをレベル別に認定するベンダー資格です。
試験は基本的な認定資格、ロールベースの認定資格、その他の認定資格にわかれており、さらにそれぞれの分野の中でもグレードや試験の種類がわかれています。

また、Microsoft認定資格は世界共通の資格となっているため、取得すればMicrosoft認定資格者として世界でも通用します。

2:Linux技術者認定試験 LinuC

Linux技術者認定試験 LinuCは、Linux技術者としてのスキルを認定する試験です。
LPI-JAPANが認定している日本独自の資格で、レベル1、レベル2はLinuxサーバーの構築と運用に関する知識、レベル3は各分野の最高レベルの知識を保有していることを証明できます。

LinuxはサーバーやOSなどにも採用されているため、LinuCはサーバエンジニアにもおすすめの資格です。

3:ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、オラクルデータベースの管理スキルを認定するベンダー資格です。
日本オラクル社が認定しており、データベースの管理や運用、SQLスキルなどが問われます。

試験のグレードにはBronze、Silver、Gold、Platinumの4つがありますが、Platinumは詳細未定となっています。
データベースのスキルを認定するものなので、取得するのがおすすめです。

4:シスコ技術者認定

シスコ技術者認定とは、ネットワーク機器を販売しているシスコシステムズが認定しているネットワーク製品に関するスキルを認定する資格です。
ネットワーク系の資格として人気があり、サーバエンジニアとしても取得しておくのがおすすめです。

また、シスコ技術者認定には5段階のレベルがあり、その中でもアソシエイトレベルのCCNAは比較的易しいため、まずはCCNAの取得を目指すと良いでしょう。

サーバエンジニアの需要と将来性


近年ではクラウドが普及してきたことにより、企業の中にもオンプレミスからクラウドへ移行している企業が多くなってきました。
また、サーバーレスという概念も浸透してきたため、運用保守を担当するサーバエンジニアの需要は減っていくでしょう。

一方、サーバーの設計や構築を行うサーバエンジニアの需要は今後も続いていくといえます。
そのため、今後は設計や構築のスキル、クラウドインフラの知識などが重要になるでしょう。

サーバエンジニアの年収アップに繋がるスキルを身につけよう


今後サーバーの運用保守などを中心に行うサーバエンジニアの需要は減っていく可能性があるため、スキルのないサーバエンジニアには年収アップは見込めない傾向にあるでしょう。

ぜひこの記事でご紹介したサーバエンジニアの仕事内容や年収アップのために身につけるべきスキル、年収アップにおすすめ資格などを参考に、サーバエンジニアに必要なスキルをしっかりと身につけて年収アップを目指しましょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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