2022/04/27

AWS DataSyncとは?4つのメリットと活用事例について解説!

 
  

AWSとは?

AWSとは、Amazonから提供されている100種類以上のクラウドコンピューティングサービスのことを指します。正式名称を、Amazon Web Servicesといいます。 クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどのコンピューターを使ったサービスを使うことです。 クラウドコンピューティングを利用すると、1台のパソコンとインターネット環境があれば、サーバーやストレージ、データベースを必要なだけ使用できます。

AWS DataSyncとは?

AWS DataSyncとは、 AWS ストレージサービス間および、AWS ストレージサービスとオンプレミスストレージシステムとの間のデータ移動を自動化、簡素化、高速化することの出来るオンラインデータ転送サービスのことです。 AWS DataSyncを使用すれば、AWS間でのデータセット移行をアクティブに行うことが可能です。処理や分析を目的としてデータをクラウドに転送したり、ビジネスの継続性を確保するためにデータを複製したりすることが出来ます。 データを転送出来るのは、NFS共有、SMB共有、Amazon S3バケット、Amazon EFS、AWS Snowcone、セルフマネージドオブジェクトストレージ、 Amazon FSx for Windowsファイルサーバーファイルシステムの間です。

AWS DataSyncを使用するメリット4つ

AWS DataSyncを使用する上で、知っておきたいメリットが4つあります。 転送の簡素化と自動化が出来る点、安全にデータを転送出来る点、より速くデータを移動させることが出来る点、運用費用の削減が出来る点です。 サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。それでは1つ1つ説明していきます。

メリット1:転送の簡素化と自動化が出来る

AWS DataSyncを使用するメリットの1つ目は、転送の簡素化と自動化が出来る点です。 AWS DataSyncを使用することで、AWSストレージサービス間およびAWSストレージサービスとオンプレミスストレージとの間でのデータ転送が、簡単に出来るようになります。 そしてAWS DataSyncは、データ転送のプロセスや、高性能かつ安全なデータ転送に必要となるインフラストラクチャの管理を自動化してくれるのです。

メリット2:安全にデータを転送する事が出来る

AWS DataSyncを使用するメリットの2つ目は、安全にデータを転送する事の出来る点です。 AWS DataSyncは、整合性検証や暗号化といったエンドツーエンドなセキュリティを提供しているため、データを安全かつ無損失ですぐに使用出来るようになっています。 AWS DataSyncは、IAMロールの組み込みのAWSセキュリティメカニズムを使用し、AWSストレージへとアクセスします。 そして、VPCエンドポイントをサポートし、パブリックインターネットを経由することなくデータ転送するオプションを提供することにより、オンラインでコピーしたデータのセキュリティを強化します。

メリット3:より速くデータを移動させる事が出来る

AWS DataSyncを使用するメリットの3つ目は、より速くデータを移動させる事が出来る点です。 AWS DataSyncでは、専用のネットワークプロトコル、パラレル、マルチスレッドアーキテクチャを使用し、データ転送のスピードアップを図ることが出来ます。 これによって移行、分析、データ処理のワークフロー、データ保護のプロセスが高速化されます。

メリット4:運用費用の削減が出来る点

AWS DataSyncを使用するメリットの4つ目は、運用費用の削減が出来る点です。 AWS DataSyncは、GB単位の価格設定を活用することで、データをよりコストパフォーマンスの高い方法で移行させることが出来ます。スクリプト開発とデプロイ、そしてメンテナンスの費用を節約出来るため、コストのかかる転送ツールの必要が無くなります。

AWS DataSyncの活用事例4つ

AWS DataSyncの主な活用事例は、4つあります。 データの移行、データの保護、コールドデータの保存、ハイブリッドワークロードのためのデータ処理です。それでは1つ1つ説明していきます。

活用事例1:データの移行

AWS DataSyncの活用事例の1つ目は、データの移行です。 ストレージアレイの廃止やデータセンターを閉鎖する際、AWS DataSyncを使用することで、アクティブなデータセットの移行をネットワーク経由で速やかに行う事が出来ます。 AWS DataSyncを使い、データセット全体のコピーを作成し、最終的なAWSへのカットオーバーまで、後続の変更データの増分転送をスケジュールします。 AWS DataSyncは、よく似たメタデータ構造のストレージシステム間にてメタデータを保持し、アプリケーションとエンドユーザーを、ターゲットのAWSストレージサービスに移行出来るようにします。

活用事例2:データの保護

AWS DataSyncの活用事例の2つ目は、データの保護です。 NAS(大規模なネットワーク接続ストレージ)システムを使用する場合、保護しなければならないファイルが多数ある可能性があります。 AWS DataSyncを使用することで、任意のAmazon S3ストレージクラスへとファイルをレプリケートし、需要に合わせて特にコストパフォーマンスが高いストレージクラスを選択できます。 スタンバイファイルシステム用に、Amazon EFSもしくはAmazon FSx for Windowsファイルサーバーへとデータを送信することも可能です。

活用事例3:コールドデータの保存

AWS DataSyncの活用事例の3つ目は、コールドデータの保存です。 大量のコールドデータがオンプレミスストレージシステムに保存されている場合、このコールドデータを耐久性に優れた安全な長期ストレージへと直接移動させる事が出来ます。 これによって、オンプレミスのストレージ容量が解放されるため、レガシーストレージシステムのシャットダウンが出来るのです。

活用事例4:ハイブリッドワークロードのためのデータ処理

AWS DataSyncの活用事例の4つ目は、ハイブリッドワークロードのためのデータ処理です。 処理のためのオンプレミスと、AWS間で移動するデータを生成するオンプレミスシステムがある場合、AWS DataSyncを使用する事で、ハイブリッドワークフローの高速化が出来ます。 これには、メディアやエンターテインメントの映像制作、生命科学の機械学習、金融サービスのデータ分析、石油やガスの地震研究を含みます。

AWS DataSyncの料金

AWS DataSyncの料金はシンプルで、予測可能な使用ベースとなっています。コピーしたデータの量に対してのみ請求される料金システムです。 ユーザーの費用は、AWS DataSyncのネットワークアクセラレーションテクノロジー、管理のされたクラウドインフラストラクチャ、データの検証、自動化機能を使用したことへのGB単位の料金に基づいて計算されます。 なお、料金の前払い、最低料金、リソースの管理は必要ありません。

AWS DataSyncを活用してみよう!

この記事では、AWS DataSyncについて説明してきました。 AWS DataSync を利用することで、AWS ストレージサービス間および、AWS ストレージサービスとオンプレミスストレージシステムとの間でのデータ移動を自動化、簡素化、そして高速化することが出来ます。 興味を持たれた方は、是非とも実際に活用してみてください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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