2021/02/12

ソフトウェアエンジニアの仕事とは?メリット3つと業務内容を解説

 
  

‘SE’ ‘left’ ‘ソフトウェアエンジニアって、主にどんなことをしているのですか?’]
‘PM’ ‘right’ ‘主にソフトウェアの設計・開発をしています。プログラミング言語スキルと、顧客の要求に対する理解力が必要になります。’]

この記事の目次

ソフトウェアエンジニアの仕事とは?

ソフトウェアエンジニアとは、ソフトウェアの開発・設計を行うエンジニアのことです。私たちが日ごろ使っているパソコンやスマートフォンは、実際に触って操作する機械的な部分(ハードウェア)と、色々な機能を実現するプログラム(ソフトウェア)から成り立っています。ソフトウェアエンジニアは、ハードウェアの中で働くプログラムを開発し、設計しています。

システムエンジニアとの違い

ソフトウェアエンジニアとシステムエンジニアの主な違いは、担当する工程です。ソフトウェアの開発は、どういったシステムを作るかという企画から始まり、全体の流れを決め、実際に設計し、プログラミングしていくという工程があります。基本的には企画や全体の流れをつくるのがシステムエンジニアで、それを受けて作業にあたるのがソフトウェアエンジニアであることが多いでしょう。しかし、明確な違いは少なく、領域が重なることもあります。

Webエンジニアとの違い

ソフトウェアエンジニアとWebエンジニアの主な違いは、担当する仕事の範囲です。Webエンジニアは、WebアプリやWebサイトなどのWebデザイン以外のWeb制作を行います。また、Webエンジニアは、ユーザーが視覚的に確認できる部分の開発を担当するフロントエンドエンジニアと、ユーザーが視覚で確認できない機能の部分の開発を担当する、バックエンドエンジニアに分けることができます。ソフトウェアエンジニアもWebアプリケーションを開発することはありますが、仕事の範囲はWebに限定されず、家電や自動車などの機械を制御するソフトウェアなどにも携わります。

ソフトウェアエンジニアになるメリット・デメリット

ソフトウェアエンジニアになるメリットはやりがいがある点、デメリットは仕事時間が読めない点です。IT化が進む社会において、ソフトウェア開発はあらゆる点で必要とされています。ソフトウェアエンジニアになることで仕事のやりがいを感じられることは多いでしょう。しかし、まだまだ新しい仕事である分、労働環境が十分整っているとは言えない面もあります。

ソフトウェアエンジニアになるメリット3つ

ソフトウェアエンジニアになるメリットは、達成感を味わえること、フリー転向の可能性があること、年収が比較的高いことの3つです。それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

ソフトウェアエンジニアのメリット1:達成感を味わえる

メリットの1つ目は、達成感を味わえることです。アンケート調査では、現役で働く多くのエンジニアが今の仕事にやりがい・達成感を感じていると答えています。自分で開発したソフトウェアが日常生活で使われていたり、クライアントから感謝されたりすると、辛い仕事をやり遂げた達成感が感じられます。

ソフトウェアエンジニアのメリット2:フリーランスとしても活躍できる

メリットの2つ目は、フリーランスとしても活躍できることです。ソフトウェアエンジニアをはじめとするITエンジニアは職人のように自分の技術で稼げるタイプの仕事なので、スキルがあればフリーランスになっても活躍することが可能です。厚生労働省の発表した資料によると、フリーランスで働いている人の22.8%がITエンジニア系の職種についています。

ソフトウェアエンジニアのメリット3:年収が高い

メリットの3つ目は、年収が比較的高いことです。厚生労働省の発表した資料によると、ITエンジニア系の仕事の平均年収は550万円です。一般的なサラリーマンの平均年収が440万円なので、100万円以上も年収が高いことが分かります。もちろん個人の能力によって差は出ますが、高年収を狙いやすい職業であると言えるでしょう。

ソフトウェアエンジニアになるデメリット2つ

ソフトウェアエンジニアになるデメリットは、長時間労働が多い点です。ソフトウェア開発という仕事の特性上、スケジュール管理やシステムの品質管理などが難しく、それが長時間労働につながっています。長時間労働によるストレスが大きいことはエンジニアという職業の課題となっています。

残業や休日出勤が多い

ソフトウェアエンジニアは、残業や休日出勤が多い職業です。ソフトウェアエンジニアはソフトウェア開発が仕事です。これは製品開発と同じで、納期に合わせて製品を仕上げ、納品しなければいけません。納期間近になると所謂デスマーチと呼ばれる状態になり、就業時間を過ぎても休日返上でシステム開発にあたるようになります。

想定外のシステムトラブルが起こる可能性

ソフトウェア開発では、想定外のシステムトラブルが起こる可能性があります。ソフトウェアは手に取って不具合をチェックできる製品と違い、システムが動いているところを目で見ることはできません。そのため、想定外のシステムトラブルが発生する可能性があります。トラブルの原因も目には見えないため、解決には時間を要することがほとんどです。

ソフトウェアエンジニアの業務内容5つ

ソフトウェアエンジニアの主な仕事は開発・設計を行うことです。これらを行うためには、専門的で高度な知識やスキルが必要になります。また、工程も多いのでソフトウェアエンジニアの仕事の幅は広いです。そのため、もしソフトウェアエンジニアになろうという人や、転職を検討している人などは、事前にソフトウェアエンジニアの業務内容について、しっかりと把握しておかなければなりません。

ソフトウェアエンジニアの業務内容1:ソフトウェアの設計・開発

主な業務内容は、ソフトウェアの設計・開発です。プログラムを組み込める容量は決まっているため、いかにクライアントの要望を再現しつつ容量以内に収められるようにするかがエンジニアとしての腕の見せ所です。開発するソフトウェアは、アプリケーションから自動車まで多岐にわたります。

ソフトウェア設計・開発の種類1:アプリケーション

アプリケーションは、コンピュータの中にあって、目的とする機能を実現するためのプログラムです。例えばスマートフォンのカメラ機能や、パソコンの電卓などもアプリケーションの一つです。人の顔を検知できるカメラや、手を振ればシャッターが切れるカメラなど、色々な機能を実現するのがソフトウェアエンジニアのスキルです。

ソフトウェア設計・開発の種類2:家電

家電の様々な便利な機能も、ソフトウェアによって実現されています。例えば中に入れられた物の重量を測定し、自動で丁度いい温度まで温めてくれる電子レンジは、ソフトウェアエンジニアが開発したプログラムが動かしています。私たちの生活を便利にしてくれる家電の機能は、ソフトウェアエンジニアの手によって作られているのです。

ソフトウェア設計・開発の種類3:自動車

自動車にも、多くのソフトウェアが使われています。近年多くの車で実装されているオートブレーキ機能やアクセル抑制機能はもちろんのこと、エンジンやブレーキの調整などもプログラムが行っています。自動車の電子制御機能はこれから需要が高まってくるため、ソフトウェアエンジニアの需要も増えてくるでしょう。

ソフトウェアエンジニアの業務内容2:プログラミング

色々な操作や処理などをソフトウェアができるのは、プログラミングによってその仕組みが作られているためです。プログラミングでその仕組みを作ることもソフトウェアエンジニアの仕事です。プログラミングする際には、機械やコンピュータは人の言葉は分からないので、プログラミング言語を使います。プログラミング言語にもたくさんの種類があり、効率的な仕組みを作る必要があるのでプログラミングには専門的で高度な知識やスキルが必要になります。

ソフトウェアエンジニアの業務内容3:ソフトウェアのエラー確認

ソフトウェアエンジニアはプログラミングを行います。そのプログラミングにミスがあると、思うような操作や処理ができないソフトになってしまいます。また、正常に動作しているように見えても、特定の順で操作したり想定していない操作をされたりしたときに、操作や処理ができなくなってしまうこともあります。そのようなソフトウェアのエラーがある状態で納品はできません。そのため、ソフトウェアエンジニアは何度も動作テストやプログラムの確認などを行い、ソフトウェアがエラーを起こさないか確認します。

ソフトウェアエンジニアの業務内容4:クライアントとの要件の話し合い

ソフトウェアエンジニアの仕事には、クライアントとの要件の話し合いもあります。クライアントが実現してほしい機能を本当に実現できるのか、容量やシステムなどの面から現実的に判断するのはエンジニアの仕事です。

ソフトウェアエンジニアの業務内容5:開発チームの指揮

ソフトウェアの開発はチームで行います。規模の大きなソフトウェアを開発するほど、その開発に関わる人の数は多くなっていきます。そのため、ソフトウェアエンジニアの中には、そのチームを指揮してまとめるリーダーの役割を担当する人もいます。リーダーは開発の作業をするだけでなく、スケジュールに沿って開発が進んでいるのか、エラーは発生していないかなど、開発全体の管理を行います。

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル4つ

ソフトウェアエンジニアはソフトウェアの設計や開発、クライアントへのヒアリングやチームの管理など、仕事の幅が広いので求められるスキルの幅も広いです。そのため、ソフトウェアエンジニアになろうと思っている人や、転職を検討している人は、事前にソフトウェアエンジニアに必要なスキルを把握しておき、どのようなことを身につけておかないといけないのか把握しておくようにしましょう。

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル1:プログラミング言語スキル

ソフトウェアエンジニアに必要なスキルは、プログラミング言語スキルです。ソフトウェアを設計・開発していくためには、プログラミング能力が不可欠です。PHPやJavaなどプログラミング言語に精通していなければ、指示された内容が本当に実現可能なのかどうかの判断もできません。ソフトウェアエンジニアになるには、まずプログラミング言語スキルを磨きましょう。

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル2:顧客の要求に対する理解力

ソフトウェアエンジニアに必要なスキルの2つ目は、顧客の要求に対する理解力です。例えば顧客が綺麗に写せるカメラ機能を付けてほしいという要求をしたとき、綺麗というのは画素数なのか補正なのかエフェクトなのか、具体的な内容をヒアリングし、固めていかなければいけません。ソフトウェアエンジニアには、顧客の要求を正確に理解する能力が必須です。

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル3:業界の動向への関心

IT業界の技術進歩は非常にはやく、次々と新しい技術や情報などが出てきます。そのため、数年で開発に必要な環境や求められる知識・スキルが大きく変わることもあります。業界の変化に対して柔軟に対応していくためには、常に業界の動向を把握して、知識とスキルを身につけていく必要があります。また、身につけた知識やスキルなどをソフトウェア開発の業務にいかしていくことも必要です。

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル4:OSなどの媒体に関する知識

ソフトウェアエンジニアはソフトウェアの設計や開発などを行います。そのため、Windowsやmac OS、Linuxなどの媒体に関する知識も持っておく必要があります。もし、これらの知識を持っていなければソフトウェアを開発しても、実装することができません。また、これらの媒体に関する環境も変わることがあるので、常に新しい情報を確認して、柔軟な対応ができるようにしておかなければなりません。

ソフトウェアエンジニアの年収とは?

身の回りの物の多くにソフトウェアは組み込まれています。そのため、ソフトウェアは生活に密着していることもあり、ソフトウェアを開発するソフトウェアエンジニアの需要は高いでしょう。また、ソフトウェアエンジニアは仕事の幅が広く、ソフトウェアの開発には専門的で高度な知識とスキルが求められます。そのため、ソフトウェアエンジニアの年収は、他のエンジニアと比べると少し高めになる傾向があります。

ソフトウェアエンジニアの今後の需要

ソフトウェアは身の回りの物に多く組み込まれています。また、スマホやタブレット、ネットの普及などによってアプリケーションやWebサービスなどの需要が急激に伸びました。IT業界の技術は進歩し続けているので、今後も色々な場面でソフトウェアは活躍し、その需要がなくなることは考えられないでしょう。そのため、ソフトウェアエンジニアの需要も高く、今後もその需要は落ちることなく伸びていくと考えられています。

ソフトウェアエンジニアのキャリアパス3つ

ソフトウェアエンジニアは幅広い仕事をすることになります。そのため、ソフトウェアエンジニアのキャリアパスにはいくつか種類があります。その中でも代表的なキャリアパスが3つあります。ソフトウェアエンジニアとして仕事をしていくのであれば、どのような成長をしていくべきか方向性を定めるためにも、ソフトウェアエンジニアのキャリアパスを把握しておくようにしましょう。

ソフトウェアエンジニアのキャリアパス1:プロジェクトマネージャー

ソフトウェアの開発はチームで行います。ソフトウェアエンジニアは、チームをまとめるためのプロジェクトリーダーとなることもあります。そのプロジェクトリーダーの上の立場となるのがプロジェクトマネージャーです。プロジェクトマネージャーはプロジェクトの予算決定や作業計画の立案など、プロジェクトリーダーよりも多く、また上流の工程からプロジェクトのことを管理することになります。

ソフトウェアエンジニアのキャリアパス2:ITコンサルタント

企業が何らかの課題を抱えているとき、その課題はIT技術の導入によって解決できることがあります。しかし、その企業はどのようなIT技術をどうやって導入すれば良いのか分からないこともあります。また、IT技術の導入で課題が解決できると気が付いていない場合もあります。そのような企業に対してヒアリングを行い、ニーズを把握して、システムを最適化したり開発したりして、提案するのがITコンサルタントです。

ソフトウェアエンジニアのキャリアパス3:フリーランスエンジニア

ソフトウェアエンジニアとしての高いスキルや知識を身につけている場合は、独立してフリーランスエンジニアになることもできます。フリーランスエンジニアは会社などの企業に属さず、個人で活動するエンジニアです。個人で活動するので、エンジニアとしてのスキルだけでなく、自分で仕事を獲得するための営業力も必要となります。しかし、会社を通さずに報酬を獲得できるので、収入が上がることも期待できるでしょう。

‘SE’ ‘left’ ‘ソフトウェアエンジニアと言ってもアプリや家電、自動車など、さまざまなジャンルで活躍できるのですね。’]
‘PM’ ‘right’ ‘そうですね。今後需要が高くなることが見込まれるので、挑戦してみるのもよいでしょう!’]

ソフトウェアエンジニアを目指してみよう

ソフトウェアエンジニアは困難なことも多い職業ですが、達成感があり非常にやりがいのある仕事です。IT化が進む現代、ソフトウェアエンジニアはこれからますます需要が伸びてくることが予想されます。チームをまとめるリーダーとして働いたり、フリーランスとなって自分の思うように働いたり、働き方も多様にあります。プログラミングについて学習し、ソフトウェアエンジニアを目指してみましょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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