2021/06/7

SalesforceでLightning Outを使用する際の要件を紹介

 
  

SalesforceにおけるLightning Outでできること

SalesforceのLightning Outは、Salesforceサーバの外部からでもLightning Webコンポーネントを実行するツールです。 Lightning Outを使用すると、Heroku、ファイアウォール内の部門サーバで実行されるNode.jsアプリケーション、連動関係にあるスタンドアロンAuraアプリケーションに、Lightning Webコンポーネントを追加できます。 Lightning Outにより、ユーザは任意の場所からページ上で完全に機能するLightning Webコンポーネントを実行できます。また、必要に応じて、スタンドアロンAuraアプリケーション、組み込み先のページ、Lightningイベントを使用して処理されるインタラクションを有効にできます。

SalesforceのLightning Outを使用する要件

SalesforceでLightning Outを使用するには、接続とセキュリティが確保されていることが前提です。そのため、発信元サーバであるリモートWebコンテナとSalesforce組織などに関する要件があります。

リモートWebコンテナの要件

リモートWebコンテナが、以下の機能を有している必要があります。例えば、発信元サーバがファイアウォールの外にある場合は、最低限インターネット経由でSalesforceにログインする権限が必須となります。 ・クライアントブラウザに提供されるマークアップ(HTML、JavaScript)を変更できる。 ・Lightning Outにマークアップを追加できる。 ・有効な SalesforceのセッションIDを取得できる。 ・Salesforceのインスタンスにアクセスできる。

Salesforce組織の要件

Lightning Outを使用するSalesforce組織には、以下の設定が必要です。 ・発信元サーバによる認証と接続を行う接続アプリケーションを作成する。 ・クロスオリジンリソース共有 (CORS) 許可リストに、発信元サーバを追加する。

Lightning連動関係アプリケーションの作成

Lightning Outで使用するためのスタンドアロンAuraアプリケーションを用意します。このアプリケーションには、発信元サーバにホストされるLightning Webコンポーネントすべての連動関係情報を含む必要があります。

ブラウザのサードパーティCookieの設定

Lightning OutがSalesforceの外部でLightningコンポーネントを実行するために、ユーザのブラウザで、サードパーティのCookieが許可されていなければなりません。 これは、LightningコンポーネントがユーザのブラウザにCookieを設定し、これらのCookieがサードパーティCookieとなるためです。

iOS、iPadOS 13.4、Safari 13.1 以降の対応

Lightning Outを使用する際、iOS、iPadOS13.4、Safari13.1の[サイト越えトラッキングを防ぐ] 設定を無効にしなければなりません。これらのOSでは、デフォルトで有効になっています。 <[サイト越えトラッキングを防ぐ] 設定を確認する手順> ・Safari アプリケーション [Safari] > [環境設定] >[プライバシー]をクリックします。 ・iOSおよびiPadOS [設定] >[Safari] に移動します。

SalesforceでLightning Outを使用するために必要なこと

SalesforceでLightning Outを使用するための要件について説明しました。 Lightning Outの活用により、Salesforceサーバ外部のLightning Webコンポーネント開発を、Salesforce内で実行する場合とほぼ同じ手順で実行できます。 Lightning Outを必要な設定などを確認して活用しましょう。]]>