SalesforceのLightningのURLを使いこなそう

SalesforceのLightningのURL

SalesforceのLightningは複雑なサーバー構築やメンテナンス、プログラミングも必要無くアプリケーションを開発出来る便利なプラットフォームです。 しかもLightningのダッシュボードについているURLを使いこなす事が出来ればページの共有や変更などをもっと柔軟に行える様になります。そこで今回はLightningにあるURLで何が出来るのかを解説していきます。

SalesforceのLightningで出来ること

開発環境やアプリケーション毎に散在しているあらゆる情報を1つのプラットフォーム上にまとめる事が出来ます。全データを複雑なメンテナンス無しで連携させられるからです。 加えて、コンポーネントを画面上でドラッグまたはドロップすればアプリケーションが作れるので、開発や共有をスピーディーに行えます。旧タイプのClassicよりもシンプルな操作で扱える様にしたからです。 更に、売り上げや電力使用量等のデータの分析も行えます。アナリティクス機能と通知機能が備え付けられている上に、普段使用しているプログラムで容易に分析する事が出来るからです。

LightningのURLで出来る事

以上3点がSalesforceのLightningで出来る事ですが、ダッシュボードやレポートにはURLが付いています。ここからはこのURLで何が出来るのかを伝えていきます。

カスタムURLでダッシュボードの検索の手間を省く

作成したカスタムURLに検索条件パラメーターを付けておけば、ダッシュボードを開く度にいちいち検索条件を設定する手間を省けます。 何故かというと、ダッシュボードを開ける前に検索条件が設定されている様にしておくからです。これにより、打ち合わせやセールス等の場面でお客様とダッシュボードを共有する事が出来ます。 ダッシュボードの検索条件を設定するには、URLを表示させてからその末尾にパラメーターである「&fv0=検索条件値」を書き加えます。検索条件値には

#売り上げ20%達成
&fv0=Closed%20Won

など任意のアルファベットと記号の文字列を設定します。更に条件を増やしたい場合は&fv1=〜、&fv2=〜、、、と追加していきます。 こうする事で表示したいダッシュボードを簡単に探し出す事が出来ます。しかもURLを変更する事も可能なので、長期間使えます。

カスタムボタンとカスタムリンクでSalesforceのデータを統合

カスタムリンクとカスタムボタンを利用する事によって、Salesforceのデータと外部のドメインやアプリケーションとを結び付ける事が出来ます。 その過程でカスタムボタンとカスタムリンクを表示させる際にLightning ExperienceのURLが活躍します。今回はその結び付けの手順を紹介していきます。

カスタムリンクとカスタムボタンとは

カスタムリンクとは、SalesforceのLightning上のコンテンツをGoogle等の外部サイトと結び付けられるツールです。 一方、カスタムボタンはリンク先の外部サイトと接続させてカスタムリンクを機能させるツールです。具体的にどうやれば良いかというと、以下の様にリンクさせたい外部サイトの名前を入れる事でそのサイトを検索する事が可能となります。

http://search.google.com/bin/search?p={!Account_Name}

作成できるカスタムリンクとカスタムボタン

SalesforceのLightning Experienceでは、主に3種類のカスタムリンクとカスタムボタンを作ることが出来ます。1種類目はリストボタン、2種類目は詳細ページリンク、3種類目は詳細ページボタンです。

リストボタン

リストボタンを作ることによって、表示させたいページがオブジェクトレコードページに関連するリストに表示される様になります。 これにより、他のオブジェクトによって関連リストが表示されたとき、参照関連項目によって紐付けされる事で取引先レコードに自動で表示される様になります。レコードを表示した上で「関連」タブをクリックし、表示されたページの中を見る事でページを探せます。

詳細ページリンク

詳細ページリンクを作ることによって、表示させたいページがオブジェクトレコードページ内のリンクセクションに表示される様になります。 これにより、カスタムページのレイアウトの変更を検討する際に、情報機関が発表しているデータをリンクさせてライバル他社と比較できる様に出来ます。

詳細ページボタン

詳細ページボタンを作ることによって、レコードページ内のアクションメニューに表示される様になります。これが出来る様になる事で、お客様が使用しているページにカスタムボタン機能を搭載する事が出来ます。 どれを作るかによってページがどこに表示されるかが変わります。目的に合わせて作成する種類を決めてください。

Lightningのリストボタンの作り方

まず、アプリケーションランチャー内の「ファイル」タブをクリックし、任意のファイルをダウンロードします。 その後「共有」を選択して公開リンク共有領域を開き、「リンクを作成」アイコンをクリックします。カスタムリンクまたはカスタムボタンの中にファイルを組み込む事が出来るので、リンクをコピーして完了ボタンを押します。 オブジェクトマネージャでリンク付けさせたいページを選択したら、新規ボタンまたはリンクアイコンをクリックします。カスタムボタンに名称を付ける為表示ラベルに任意の文字列を入力します。 リストボタンを選択したらファイルのURLをテキストボックスにコピペしてドメイン以降の文字列を使ってカスタムリンクを作ります。 再度オブジェクトマネージャを開き、その中の「取引先」をクリックしたら取引先レイアウトを選択します。最後にリンクさせたいページの名前が付いたボタンをリストに追加すれば完了です。

Lightningの詳細ページリンクの作り方

まずオブジェクトマネージャを開き、関連リストを選択します。「新規ボタンまたはリンク」をクリックしたら、表示ラベルに他サイト名を入力します。そして、数式エディタにリンク先のURLを貼り付けて保存します。 続いて「ページレイアウト」をクリックし、カテゴリ内にあるリンク付けしたいページをセクションにドラッグし、保存します。アプリケーションランチャー内の関連リストをクリックし、カスタムリンクが有効になっていれば成功です。

Lightningの詳細ページボタンの作り方

「新規ボタンまたはリンク」をクリックするところまでは詳細ページリンクと同じで、表示ラベルに「Map Location」と入力するところから変わります。次に詳細ページボタンをクリックして数式エディタに取引先レコードのURLを貼付します。 保存したら、「ページレイアウト」タブをクリックして取引先のページレイアウトにボタンを搭載します。続いてボタンカテゴリの「Map Location」をカスタムボタン領域に移行させます。最後に保存を押して完了です。

URLをカスタマイズしていく

SalesforceのLightning Experienceでは、URLを変更したりhttpからhttpsへのオプションサービスを追加したりする事が出来ます。その他にも、ドメインの変更やカスタムURLを消す事も可能です。それでは実際の操作について説明していきます。 操作するにはまず「ドメインの詳細」セクションを選択します。開いたページの「編集」アイコンをクリックすればドメインや発行される証明書の変更はもちろん、httpsオプションの追加を行う事が出来ます。 一方で「削除」アイコンをクリックしてドメインを消す事もでき、「有効化」アイコンをクリックすれば既に利用者に提供しているコンテンツの変更が可能となります。 一方、カスタムURLを操作したい場合は「カスタムURL line」にある「削除」や「編集」のアイコンをクリックします。ただし新しく追加する場合は「新規カスタムURL」アイコンから入れたいURLを入力します。

少しずつURLをカスタマイズしていこう

LightningのURLを活用する事でページの変更や共有が自由自在になるだけでなく、httpsへのアップグレードを可能にしたり外部サイトを検索したり出来る様になります。 ですがかなり複雑な手順なので、いきなり全部ではなく少しずつ活用していきましょう。]]>