2021/05/24

Salesforce DX 開発者ガイドとは?概要や特徴をご紹介

 
  

Salesforce DX 開発者ガイドとは?

Salesforce DX開発者ガイドとは、Salesforce DXを使って管理や開発する方法を説明した開発者向けドキュメントのことです。 Salesforce DX開発者ガイドはWeb上で公開されていて、誰でも閲覧することが可能です。

Salesforce DXとは?

Salesforce DXとは、Salesforce Developer Experienceの略で、ソフトウエア開発のライフサイクル全般に渡って、新しい方法でアプリケーションの開発や管理を行うことができるものです。Salesforce DX開発者ガイドで定義されています。 Salesforce DXでは、Lightning Platformの最適な機能を終結し、Salesforceのカスタムアプリケーション開発における、ソース駆動型の開発、ガバナンスのとれたチーム活動、新しいレベルの俊敏性を実現することが可能となります。

ソフトウエア開発のライフサイクルとは?

ソフトウエア開発のライフサイクルとは、ソフトウエア開発の企画から終了までの全体工程のことを指します。 細かくは、「企画」、「要件定義」、「開発」、「運用」、「保守」などのフェーズに分けることができます。

Salesforce DXの特長とは?

Salesforce DXにはいろいろな特長があります。 Salesforce DX開発者ガイドに特長がまとめられており、次のものがあります。 1.Salesforce DX では、使い慣れたツールと方法で開発することができます。 2.ベストプラクティスを適用しソフトウェア開発を進めることができます。メタデータとソースコードは組織の外部に存在するので、チームでのSalesforce アプリケーション開発が可能となります。 3.強力なコマンドラインインターフェース(CLI)を使用すれば、複雑さをなくすことができます。 4.開発や自動化環境作成時に柔軟なスクラッチ組織を構築することができます。 5.コマンドラインインターフェース(CLI)や外部ソースには、任意の IDEやテキストエディタを使用することができます。 6.開発を促進するVS Code向けSalesforceの拡張機能があります。

Salesforce DXの開発手順

Salesforce DXを使用した基本的な開発手順を説明します。 Salesforce DXの開発手順は、Salesforce DX開発者ガイドにまとめられており、次の順序項目があります。 1.Salesforce CLIをインストールする 2.Dev Hubを有効化する 3.サンプルリポジトリの使用を開始する 4.アプリケーションを作成する 5.既存ソースの移行やインポートを行う 6.アプリケーションをリリースする

Salesforce CLIをインストールする

はじめに、Salesforce CLIをインストールします。 Salesforce CLIとは、Salesforceの開発やビルドを自動化することができるコマンドラインインターフェースのことです。次の内容を行うことができます。 (1)Salesforce組織での開発時に必要なコマンドの利用 (2)スクラッチ組織とのソースコード同期 (3)組織の作成や管理 (4)データのインポートやエクスポート (5)テストケースの作成やテスト実行 (6)パッケージの作成やインストール

スクラッチ組織とは?

スクラッチ組織とは、開発とテストをサポートするための様々な設定が可能なSalesforce環境のことです。 例えば、異なるSalesforceエディションを設定できたり、必要な機能のみを使用することができ、自動テストや継続的なインテグレーションを容易に行うことが可能となります。また、スクラッチ組織の設定ファイルを開発関係者内で共有することも可能です。 スクラッチ組織が使用可能なエディションは、Developer Edition、Enterprise Edition、Group Edition、Professional Editionです。

Dev Hubを有効化する

Salesforce組織にてDev Hubを有効にすることで、スクラッチ組織の作成や管理、第二世代のパッケージ作成や管理、Einstein機能の使用などが可能となります。 Dev Hubが使用可能なエディションは、Developer Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Editionです。 Dev Hubは、システム管理者がユーザと組織が使用できるアクセスレベルを制御できるオブジェクトで構成されています。また、Dev Hubを有効化した場合、パフォーマンスや顧客に問題が発生することがないため安全です。

サンプルリポジトリの使用を開始する

Salesforce DXでの開発を始めるには、GitHubリポジトリをコピーするのが比較的簡単な方法になります。 参考例として、GitHubリポジトリをコピーする方法を次項に紹介します。

手順(その1)

GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その1)を説明します。 (1)コマンドプロンプトウィンドウにて、HTTPSやSSHで dreamhouse-lwc GitHub サンプルリポジトリを開きます。
git clone https://github.com/trailheadapps/dreamhouse-lwc.git
(2)プロジェクトディレクトリに移動します。
cd dreamhouse-lwc
(3)Dev Hub組織を承認し別名を割り当てます。
sfdx auth:web:login --setdefaultdevhubusername --setalias DevHub
開いたブラウザでDev Hub組織のログイン情報を入力し、ログインします。

手順(その2)

GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その2)を説明します。 (4)スクラッチ組織を作成し別名を割り当てます。
sfdx force:org:create --setdefaultusername -f config/project-scratch-def.json --setalias my-scratch-org
(5)force-appディレクトリのソースをスクラッチ組織に転送します。
sfdx force:source:push
(6)デフォルトユーザにdreamhouse権限を割り当てます。
sfdx force:user:permset:assign -n dreamhouse
(7)サンプルデータをインポートします。
sfdx force:data:tree:import -p data/sample-data-plan.json

手順(その3)

GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その3)を説明します。 (8)Apexテストの実行を指定します。
sfdx force:apex:test:run --resultformat human
(9)スクラッチ組織の[最後に使用]項目で転送されたメタデータを確認します。
sfdx force:org:open
(10)アプリケーションランチャーにて[Dreamhouse]を開きます。

アプリケーションを作成する

ワークフローに従って、Lightning Platformで実行できるアプリケーションを作成します。 基本的なワークフローは次の通りです。 (1)プロジェクトの設定をします。 (2)プロジェクト開発者のハブ組織を承認します。 (3)ローカルプロジェクトの設定をします。 (4)スクラッチ組織の作成をします。 (5)プロジェクトからスクラッチ組織へソースの転送をします。 (6)アプリケーションの作成をします。 (7)プロジェクトとスクラッチ組織を同期します。 (8)テストを行います。 (9)変更、追加、コミット、転送を行うプル要求を作成します。

既存ソースの移行やインポートを行う

既存のソースを移行したりインポートして、Salesforce DXプロジェクトで使用できるようにします。 Salesforce DXプロジェクトで既存ソース使用できるようにするには、メタデータAPIを使用します。 現在のリポジトリがメタデータAPIのretrieveのディレクトリ構造になっている場合は、取得ステップを省略して、直接ソースを交換することができます。

アプリケーションをリリースする

作成したアプリケーションをリリースします。 アプリケーションをリリースする方法としては、次の2つがあります。 (1)管理パッケージを使用したアプリケーションのリリース方法 (2)メタデータAPIを使用したアプリケーションのリリース方法

Salesforce DX 開発者ガイドを利用してみよう!

今回は、Salesforce DX 開発者ガイドと、Salesforce DXでの開発方法について紹介しました。 Salesforce DXで開発を行えば、ソフトウエアライフサイクル全般に渡って効率よく進めることができます。また、Salesforce DXでの開発方法は、Salesforce DX 開発者ガイドにまとめられており、誰でもWeb上で閲覧することが可能です。 ぜひ活用できるようにしておきましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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