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Salesforce DX 開発者ガイドとは?

Salesforce DXとは?

ソフトウエア開発のライフサイクルとは?
ソフトウエア開発のライフサイクルとは、ソフトウエア開発の企画から終了までの全体工程のことを指します。 細かくは、「企画」、「要件定義」、「開発」、「運用」、「保守」などのフェーズに分けることができます。Salesforce DXの特長とは?

Salesforce DXの開発手順

Salesforce CLIをインストールする
はじめに、Salesforce CLIをインストールします。 Salesforce CLIとは、Salesforceの開発やビルドを自動化することができるコマンドラインインターフェースのことです。次の内容を行うことができます。 (1)Salesforce組織での開発時に必要なコマンドの利用 (2)スクラッチ組織とのソースコード同期 (3)組織の作成や管理 (4)データのインポートやエクスポート (5)テストケースの作成やテスト実行 (6)パッケージの作成やインストールスクラッチ組織とは?
スクラッチ組織とは、開発とテストをサポートするための様々な設定が可能なSalesforce環境のことです。 例えば、異なるSalesforceエディションを設定できたり、必要な機能のみを使用することができ、自動テストや継続的なインテグレーションを容易に行うことが可能となります。また、スクラッチ組織の設定ファイルを開発関係者内で共有することも可能です。 スクラッチ組織が使用可能なエディションは、Developer Edition、Enterprise Edition、Group Edition、Professional Editionです。Dev Hubを有効化する
Salesforce組織にてDev Hubを有効にすることで、スクラッチ組織の作成や管理、第二世代のパッケージ作成や管理、Einstein機能の使用などが可能となります。 Dev Hubが使用可能なエディションは、Developer Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Editionです。 Dev Hubは、システム管理者がユーザと組織が使用できるアクセスレベルを制御できるオブジェクトで構成されています。また、Dev Hubを有効化した場合、パフォーマンスや顧客に問題が発生することがないため安全です。サンプルリポジトリの使用を開始する
Salesforce DXでの開発を始めるには、GitHubリポジトリをコピーするのが比較的簡単な方法になります。 参考例として、GitHubリポジトリをコピーする方法を次項に紹介します。手順(その1)
GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その1)を説明します。 (1)コマンドプロンプトウィンドウにて、HTTPSやSSHで dreamhouse-lwc GitHub サンプルリポジトリを開きます。git clone https://github.com/trailheadapps/dreamhouse-lwc.git
(2)プロジェクトディレクトリに移動します。
cd dreamhouse-lwc
(3)Dev Hub組織を承認し別名を割り当てます。
sfdx auth:web:login --setdefaultdevhubusername --setalias DevHub
開いたブラウザでDev Hub組織のログイン情報を入力し、ログインします。
手順(その2)
GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その2)を説明します。 (4)スクラッチ組織を作成し別名を割り当てます。sfdx force:org:create --setdefaultusername -f config/project-scratch-def.json --setalias my-scratch-org
(5)force-appディレクトリのソースをスクラッチ組織に転送します。
sfdx force:source:push
(6)デフォルトユーザにdreamhouse権限を割り当てます。
sfdx force:user:permset:assign -n dreamhouse
(7)サンプルデータをインポートします。
sfdx force:data:tree:import -p data/sample-data-plan.json
手順(その3)
GitHubリポジトリをコピーし開始する手順(その3)を説明します。 (8)Apexテストの実行を指定します。sfdx force:apex:test:run --resultformat human
(9)スクラッチ組織の[最後に使用]項目で転送されたメタデータを確認します。
sfdx force:org:open
(10)アプリケーションランチャーにて[Dreamhouse]を開きます。
アプリケーションを作成する
ワークフローに従って、Lightning Platformで実行できるアプリケーションを作成します。 基本的なワークフローは次の通りです。 (1)プロジェクトの設定をします。 (2)プロジェクト開発者のハブ組織を承認します。 (3)ローカルプロジェクトの設定をします。 (4)スクラッチ組織の作成をします。 (5)プロジェクトからスクラッチ組織へソースの転送をします。 (6)アプリケーションの作成をします。 (7)プロジェクトとスクラッチ組織を同期します。 (8)テストを行います。 (9)変更、追加、コミット、転送を行うプル要求を作成します。既存ソースの移行やインポートを行う
既存のソースを移行したりインポートして、Salesforce DXプロジェクトで使用できるようにします。 Salesforce DXプロジェクトで既存ソース使用できるようにするには、メタデータAPIを使用します。 現在のリポジトリがメタデータAPIのretrieveのディレクトリ構造になっている場合は、取得ステップを省略して、直接ソースを交換することができます。アプリケーションをリリースする
作成したアプリケーションをリリースします。 アプリケーションをリリースする方法としては、次の2つがあります。 (1)管理パッケージを使用したアプリケーションのリリース方法 (2)メタデータAPIを使用したアプリケーションのリリース方法Salesforce DX 開発者ガイドを利用してみよう!

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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