2021/05/24

SalesforceにおけるIsDeleted項目とは?使用法や活用法をご紹介

 
  

SalesforceにおけるSOAP APIのIsDeleted項目について

SalesforceにおけるIsDeleted項目とは、SOAP APIのシステム項目の1つです。 SOAP APIは、取引先やリードなどのレコードを作成や取得、削除ができるSalesforceの機能です。他にもパスワードの管理や検索の実行などの多くのCRM機能があります。SOAP APIは、組織でEnterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、またはDeveloper Editionの利用者のみ使用できます。 このシステム項目には、他にIdや監査項目としてのLastModifiedByIdなどがあります。このシステム項目は、APIの操作時に自動的に生成および更新されます。 例えば、レコードがゴミ箱に移動されれば自動的にIsDeleted項目が生成され、ユーザーがレコードを更新すればLastModifiedById項目も更新されます。

IsDeleted項目の参照方法

SOAP APIのIsDeleted項目は、データローダのExport All機能を利用することでCSVファイルへエクスポートできます。 データローダを利用する際は前もってOpenJDK version 11というソフトウェアをダウンロードしておきましょう。次に、データローダをインストールします。その後Export All機能を開いた後、「Select a fields」を選択し抽出の条件は「IsDelected equals true(削除済)」で問題ありません。 もし使用しているパソコンがMACの場合、OpenJDK version 11のダウンロードの際はDMGファイルを、Windowsの場合はMSIファイルをダウンロードする必要があるのでご注意ください。

IsDeleted項目の使用場面

IsDeleted項目をチェックする場面には、ゴミ箱のデータを区別したい時や削除したデータを復元したい時、Salesforce組織からデータを完全に削除する時があります。 下記にて、具体的な場面ごとに紹介いたします。

ごみ箱内のデータを区別したい時

ごみ箱の中身のデータとごみ箱に入っていないデータを区別したい場合に、データローダで出力されたCSVファイル内のIsDeleted項目を確かめることでゴミ箱内のデータを区別できます。 データローダを使用してゴミ箱に入っているデータを一括出力できないので、このような手順になります。データローダは、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition、および Database.com Edition以外の方は使用できないのでご注意ください。 もしごみ箱内のデータを探したい場合は「IsDeleted」の項目にチェックがある方を、通常のデータのみを抽出したい場合は「IsDeleted」の項目にチェックがない方を参照にしましょう。

削除したデータを復元したい時

ゴミ箱にあるレコードを復元したい時も、IsDeleted項目で参照できるデータは復元できます。 データを復元するには、まずWorkbenchにログインし[queries] のドロップダウンを選択、そして[SOQL Query]をクリックしてごみ箱から復元したいレコードのオブジェクトを選択します。 次に、復元したいレコードのIDやその他項目を選択し、[Query]ボタンを選択します。そうすると一致する結果のリストが表示されるので、そのリストをExcelに貼り付け[CSV(カンマ区切り)(* .csv)]で保存し、Workbenchからその保存したファイルを読み込みます。 もしくは、データローダのExport All機能を使って、復元したいレコードのCSVファイルを生成できます。 もし誤ってレコードを削除してしまった場合でも、直ちにクレームにつながるようなことはありません。

組織からデータを完全に消去する時

組織から完全にデータを消去したい場合、データローダでExport All機能を開いた後「isDeleted = True」でフィルタリングして参照できるレコードも削除する必要があります。 レコードは削除を実行しても、システムからは完全に消去されません。削除されたレコードも、そのレコードに対しアクセス権があるユーザーは引き続きクエリできます。 完全に削除するには、ゴミ箱を空にしてかつSalesforceサポートに問い合わせて物理的な削除を実行する必要があります。このプロセスを経ると、UIまたはAPIを介してレコードにアクセスできなくなります。 その際、もし完全に消去されてしまうデータに何があるか確認したい場合、isDeleted項目を一度チェックする必要があります。

ゴミ箱のデータを整理したい時にIsDeleted項目を活用しよう!

このように、SalesforceのSOAP APIにあるシステム項目のIsDeleted項目は、ゴミ箱のデータを処理する際に非常に重要な参照項目です。 もし間違えてゴミ箱のデータを消してしまったとしてもすぐに慌てる必要はないので、安心してSalesforceを利用しましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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