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Salesforce urlパラメータとはなにか

Salesforce urlパラメータを使うとどういうメリットがあるか
Salesforce urlパラメータを利用すると、どのようなメリットがあるでしょうか。 前述のとおり、urlパラメータを利用することで新規・コピー時に指定の値をあらかじめ設定する形でレコードを新規作成することができます。オブジェクト上でのカスタムボタンやカスタムリンクなどで利用するのがよくある利用方法です。 例えば新規レコード作成する際の関連先や特定の項目のデフォルト値を差し込んでカスタムボタンを作ることで、新規レコード作成時にあらかじめ値が入った状態で作成することができ、入力工数の削減やデータの品質向上が期待できます。 さらに、urlパラメータを利用すると、難しいコーディングをすることなく変数で入力された値を含む新規レコードの作成が可能です。 カスタムボタンやカスタムリンクで作成されているので、設定値を変更したい場合は、カスタムボタンやカスタムリンク内のurlパラメータを変更するのみで仕様変更でき、経験が浅い管理者の方でも簡単に書き換えすることができます。Salesforce urlパラメータの設定例:カスタムボタンによる新規レコード作成
ではSalesforce urlパラメータの設定サンプルを見ていきましょう。 カスタムボタン作成時に、内容のソースでurlを指定すると、urlを差し込むことができますが、そこでurlパラメータを利用することができます。 サンプルとして、例えば以下のようにurlパラメータの記述をすることが可能です。 https://[組織のドメイン]/lightning/o/[新規作成するオブジェクトのAPI参照名]/new?[レコードタイプを指定する場合(recordTypeId=[レコードタイプID]&)]defaultFieldValues=[API項目名]=[設定したい項目の値] [設定したい項目の値]は、定数を指定することも可能ですが、数式、参照項目なども利用できます。例えば、{!Account.Id}を設定したい項目の値に取引先のIDを差し込むことができます。 また、“[API項目名]=[設定したい項目の値]”の部分をカンマで繋ぐことで、複数の項目の値設定も可能です。その他urlパラメータの設定例について(レポート・ダッシュボードで利用する)
その他、Salesforce urlパラメータの利用方法を見ていきましょう。 urlパラメータは、レポートやダッシュボードで利用することができます。レポートやダッシュボードを表示するたびに検索条件のパラメータを利用することで、検索条件がすでに設定された状態でダッシュボードやレポートを開くことが可能です。 これを使うことで、チーム内でレポートやダッシュボードの内容を共有する際に、毎回検索条件を設定する必要なくスムーズに共有することができます。 取得できるパラメータやレポート・ダッシュボードでの設定についてはSalesforceの公式のガイドがあるので、そちらを合わせて確認するようにしましょう。urlパラメータを利用する上での注意事項
urlパラメータを設定する際の注意点を見ていきましょう。 まず、urlパラメータは、エクスペリエンスビルダーサイト上や、Salesforce モバイルアプリケーションには適用することができません。 また、Sandbox開発後本番リリースする際にIDや値が異なる場合があるため、そのままリリースしてしまうとSandboxでは動作していたのに本番環境では動作しないといったトラブルが発生する可能性があります。 ハードコーディングしている場合は本番リリースの際に合わせて変更を行うか、カスタムメタデータやカスタム設定などを利用し、スムーズにリリースできるようにしましょう。 そして、Salesforce ClassicとSalesforce Lightningではurlの生成の仕様が異なるため、その仕様の違いを理解する必要があります。 カスタムボタンを作成する場合、Classic用のボタンとLightning用のボタンをそれぞれ作成する場合もありますので、注意しながら作成を行うようにしましょう。Salesforce urlパラメータを有効活用しよう

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞