Salesforceに使う便利な外部API呼び出しについて

Salesforceでは、便利な外部APIが多数あります。現在、ほとんどのSalesforceシステムは外部APIを利用しています。
外部APIを使用することによりローコード(コード数が少ないこと)でメンテナンスがしやすいシステムが開発できます。
外部APIには、用途により多数あるので、下記にて便利でおすすめの外部API呼び出しについて説明していきます。
- LINE Messaging API
- Foursquare Places API
- Google Sheets API
- Google Maps JavaScript API
- Microsoft Computer Vision API
LINE Messaging APIの外部API呼び出し
LINE Messaging APIの外部API呼び出しについて説明します。この外部APIを呼び出し使用することにより、LINEで様々な事ができます。下記にどんな事ができるか記載します。
Webhookを受け取るサーバーを受け取るサーバーを準備することにより、LINEで自動返信をするLINE Botを作る事ができます。自動返信させる際に、クイックリプライ等の特殊なメッセージも自動返信ができます。
指定したユーザーにプッシュメッセージも送信できます。ユーザーやグループ、トークルームを指定し、メッセージの送信ができます。メッセージ内容も任意で設定することが可能です。
応答メッセージには応答トークンの作成が必要になりますが、プッシュメッセージには応答トークンを作成する必要ありません。
Salesforceで、LINE Messaging APIの外部API呼び出しを使用する際はLINE登録してもらったユーザーに対し企業のPRやキャンペーン情報を送る処理を作る際に便利になります。
企業のPRをする際に、質問に対し的確に答えてくれるbotの作成が容易になるのでbotを作る手間が省けるだけでなく設定がしやすくなります。
上記のことを踏まえ、ローコードで保守のしやすいシステムが作れます。
Foursquare Places APIの外部API呼び出しについて
Foursquare Places APIを使用することにより、位置情報から検索したい場所を早く知ることができるFoursquareをAPIを通し使用できます。
使用する際には、ユーザー登録を済ましClientIDとSecretを発行します。ユーザー登録は、無料で行うことができるので、位置情報を知ることができるAPIをユーザー登録のみで使用することができます。
このAPIを使うことで、APIを使い自分の位置から知りたい情報を知ることができる処理を容易に作ることができます。
上記のような処理は、主に食べたい物を調べる処理や駅の情報を知りたい処理やGPSによく使用されます。
Google Sheets APIの外部API呼び出しについて
Google Sheets APIは、Googleスプレッドシートの読み書きが容易にできるようになります。
Googleスプレッドシートは、Excelのデータをweb上で共有することができ、様々な資料をwebで管理ができるようになります。またGoogleスプレッドシートで使用するGoogle Apps Script(通称GAS)も使用できます。
GASは、スプレッドシート上で自動処理ができるようになります。
Google Sheets APIの外部API呼び出しを、Salesforceで使用する際は企業内で共有したいExcel資料でGASを使用したい場合でも有効になってきます。
Google Sheets APIで読み書きをする際に、読み書きをトリガーにしGASを起動させ自動処理をさせるといったこともできます。
またそのほかにもExcelで使う基本機能は、容易に設定ができるようになっております。
Google Maps JavaScript API外部API呼び出しについて
Google Maps JavaScript APIの外部APIは、Googleの地図サービス関係のAPIになります。独自のマーカーをカスタマイズしたり、指定した区間の地図マップを表示させたりできます。
JavaScriptでの処理になるので、UIの変更なども可能になります。
現在地から指定した場所の距離やルートの設定も可能になるので、自分で1からコードを書くより短くシンプルなコード構成になります。
SalesforceでGoogle Maps JavaScript APIを使用する場合は、自社から取引先のルートの検索や登録したルートの呼び出しに使う場合があります。
現在地の情報を簡単に取ることができるので、災害時の現在地から避難場所への誘導にも期待できます。
Microsoft Computer Vision APIの外部API呼び出しについて
Microsoft Computer Vision APIの外部API呼び出しは、Microsoftから提供されている外部APIになります。主な使用用途は、画像からテキストを読み取るOCR機能になります。
OCR機能とは、Optical Character Recognition/Readerの略称になります。
画像からテキストを読み取り読み取ったテキストを処理させることで作業効率向上が実現します。
OCRは、画像だけでなくアプリのアイコンのテキストも読み取り可能になります。アイコンを読み取ることで、そのアイコンのテキストに応じた処理も可能になります。
またExcelに書き込みExcel内で設定した関数やマクロを組み合わせ処理をさせることで、作業効率が上がり時間効率も上がります。
最近ではこのOCRの技術が注目されており、RPAでも導入している企業もあります。
MicrosoftからPower Auto Mateが無料で配布されるようになりOCRがデフォルトで導入されているので、この機能を活かして作業効率化を行う企業が今後増えていくと考えられます。
OCRでは、OCRエンジンと呼ばれる画像認識に必須のエンジンがあります。OCRエンジンを使用し、画像認識を行います。最近のエンジンは、精度が高いので問題なくほとんどのテキストを読み取れます。
Microsoft Computer Vision APIでもOCRエンジンが採用されており、OCRエンジンをコード内から呼び出し、画像内のテキストを読み込みそれに対し処理を行えます。
取得したテキストを変数や配列やリストに格納し、別のソフト上での処理も可能になります。
OCRエンジンを使用する際に、注意することがあり制度に関わることになるので下記にて説明させていただきます。
OCRエンジンを使用する際は、画像解像度に気をつけなければなりません。解像度が低い場合読み取り性能が落ちます。
主にOCRで画像の読み取りをする場合の推奨解像度は、400dpiと言われております。
300dpiでも問題なく読み取れるのですが、400dpiの方が読み取れやすいです。
解像度が高い場合は画像サイズが大きすぎると処理が遅くなるので、適切な画像サイズを選んでください。
OCRのエンジンで、おすすめのエンジンの紹介をします。
Power Auto Mateでは、TesseractOCRとMODIOCRがあります。
Tesseract OCRで日本語を読み取りたい場合は、日本語の言語データを取得しなければ機能しません。
MODIOCRを使用する場合は、エンジンの生成はデフォルトでもできますが、読み取るとなるとOffice 2007以降のインストールが必要になります。
最後に
Salesforceで使う便利な外部API呼び出しについて、またAPIの便利な機能について説明しました。
APIは、便利な機能が多数あるので開発スピードの向上やローコードでメンテナンス性の高いシステムを作ることができるので、今後需要が増えていく技術だと考えられます。]]>