2022/08/23

Salesforce AI Einsteinとは?機能概要とメリットについて解説!

 
  

Salesforce AI Einsteinの特徴と機能概要

2016年9月、Salesforceは画期的な追加機能を発表しました。その名は「Einstein」、Salesforce向けのAIサービスです。Salesforceで蓄積したCRMデータを使った分析・解析することで、CS向上や業務自動化による効率化できることを目的としています。 それではSalesforce AI Einsteinはいったいどのような機能なのでしょうか。特徴やサービス概要について説明します。

AI Einsteinの特徴:SalesForceに特化したAI

Salesforce AI Einsteinの特徴を一言でいえば、利用対象がSalesforce、およびその利用ユーザに特化したAIサービス、という点です。 AIといえばビッグデータの解析や業務自動化で便利な反面、開発に多くの時間、スキルを必要とするイメージがあります。実際に一般的なAIを用いて解析、自動化を行うためには、多くの専門家のスキルと開発、構築までに多くの時間を必要とします。 Salesforce AI Einsteinは、スマートなCRMを目指し、大きく2つの特徴でスキルと時間の問題をクリアし、利用するユーザが即時AIの恩恵を受けられるようになっています。 その2つの特徴は以下のとおりです。

特徴その1:ノンコードで利用できる

第1の特徴は、利用ユーザがノンコードで利用できる点です。一般的なAIを利用する場合、アプリケーションを開発する必要があります。開発するためには、コード、すなわちプログラミングが必要となります。 ご存じのとおりプログラミングには高い専門スキルと開発のための時間が必要となります。開発を専門業者に依頼すれば莫大な費用も必要となります。これはSalesforceユーザがAIを利用するにあたり、非常に大きなハードルとなることでしょう。 Salesforce AI Einsteinはあらかじめユーザが利用したいとおもう解析や自動化の機能をモジュール化し提供しています。利用ユーザは機械学習や言語処理などあらかじめ準備されたモジュールを組み合わせるだけで目的を達成できるようにしています。 これにより、利用ユーザはコード開発から解放され、簡単に利用できるようになります。

特徴その2:利用業務・シーンに合わせたアプリケーションの提供

第2の特徴は、利用業務、シーンに合わせて準備されるアプリケーションです。 第1の目的で説明したモジュールが準備されることでユーザのハードルが大きく下がるとお話ししましたが、果たしてそれだけで十分でしょうか。 機能別のモジュールが準備されたところで、無意味です。ユーザは自分の目的にあわせてどのようにモジュールを組み立てるかを考えなくてはなりません。これはまだまだ大きなハードルといえます。 SalesForce AI Einsteinは、利用シーンや業務別であらかじめ必要となるアプリケーションを準備し提供しています。営業担当向け、サービス担当向けという形で業務別で必要となる機能を組み合わせCloudという形で提供しています。 これにより ユーザは目的別のCloudを利用することでモジュールの組み立てからも解放され、即時AIの恩恵を受けることができます。

Salesforce AI Einsteinの機能概要

それではSalesforce AI Einsteinにはどのような機能が備わっているのでしょうか。 2016年の発表以降、多くの機能が準備されており、毎年のように増え続けています。 どのような機能、Coludが提供されているのか、ここではその概要について紹介します。

機能その1:機械学習

第1の機能は機械学習、AIのメイン機能ともいえる部分です。 機械学習機能では、①データ分析と見える化、②将来予測、および③自動化機能を提供します。 それぞれの機能概要について解説します。

①Einstein Discovery_データ分析と見える化

Einstein Discoveryは、AIによるデータ分析と結果の見える化を提供します。 機械学習、人工知能(AI)、統計分析を利用しデータの相関関係やパターンを分析、見える化機能にてユーザに通知する、データサイエンティストとBIツールを組み合わせたような機能となります。 SalesforceユーザはEinstein Discoveryと蓄積したCRMデータを用いて業務上の多くの課題を分析、解決できます。

②Einstein予測ビルダー_将来予測

Einstein予測ビルダーは解析データを用いて将来予測をする機能です。 Einstein Discoveryで分析したパターンから将来予測のモデルを作成します。 例えば営業成績や売上予測など、分析した結果から変動パターンを予測し、1年後2年後がどのような結果になるかを予測できるわけです。ユーザはこの機能を利用することで、将来予測や未来に対しあらかじめ対応検討することが可能となるわけです。

③Einstein Next Best Action_次のアクションを提供

Einstein Next Best Actionはその名のとおり次の最適なアクションについて示す機能となります。 分析結果を元にユーザや顧客などに対し次の最適なアクションを提供します。ユーザは解析結果を元にあらかじめ提供条件などを定義設定することで、Einsteinは自動的に次のアクションを提供できます。

機能その2:自然言語処理

2つ目の機能は、人間の文章を分析・理解する機能、自然言語処理になります。 従業員や顧客などの意見や問い合わせの受付やその文章の意味を理解する際などに利用します。自然言語処理機能は、①ユーザ入力機能と②文章分析機能の2つの機能を提供します。

①Einstein Bots_従業員や顧客問い合わせのインターフェース

EinsteinBotsはユーザや顧客問い合わせのインターフェース機能です。最近ECサイトや製品紹介のWebページなどで質問を入力すると即時答えてくれる機能が出ることがありますが、まさにあの機能がBotになります。 EinsteinBotsはSalesforce上にBot機能を簡単に追加できる機能です。これらを利用することで従業員や顧客からの質問回答の自動化が可能になります。

②Einstein Language_人の言葉を理解

Einstein Languageは、人の言葉や感情を理解し適切なアクション機能につなぐための機能です。Botsや外部のSNSなどの文章から言葉の目的やそこからわかる感情を分析し、どの機能に渡すべき内容かを判断します。 例えば、Botsから渡された顧客の要望に対し文章内容を分析し、Botsに適切な答えを回答させるのか、オペレーターにつなぐべきなのかを判断し、次のアクションをしてくれる機能に受け渡しをしてくれるわけです。 これによりコールセンター機能の一部を自動化するなど業務効率化ができます。

機能その3:画像認識

3つ目の機能は画像認識です。入力された画像を認識し、あらかじめ設定した条件に基づき判断を行うことができる機能です。 画像処理は1つの機能で構成されています。この機能についてご説明します。

①Einstein Vision_画像認識機能

Einstein VisionはSalesforceの画像認識部分をつかさどる機能となります。あらかじめ定義した条件を画像で判断する機能です。 例えば入力した画像内の文章を読み込む、自社製品があるかないか、いくつあるかなどの判断など、定義した条件を元に判断し結果を出します。

利用業務、シーン別で準備されたCloudアプリケーション

Salesforceは、先にも説明したとおり、3つの「機能」を元に利用業務、ユーザ別のクラウドアプリケーションを提供します。 ユーザはこのアプリケーションとCRMデータを使うことで、すぐに業務改善につなげることができます。具体的なアプリケーションを下記のとおり紹介します。 ・Sales Cloud Einstein:営業担当者向け ・Service Cloud Einstein:サービス担当者向け ・Marketing Cloud Einstein:マーケティング業務向け ・Commerce Cloud Einstein:EC向け ・Community Cloud Einstein:ユーザや顧客のコミュニケーション利用向け ・Analytics Cloud Einstein:あらゆる業務のパターン分析向け ・IoT Cloud Einstein:IoT利用時に利用するAI

AI Einsteinを利用し、Salesforceをさらに便利に!

今回は、Salesforce向けAI機能、AI Einsteinについて解説しました。 AI EinsteinはSalesforceとユーザの為に作られたAI機能です。 ノーコードで利用できるだけでなく、利用業務やシーンに合わせ、あらかじめアプリケーションを準備するなど、Salsesforceユーザの事を考えたAI機能といえます。 SalesforceAIを使いSalesforceをもっと便利に利用し、業務改善のスピードアップにつなげてみてはいかがでしょうか。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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