2022/06/17

SalesforceのSandboxとは?その概要や使用用途について

 
  

Sandboxとは?

SandboxとはSalesforceで使用している本番組織のコピーを指します。 簡単にいうと編集可能な練習用の開発環境と捉えて相違ないでしょう。基本的な組織の構造は本番組織と同じです。 本番組織とは分離された開発環境のため、Sandboxで編集した情報は本番用の開発環境に影響しません。 Sandboxは稼働中の本システムを止めることはできませんが、何か新しい開発やそのシステムをテストしたいという場合に、本組織と同環境で実施できる優れものです。

Sandboxの種類について

SalesforceのSandboxには4種類あります。 それぞれ機能や用途が異なりますので、自分のニーズに合ったSandboxをチョイスしてみてください。

Developer Sandbox

Developer Sandboxは、コピーされた環境で開発やテストをすることを目的とした基礎的な環境です。 Developer Sandboxにはメタデータのコピーが含まれます。Salesforceのアプリケーション情報と設定情報を全てコピーすることが可能です。 ただし、本組織をコピーする際、オブジェクトのレコードデータやドキュメントは一切含まれない点に注意しておきましょう。 本組織からエクスポートしてきたテスト用のレコードをインポートすることも可能です。しかし、ディスクの使用量の上限は200MBに設定されている点も覚えておきましょう。

Developer Pro Sandbox

Developer Pro Sandboxは先ほどのDeveloper Sandboxと同じようにコピーされた環境で開発やテストをすることを目的とした基礎的な環境です。 大きな違いはDeveloper Sandboxより大きなデータセットをホストできる点です。 Developer Pro Sandboxにはメタデータのコピーが含まれます。より多くの開発や品質保証作業の処理、インテグレーションテスト、ユーザトレーニングを実施する際に最適の開発環境でしょう。 しかし、相変わらずレコードデータやドキュメントはコピーされませんし、組織のディスク使用量は1GBに上限設定されている点にも注意が必要です。

Partial Copy Sandbox

Partial Copy Sandboxは主にテスト環境として使用されることが多い環境です。 この環境にはメタデータのコピー(選択したオブジェクトごとに10,000レコードまで)やSandboxのテンプレートで定義されている本番組織のデータのサンプルが含まれています。 ユーザーの受け入れテストやインテグレーションテスト、トレーニングなどの品質保証作業に使用され、組織のディスク使用量上限は5GBと多くなります。 しかし、デメリットとして一度更新を行うと、次の更新まで5日間待つ必要があるので把握しておきましょう。

Full Sandbox

Full Sandboxはテスト環境として使用されることを目的とした環境です。 オブジェクトデータも含めて本組織で扱っているデータを全てコピーします。ディスク使用量の上限は本組織の上限と同じにできるので、容量という観点では一番優れているSandboxです。 パフォーマンステストや負荷テスト、ステージングをサポートできるのは4つのSandboxの中でもFull Sandboxだけです。またオブジェクトレコードや添付ファイルなど全てのメタデータを含む本番組織をコピーすることができます。 しかし、デメリットとして一度更新を行うと、次の更新まで29日間待つ必要があります。そのため開発向きの環境ではありません。

SalesforceのSandboxを活用してみよう!

今回はSalesforceにおけるSandboxについて解説しました。 Sandboxを利用すれば、開発者や管理者がアプリの開発やテストなどを本番組織とほぼ同様の環境で実行することができます。 本組織を決して傷つけない安全なコピー環境なので、Salesforceでより良いシステムを作るためにも、積極的に利用していきましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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