2020/12/17

アプリエンジニアとは?必要なスキル6つとおすすめの資格をご紹介!

 
  

‘SE’ ‘left’ ‘スマホで使えるアプリを作っているような人たちはどのようなスキルが求められているのですか。’]
‘PM’ ‘right’ ‘スマホアプリを開発する人をアプリエンジニアと言います。彼らはただアプリを開発するだけではありません。その保守や運用にもかかわります。そういったシステム開発に関するスキルやプログラミングスキルばかりでなく、さらにコミュニケーションスキルなども必要です。’]

この記事の目次

アプリエンジニアとは?

アプリエンジニアとは、正式にはアプリケーションエンジニアといい、文字通りアプリケーションを作る職業です。

ただ、一言でアプリケーションを作るといっても、その業務の幅は多岐にわたり、社会インフラに関わる業務系アプリケーションや、Webアプリ、スマホアプリなどを開発することもあります。

システム設計、プログラムの開発、開発したシステムの動作テストなど、システム開発の全般を担当し、会社によってはクライアントと直接やり取りをするので、技術や知識だけでなくコミュニケーション力も求められます。

スマホアプリの開発

スマートフォンのアプリの開発をします。

現在のスマートフォンの普及率は世界的にみても全体の半数以上と高くなっていて、ブラウザ利用よりもアプリ利用の方が多く、スマホアプリ開発の需要も高まっています。

アプリ開発用のソフトがあり、アマチュアのクオリティが高い作品が多く出回る中で、アプリエンジニアはプロとしての技術を多く求められていくでしょう。

使うプログラミング言語は、iOSがSwift、AndroidがJavaやKotlinと分かれており、さらに開発環境によっては、CordovaはJavaScript、CSS3やHTML5が使用され、XamarinならC#などが使用されます。

業務系アプリの開発

業務系アプリでは、社会的インフラの関わるアプリや、作業効率を上げる企業専用アプリの開発を依頼されることが多いです。

その中でシステム設計から動作確認まで、一連の作業をアプリエンジニアが担当していきます。

このようなアプリでは、JavaやC、C#などのプログラミング言語を使用します。

Web系アプリの開発

主にWeb上で使用されるアプリの開発を行います。アプリはインストールして利用するだけでなく、Web上で利用することもできます。

身近なWebアプリだと、Gmail・Yahoo!メールや、SNSなどのアプリはインストールしたアプリからではなく、ブラウザからの利用が可能です。

主に使用されるプログラミング言語は、RubyやPHP、JavaScriptなどです。ただHTMLやCなど多くの言語を使用するため、アプリエンジニアとして、言語に関する幅広い知識やスキルが求められます。

システムエンジニアとの違い

アプリエンジニアとシステムエンジニアの違いはほとんどなく、アプリエンジニアよりも広い範囲のことを指します。

システムエンジニアの業務内容は、クライアントからヒアリングを行い、システムの基本設計、詳細設計をして、運用テストすることです。しかしながら、会社や開発チームによって業務内容が異なります。

アプリエンジニアとシステムエンジニアの大きく異なる点は、システムエンジニアはコーディングをしないことです。アプリエンジニアはコーディングすることもあるので、その点が違うともいえるでしょう。

アプリエンジニアの主な仕事内容

スマホアプリをはじめ、業務システムなどたくさんのアプリケーションがありますが、どのアプリケーションも多くの人たちの生活、仕事を支える大切なツールです。

ここからはシステム開発において、重要な役割を果たすアプリエンジニアの仕事内容を詳しく紹介していきます。

アプリの開発

アプリエンジニアの主な仕事が、システム設計と動作テスト、アプリを公開するまでの開発業務です。

新しいシステムの構築や、機能追加・改善などの決まった要件を元に開発をしていくこともあれば、クライアントから直接要件を聞き、開発するシステムの設計からすべて担当することもあります。

開発目的や機能の詳細が決まっていないと開発が進まないので、クライアントや開発チームで打ち合わせして設計を固めてから、環境を用意してアプリエンジニアが開発を行います。

アプリケーションを公開する前に、バグがないか、正常に動作するか何回もテストを重ねて、問題があれば修正を繰り返すのも仕事です。

アプリの保守・運用

アプリエンジニアの仕事の多くは開発業務ですが、保守や運用に関わる場合もあります。特に未経験で入社した場合なども、運用業務を担当することがあるでしょう。

OSのアップデートを含むITシステムやインフラの保守・運用業務では、アプリエンジニアがサーバの環境構築、システムログの監視を行います。クライアントから改善を求められれば、アップデートも必要です。

また、ITシステムやアプリケーションが稼働中に障害が起きたり、エラーが発生したりする可能性があります。その時にアプリケーションの修正や復元をすることもアプリエンジニアの仕事の一つです。

アプリエンジニアは資格が必要?

アプリエンジニアになるための資格は、特に必要ありません。

ただ、資格を取得すると技術の証明もできますし、勉強してスキルアップも可能です。そこで、アプリエンジニアに役立つ資格を紹介していきます。

アプリエンジニアの資格1:Android技術者認定試験

Androidのアプリケーションを作るアプリエンジニアにおすすめなのが、一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会が実施する「Android™技術者認定試験」です。

試験内容も「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類に分けられており、レベルも「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2つになっていて自身のスキルチェックにもなります。

合格すると協会から証明書が送られてきます。160か国で配信され受験者も多くなっていることから、世界で通用する技術証明になるでしょう。

アプリエンジニアの資格2:システムアーキテクト試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、システムアーキテクト試験があります。

コンピュータに関する基本的な知識、システム要件の設計や定義をはじめとするシステム開発の知識、技術的知識、マネジメントに関する知識など、幅広い分野の知識が必要です。

国家試験なので合格率は10%前後と難易度が高いですが、合格すれば自身の知識の証明にもなるのでおすすめです。

アプリエンジニアの資格3:基本情報技術者資格

基本情報技術者試験も、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。

ITシステム開発に携わるアプリエンジニアの方におすすめの資格です。合格率は20%前後と、決して簡単な試験内容ではないですが、この資格を持っていれば自分が開発したシステムやアプリケーションの安全性や信用性の高さを証明できるでしょう。

アプリエンジニアの資格4:C言語プログラミング能力検定試験

C言語プログラミング能力検定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する試験です。

これからC言語を学ぶ方向けの3級から、すでにアプリエンジニアやシステムエンジニアとして活躍している方の技術証明になる1級などレベルに合わせて受験することが可能です。

また、基本技術者資格の午後問題の出題形式を意識しているので、基本技術者資格の試験の受験を考えている方は、合わせて勉強してもよいでしょう。

アプリエンジニアの仕事で使うことも多いC言語ですが、技術者によって知識の幅が大きいので取得して技術証明につなげていきましょう。

開発するアプリによって言語は異なる

C言語の検定試験について紹介しましたが、開発するアプリによって言語は多岐にわたります。

自身に必要な資格を選び、勉強を重ねることでスキルアップにつなげていきましょう。

アプリエンジニアに必要なスキル6つ

アプリエンジニアの仕事に資格は必須ではありませんが、多くの知識や技術が必要なのは確かです。

開発を行うアプリエンジニアの仕事に求められる必要な知識や技術を詳しく紹介していきます。

アプリエンジニアに必要なスキル1:システム開発に関するスキル

アプリエンジニアの仕事に限らず、エンジニア系の仕事は一人で黙々と作業をするイメージですが、アプリ開発はチームで行うことが多くあります。複数の人数で作業を進めていくため、全員がシステム開発の流れを把握しなければなりません。

システム開発や設計、動作テスト、運用・保守など、様々な工程に携わるので、開発の流れを経験することが大切です。アプリエンジニアがシステム開発の主軸になることもあるため、流れがつかめていないとスムーズに開発が進みません。

システム開発を数多く経験しておくと、流れを把握することができ、スキルアップに繋げていけるでしょう。

アプリエンジニアに必要なスキル2:プログラミングスキル

プログラミングには、幅広い知識に加えて、様々なプログラミング専用の言語を使用します。

システム開発に関わるのが初めての方は、まず言語を勉強することでつまずくことも多いでしょう。

スマホアプリや業務アプリ、Webアプリなど色々なプロジェクトに必要な言語を把握して、習得しておくと就職や転職にも役立つでしょう。

スマホアプリの開発

スマホアプリには、iOSのiPhone用かAndroid用かでアプリ開発する際に使用する言語が違います。

Android端末ではJavaやKotlinなど、iOS端末の場合はSwiftを使う場合が多く、また開発環境によっても変わり、CordovaならJavaScriptやCSS3、HTML5など、XamarinならC#、それぞれアプリが開発できます。

業務系アプリの開発

業務系アプリの開発では、JavaやC、C#などの言語が多く使用されています。

作業を効率的に進めていくために使用するアプリケーションや、企業内で使用されるアプリケーションの開発によく使われるので身に着けておくと良いでしょう。

Web系アプリの開発

Webアプリの開発では、フロントエンドではHTML、CSS、JavaScript、バックエンドがJavaやCのほか、RubyやPHPも多く使用されています。

多くのプログラミング言語を使用するため、幅広い知識と高いスキルが求められます。

アプリエンジニアに必要なスキル3:ネットワークやデータベースの知識

アプリエンジニアには、多数のプログラミング言語だけでなく、サーバやデータベース、ネットワークなどのITシステム開発に関する幅広い知識とスキルが必要です。

さらに、アプリエンジニアが働くIT業界は、日々新しい技術が生まれています。その新しい技術に対応するためには、要求されるスキルも多くなっていくため、現場で活躍し続けるためには、常に最新の情報を手に入れることが重要になってきます。

アプリエンジニアに必要なスキル4:フレームワークの知識

アプリエンジニアがシステム開発するにおいて、外せない知識にフレームワークがあります。

フレームワークとは文字通り枠組みのことで、アプリエンジニアがシステム開発するときに作業を効率化できるツールです。

フレームワークは予めルール化されているので、システム開発に利用することで作業の量が格段に減ります。またコードが統一されるので、アップデートなどの際に便利です。

アプリエンジニアに必要なスキル5:マネジメントスキル

アプリエンジニアに必要なスキルとして、マネジメントスキルもあります。

社会人としても大事なスキルですが、システム開発において現状を把握し、問題を解決していく能力はとても重要です。

チームで行うことも多いアプリエンジニアの仕事は、同じ目標や目的に向かって作業を進めていくため、倫理的・客観的に物事を考え仕事を割り振らないと、納期が決まっている仕事などに影響がでてしまいます。そのため、マネジメントスキルは大切なのです。

アプリエンジニアに必要なスキル6:情報収集スキル

IT業界の技術進歩は日々進んでいます。

様々な新しい技術やツールなどが生まれていくアプリエンジニアの仕事で、情報を収集する力がないと、要求される仕事がこなせなくなってしまうのです。

常に情報を収集し、向上心をもってスキルアップをしていくことがアプリエンジニアの仕事には求められています。

アプリエンジニアのやりがい

技術力や知識など、様々なスキルが要求されるアプリエンジニアの仕事は、楽な仕事ではないでしょう。

しかしながら、何もない状態から目に見えるアプリケーションが完成したときには、大きな達成感が味わえます。さらに作ったアプリケーションの人気が出たり、運用されたり業務が改善されたりすると喜びは大きくなります。

IT技術を駆使して、色々な人に求められるモノづくりができることに、アプリエンジニアのやりがいがありそうです。

アプリエンジニアの将来性

多くの人がスマートフォンやPCを活用しながら生活しています。

そのためスマートフォンアプリやWebアプリなどの開発需要は高まっていて、業務の効率化をするためにアプリエンジニアを求めている企業もたくさんあります。

IT需要は今後も高まっていくと考えられ、スマートフォンやPCで使うアプリの開発は、長期的なニーズも見込めるでしょう。

アプリエンジニアのキャリアパス3つ

アプリエンジニアは、アプリの開発に関わるマネジメントスキルや、多様なプログラミング言語などを駆使して、キャリアを積みます。

キャリアを積んでからどのような働き方があるのか、アプリエンジニアとしてのキャリアパスを3つ紹介していきます。

アプリエンジニアのキャリアパス1:ITコンサルタント

システムの改善方法や、効率化を提案するのがITコンサルタントの仕事です。

ITの知識に加えて、課題を解決する分析力、コンサルタントとしての経営の知識、さらにマネジメントスキルもプロジェクトをまとめるために必要なスキルです。

企業に対して、経営を支援するITシステムを提案することが主な仕事内容になるので、ヒューマンスキルが重要になります。

企業経営を支援するITシステムを考え、アドバイスします。ITの知識だけではなく、コンサルタントとしての企業経営の知識、会社の課題を解決するための分析の力、プロジェクトをまとめるマネジメント能力が重要になる職業です。

アプリエンジニアのキャリアパス2:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体を進行・管理して、チームに指示を出す仕事です。

具体的に、システム開発するための計画から進捗管理、クライアントとの打ち合わせ、エンジニアのチームのまとめ役などを行います。

アプリエンジニアとしての経験とスキルに合わせて、コミュニケーション能力や経営の知識なども必要になります。

アプリエンジニアのキャリアパス3:フリーランス

アプリエンジニアの人の中には、企業雇用にこだわらず、フリーランスで働く人も多いのではないでしょうか。

あえて自由に働きやすい環境のフリーランスや派遣社員などを選び、短期間でより多くのプロジェクトに携わり、経験を積むことでスキルアップしていきます。

‘SE’ ‘left’ ‘アプリエンジニアの将来性もあって、やりがいのある仕事ですね。’]
‘PM’ ‘right’ ‘今後IT化が進んで、アプリエンジニアの活躍の場も多く、ますます需要も高くなっていますので、アプリエンジニアを目指してみてはいかがですか。’]

アプリエンジニアを目指そう!

IT化が進んでいく現代では、アプリエンジニアの活躍の場が多くあり、需要も高くなっています。

幅広い専門知識に加えて、コミュニケーションスキルなども必要なアプリエンジニアですが、その分長期的なニーズが見込まれています。

スマホアプリや業務系アプリ、Webアプリなど、目指したい分野のスキルを磨いて、是非アプリエンジニアを目指してください。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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