2022/04/25

AWS CodeStarとは?特徴や統合されているサービスについてご紹介します

 
  

AWSとは

Amazon Web Services(AWS)は、アメリカの大手企業「Amazon.com」が提供しているクラウドサービスです。 175を超える製品が提供されており、多種多様なワークロードに対応しています。多くのサービスには無料利用枠があり、手軽にお試しができます。 日本の他、アメリカや中国、ドイツ、イギリスなど多くの地域にリージョンを展開しており、世界各国に向けた発信が可能です。

AWS CodeStarとは

AWS CodeStarは、アプリケーション開発をサポートするサービスです。 開発やデプロイのためのツールやテンプレートが用意されており、簡単に開発を始められます。アクセス管理も容易で、チームでの開発に適しています。 Elastic Compute Cloud(EC2)、Lambda、Elastic Beanstalkなどに対応し、幅広いプログラミング言語をサポートしています。

AWS CodeStarの特徴9つ

この項目では、AWS CodeStarの特徴を9つご紹介します。 開発に必要なツールが既に用意されているため、準備に時間を取られることなく、すぐに開発環境を構築できます。また、CodeDeployやCodeCommitを始め統合先が豊富に存在し、さまざまな機能を取り入れることができます。 注意点として、CodeStarは新規プロジェクトの立ち上げや管理をサポートするものであり、既存のアプリケーションの管理には対応していません。既存のアプリケーションに対しては、CodeDeployやCodeCommitなどの各サービスを直接導入する形で使用することになります。 ここでは、CodeStar自体の機能に加えて、統合できるサービスについても簡単にご紹介します。

特徴1:すぐに開発を始められる

AWS CodeStarは、すぐにアプリケーションの開発を始められます。 CodeStarには、プログラミング言語やアプリケーションタイプ、プラットフォームをセットで用意したプロジェクトテンプレートがあります。テンプレートを選択すると、これらがプロビジョニングされ、環境が構築されます。 このテンプレートを用いることで、開発を始めるまでの過程を数分で完了できます。

特徴2:テンプレートの種類が豊富

AWS CodeStarは、プロジェクトテンプレートの種類が豊富で、幅広い対応範囲を持ちます。 プログラミング言語では、Java、JavaScript(Node.js)、Ruby on Rails、ASP.NET、PHP、Go、Pythonなどに対応しています。HTML単体の静的Webページも作成できます。 プラットフォームでは、EC2、Lambda、Elastic Beanstalkが選択できます。LambdaではAlexaスキルが使用可能です。 テンプレートは後から変更できるので、将来的な設計は不要となります。

特徴3:プロジェクトの一元管理ができる

AWS CodeStarは、プロジェクトを一元的に管理できます。 CodeStarにはプロジェクトダッシュボードがあって、コードのコミット、テスト、デプロイなどの状況をまとめて確認できます。さらに、CloudWatchやAtlassian JIRA Softwareと統合して、アプリケーションのモニタリングや問題追跡が可能になります。

特徴4:IDEと統合できる

AWS CodeStarは、統合開発環境(IDE)と統合できます。 この統合により、Cloud9、Eclipse、Visual Studioなどと連携できるようになります。これらでコードを記述してコミットおよびプッシュすることで、プロジェクトにコードが反映されます。

Cloud9

AWS Cloud9は、ブラウザのみでコードを記述・実行できるIDEの一種です。 JavaScript、PHP、Ruby on Rails、Python、Go、C言語などの動的プログラミング言語を実行するためのツールがあらかじめ用意されており、手動でのインストールや設定が不要です。また、コードの記述にミスが見つかると、その旨を知らせる識別子が表示されます。 アクセス許可を設定することで、CodeStarと連携できるようになります。

Eclipse

Eclipseは、非営利団体「Eclipse Foundation」が提供しているオープンソースのIDEです。 プラグインの導入が可能であり、さまざまな機能を追加できる拡張性の高さが特徴です。公式プラグインの他、有志が作成したプラグインも多数存在し、用途に合わせたカスタマイズができます。 CodeStarで使用する場合、AWS Toolkitをインストールする必要があります。

Visual Studio

Microsoft Visual Studioは、アメリカのソフトウェア会社「Microsoft」が提供しているIDEです。 無料版と有料版が存在し、個人から企業まで幅広いユーザーが利用できます。また、公式や有志による拡張機能があり、高いカスタマイズ性を持ちます。 Eclipseと同様に、CodeStarで使用する場合はToolkitをインストールする必要があります。ただし、Mac版はToolkitに対応していないため、CodeStarで使用できないので注意しましょう。

特徴5:IAMによるアクセス管理

AWS Identity and Access Management(IAM)は、AWSリソースのアクセス管理をサポートするサービスです。 CodeStarではIAMと統合することで、チームメンバーのアクセス状況を確認・管理できます。Owner、Contributor、Viewerの3種類のプロジェクトロールがあり、メンバーに振り分けることでアクセス権限を設定します。

特徴6:CodePipelineによる継続的デリバリー

AWS CodePipelineは、アップデートのリリースを自動化するサービスです。 コードが変更されると、テストを経て本番環境へ自動でデプロイされます。この機能は継続的デリバリーと言います。 CodeStarでは、CodePipelineを通じて継続的デリバリーを導入し、アプリケーションのアップデートを素早く反映できます。

特徴7:CodeDeployによる自動デプロイ

AWS CodeDeployは、アプリケーションのデプロイを自動化するサービスです。 デプロイにおける手動操作を省略できる他、モニタリングやスケジュール設定による定期的なデプロイが可能です。EC2、Lambdaを始め、多様なアプリケーションに対応します。 CodeStarでも、CodeDeployを導入してデプロイを自動化できます。

特徴8:CodeCommitによるコード保存

AWS CodeCommitは、Gitリポジトリを保存するソース管理サービスです。 リポジトリ保存後のシステム管理やスケーリングなどが不要なフルマネージド型サービスであり、暗号化や冗長化により高い可用性を保ちます。 CodeStarでは、アプリケーションのコードはCodeCommitに保存されます。独自のGitHubリポジトリに保存することも可能です。

特徴9:CodeBuildによるコードのコンパイル

AWS CodeBuildは、コードのビルドをサポートするサービスです。 あらかじめビルド環境が設定されており、コードの指定とビルドの選択をするだけでコンパイルやテスト、パッケージ化が実行されます。 CodeStarでは、コードのコンパイルはCodeBuildを使用して行います。

AWS CodeStarの料金

AWS CodeStarに対しては、料金は発生しません。 ただし、プロジェクトの過程で使用したサービスに対しては料金が発生するので注意しましょう。 各サービスの無料利用枠を利用している場合でも、CodeStarを導入したことによって無料利用枠から外れることはないので、その点は安心して使用できます。

AWS CodeStarで素早く開発環境を構築しよう

この記事では、AWS CodeStarについてご紹介しました。 用意されたテンプレートを選択・設定するだけで、簡単にアプリケーションの開発環境を構築できます。その後もさまざまなサービスと統合して、多方面から開発をサポートしてくれます。プログラミング言語やプラットフォームの対応幅の広さもメリットです。 これからAWS上で開発をしようと考えている方は、CodeStarでの開始を検討してみてはいかがでしょうか。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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