2021/04/21

AWS請求代行サービスとは?利用するメリットと選択するポイントを解説!

 
  

AWSとは?


AWSとは、Amazon Web Servicesを縮めた言葉で、Amazonの提供するクラウドコンピューティングサービス全般を示します。

クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて、サーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアなどのコンピューターを使用したサービスを利用することです。

クラウドコンピューティングは、インターネットを使える環境さえあれば、サーバーやストレージ、データベースなどを必要な分だけ利用する事が出来ます。

AWS請求代行サービスとは?


AWS請求代行サービスとは、AWSへの支払いをAWSのパートナー企業が代行し、パートナー企業からユーザー企業へとAWS料金を請求するというサービスです。

なぜAWS請求代行サービスが誕生したのかというと、AWS料金の支払い方法が日本の商習慣と合わないためと言われています。

AWS料金の支払い方法は「日本円での支払いが可能なクレジットカード決済」と「米ドル払い、海外送金の請求書払い」の2通りが用意されています。

日本の企業で一般的に利用される後払いの銀行振込み、俗に言う「請求書払い」はAWSの支払い方法として用意されていません。

そのため、請求書払いでAWSを利用したい場合は、AWSのパートナー企業が料金の支払いを代行してくれる「請求代行サービス」を利用する必要があるという訳です。

AWS請求代行サービスを利用するメリット2点


AWS請求代行サービスを利用する上で、知っておきたいメリットが2つあります。日本円での請求書払いが出来る点、AWS料金を割引価格で利用出来る点です。それでは、それぞれの詳細について解説していきます。

メリット1:日本円での請求書払いが出来る

AWS請求代行サービスを使う上で第一に挙げられるメリットは、日本円での請求書払いが出来る点です。

AWS料金の支払い方法は、日本円でのクレジットカード決済もしくは、米ドル払い、海外送金の請求書払いしかありません。よって、AWS料金を日本円での請求書払いで支払いたい場合はAWS請求代行サービスを利用しましょう。

メリット2:AWS料金を割引価格で利用出来る

AWS請求代行サービスを使う上でのメリット2つ目は、AWS料金を割引価格で利用出来る場合がある点です。

請求代行を行ってくれる会社は、様々なAWS料金を一括で支払っているので、ボリュームディスカウントをAWSから受ける事が出来ます。その割引された分をユーザー企業へと還元することで、料金の割引が可能となるのです。

AWS請求代行サービスを利用する注意点


AWS請求代行サービスは、料金の支払い方法が便利になるサービスである一方で、利用する上で注意が必要となるポイントがあります。

サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。ここから、AWS請求代行サービスのデメリットとなり得る点について解説していきます。

注意点1:一部のAWSサービスが利用出来なくなる

AWS請求代行サービスを使用する上でのデメリットは、AWSサービスの一部が利用出来なくなる点です。

サービスにもよりますが、ルートアカウントを代行会社が保有する形になるので、AWSサービスの一部が利用出来なくなります。

これによるリスクを避けるためには、利用出来なくなるサービスに関して代替手段が用意されているのかどうかを、契約する前に質問してみて下さい。

注意点2:AWSのサポート

AWS請求代行サービスを利用すると、パートナー企業を経由してAWSのサポートを使う事になるため、直接契約と比べてタイムラグが発生する場合があります。

また、パートナーによってAWSと契約するサポートプランが異なるので、ランクが下がらないための注意が必要です。

AWS請求代行サービスには、パートナー企業ごとに様々なメリットやデメリットがありますが、自社のAWS運用に合ったサービスを選ぶことが重要となります。

AWSの請求代行サービスを選ぶポイント5点


AWSの請求代行サービスを提供している、AWSパートナー企業は数多くあります。料金支払いの代行はもちろん利用料の割引などが適用されるものなどもあるため、それぞれを比較し、自社に合ったサービスを選ぶ必要があります。

AWSの請求代行サービスを選ぶ際のポイントは5つあります。信頼の寄せられる技術力があるかどうか、実績が豊富であるかどうか、コストの削減が出来るかどうか、AWSサポートサービスを無料で利用出来るかどうか、手数料がかかるかどうかです。

それでは、1つ1つ解説していきます。

ポイント1:技術力

AWSの請求代行サービスを選ぶ際のポイントについて説明します。1つ目は、信頼の寄せられる技術力があるかどうかです。代行サービスを選ぶ上で何よりも重要となるのが、代行会社の技術力といっても過言ではありません。

AWSに知見を深く持っているのか、過去に数多くの実績があるのか、有能なエンジニアが揃っているのかを見定める必要があります。障害が実際に起きた時に「復旧が出来ません」では済まないからです。

可能なら、ITインフラ支援を10年以上行っているなど、オンプレミス時代から多くの経験を蓄積してきている会社を選ぶようにして下さい。

ポイント2:実績

AWSの請求代行サービスを選ぶ際のポイントについて説明します。2つ目は、実績が豊富であるかどうかです。AWS代行の実績が豊富にあり、運用や障害対応の経験が蓄積されている企業ならば安心して任せる事が出来ます。

AWS代行の実績数や導入事例は、代行会社のサービスページに掲載されています。導入した企業様の声などにも目を通しておくと、何故その代行会社が導入企業に選ばれたか、評価されているのかを知ることができます。

また、自社の業態や課題に似ているケースの導入事例があれば、それらをどのように改善したかを見ることで、その代行会社の対応力を確認する事が出来ます。

ポイント3:コスト削減

AWSの請求代行サービスを選ぶ際のポイントについて説明します。3つ目は、コストの削減が出来るかどうかです。AWSの請求代行サービスを選ぶ上で、コストの削減や最適化を実現できるか否かは重要な問題と言えます。

「コストの削減を期待してAWSに移行したのに、期待していたより効果が出ない」といった声がいたるところで多く聞かれます。PDCAをしっかりと回してコストの管理をしないと、コストの最適化は困難になります。

AWS請求代行サービスを選ぶ場合、このようなコスト削減や最適化についてもアドバイスしてくれるような会社を選ぶと良いでしょう。

また、会社によってはAWS請求代行サービスの申し込みによって、AWS利用料の割引が適用される会社もあります。このような仕組みを積極的に利用し、AWSのコスト最適化が実現可能な会社を選択して下さい。

ポイント4:サポートサービス

AWS請求代行サービスを選ぶ際のポイントについて説明します。4つ目は、サポートサービスを無料で利用出来るかどうかです。

AWS請求代行サービスを利用する事により、AWSとの直接契約ではなく、パートナーを経由しての契約となります。したがって、パートナーが利用しているAWSのサポートプランを自動的に利用することになります。

AWS請求代行サービスの手数料がかからない場合、AWSの有料サポートサービスを無料で利用できるようになるということです。

ポイント5:手数料

AWS請求代行サービスを選ぶ際のポイントについて説明します。5つ目は、手数料がかかるかどうかです。

AWS請求代行サービスを利用する手数料が有料の会社もあれば、無料の会社もあります。有料のサービスの場合、AWS利用料の10%程度かかります。サービス内容などと比較し、自社に合った代行会社を選択して下さい。

AWS請求代行サービスを利用しよう


この記事では、AWS請求代行サービスについて説明してきました。AWS請求代行サービスを利用する事で、日本円で請求書払いが出来るなどのメリットを受ける事が出来ます。興味を持たれた方は、是非とも実際にAWS請求代行サービスをご利用になってみて下さい。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】