インフラエンジニアの中には、AWSエンジニアを目指している人もいるでしょう。最近では、Pythonのスキルを必要とするAWSエンジニアの求人が増えています。すでにPythonを習得しているインフラエンジニアにとっては追い風になりそうです。ここでは、AWSでPythonのスキルが必要になっている背景や求人の傾向について説明していきます。
インフラの仮想化でプログラミングが必要に
以前までは、サーバやネットワークの構築・運用は手作業で行うのが主流でした。そのため、インフラエンジニアがプログラミングを行う機会はそう多くなかったのです。
しかし、最近では実物のサーバやネットワークだけでなく、仮想化されたサーバやネットワークを扱う機会が増えています。仮想化されているというのは、内容がソフトウェアで管理されているということです。そのため、プログラミングで管理することができます。AWSをはじめとするクラウドサービスは仮想化されたインフラだといえます。
インフラを管理するのにプログラミングを使うため、これからのインフラエンジニアはプログラミングを覚えなければなりません。プログラミング言語の中でも、汎用性の高いJavaやPythonはよく使われています。これまで、プログラミングをしてこなかったインフラエンジニアの中には、少しずつプログラミング言語を学習している人もいるでしょう。
そして、これまで手作業で行っていたことをプログラミングで行うようになることで、得られるメリットも大きいです。作業の大部分を自動化できるようになるため、作業時間を短縮でき、ミスも減らせます。手作業だと何百台ものサーバを管理するのは膨大な作業ですが、プログラミングで制御できれば簡素化できます。
AWSやPythonの求人が増えている
Pythonは、ソフトウェアエンジニアやフルスタックエンジニアが使うことの多いプログラミング言語です。しかし、最近ではインフラエンジニアでも、インフラの仮想化などを背景に、Pythonのスキルを求められることが増えています。さらにPythonは機械学習や人工知能などの分野でも使われることが多いため、需要が高い状況です。Pythonのスキルを持つエンジニアを対象とした求人は年々増えています。
そして、Python以上に需要の伸びが大きいのが、AWSのスキルを持つクラウドエンジニアを対象とした求人です。AWSもインフラの仮想化が進んでいることの影響が大きいですが、他のクラウドサービスと比べても顕著に伸びています。
AWSの知識を必要とする求人は、Microsoft AzureやGoogle Cloud Platformより多いという調査結果もあります。
AWSでPythonを活かせる求人の内容
AWSエンジニアの求人でPythonのスキルを活かせる内容の求人が数多く募集されています。
例えば、モバイルアプリのサーバサイド開発案件としての求人募集です。東京都港区の企業で、月収42万~55万円という条件で必須スキルにAWS構築経験と商用向けAWS環境構築経験が挙げられています。PythonやWebアプリ開発の経験があれば有利になるという内容です。
東京都北区の企業では、月収56万~62万円という好待遇で求人を募集しています。業務内容は不動産サイトのシステム運用です。AWSでの開発経験の他に、Linuxでのパッチ処理の開発経験や、大規模なデータベースを扱った経験なども必須スキルに含まれています。Pythonスキルは業務内容から入社後に役立てられるでしょう。
Pythonのスキルを持ったAWSエンジニアは転職のチャンス
現在のIT業界では、Pythonのスキルが必要になる場面が多く、AWSエンジニアもPythonを使う機会が増えています。また、AWSのスキルも需要が高まっており、Pythonのスキルを持ったAWSエンジニアなら引く手あまたといえる状況です。転職を検討しているのであれば今がチャンスでしょう。