2021/04/28

AWS: command not foundと表示された時の解決方法3つ紹介!

 
  

AWSとは?


AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称のことです。

様々なサービスが利用でき利用時間やトラフィック数によって料金が決まる為、サービスの規模や予算に柔軟に対応することが可能となります。数あるクラウドコンピューティングサービスの中でも高い人気を得ているようです。

AWS:command not foundはAWS CLIに関連するエラー


オペレーティングシステムによってAWS CLIプログラムが見つからない時にAWS: command not foundというエラーが表示されます。

インストール中にオペレーティングシステムの「パス」が更新されなかったことが原因と考えられ、AWS CLIのインストールが不完全な可能性があります。

AWS: command not foundと表示された時の解決方法3つ


AWS: command not foundというエラーが表示されたら、使用しているオペレーティングシステムによってPATH環境変数へのaws実行ファイルの追加が必要になるケースがあります。

AWS: command not foundと表示された場合のオペレーティングシステム別の解決方法をご紹介します。

Windowsの場合の解決方法

AWS: command not foundというエラーが表示されたら、AWS CLIバージョン1実行ファイルをコマンドラインパスに追加します。

pipを使いAWS CLIバージョン1をインストールした後にオペレーティングシステムのPATH環境変数にawsプログラムを追加します。インストール後にawsコマンドが実行されない時は、手動で設定します。

①awsファイルの場所を検索

where コマンドを使い、aws ファイルの場所を探します。

C:\> where 

パスは、AWS CLIのインストールに使った方法やプラットフォームによって異なります。使用しているバージョンに応じてパスをカスタマイズする必要があります。よく使われるパスは以下のものとなります。

・Python 3 および pip3 – C:\Program Files\Python37\Scripts\
・Python 3 および pip3 --user オプション (以前の Windows バージョン) – %USERPROFILE%\AppData\Local\Programs\Python\Python37\Scripts
・Python 3 および pip3 --user オプション (Windows 10) – %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Python\Python37\Scripts

ファイルパスが返されるかによって、次のステップを使います。

②A file path is returnedと表示された場合

file path is returnedと表示された場合は、まず下記のコマンドを実行します。

C:\> where awsC:\Program Files\Amazon\AWSCLI\bin\aws.exe

下記のcommandを実行すれば、awsプログラムがインストールされた場所が判明します。

C:\> where c:\ awsC:\Program Files\Python37\Scripts\aws

③A file path is NOT returnedと表示された場合

A file path is NOT returnedと表示された場合は、まず下記のコマンドを実行します。

C:\> where c:\ aws
INFO: Could not find files for the given pattern(s).

このエラーが表示される場合、PATH内にプログラムはなく名前を入力するだけでは実行されません。この場合は/R path パラメータを指定し where コマンドを実行し、すべてのフォルダへの検索を指示しその後パスを手動で追加します。

C:\> where /R c:\ aws
c:\Program Files\Amazon\AWSCLI\bin\aws.exe
c:\Program Files\Amazon\AWSCLI\bincompat\aws.cmd
c:\Program Files\Amazon\AWSCLI\runtime\Scripts\aws
c:\Program Files\Amazon\AWSCLI\runtime\Scripts\aws.cmd
...

④コマンドプロンプトを再度開く

コマンドプロンプトを再度開くにはまずWindows キーを押し、「environment variables」と入力します。

次に[Edit environment variables for your account]を選びます。PATHを選択し、編集を選択しパスを [変数値] フィールドに追加します(例: C:\Program Files\Amazon\AWSCLI\bin\aws.exe)。

[OK]を2回押し、設定を適用します。立ち上がっているコマンドプロンプトを閉じコマンドプロンプトウィンドウを再度開きます。

macOSの場合の解決方法

AWS: command not foundというエラーが表示されたらpipを使用してインストール後、オペレーティングシステムのPATH環境変数へのawsプログラムの追加が必要になることがあります。プログラムの場所は、Pythonのインストール先によって変動します。

①Python3.6およびpipのあるmacOS(ユーザーモード)

Python 3.6 および pip のあるmacOS(ユーザーモード)の場合は、まず下記のコマンドを実行します。

~/Library/Python/3.7/bin

使用する Python のバージョンで置き換えます。インストール先が不明の際は、which pythonの実行をします。

$ which python
/usr/local/bin/python

実際のプログラムではなくシンボリックリンクへのパスになる事があり、s -alを実行し確認します。

$ ls -al /usr/local/bin/python
~/Library/Python/3.7/bin/python3.7

pipは、Pythonプログラムが含まれている同じフォルダに、アプリケーションをインストールし、フォルダをPATH変数に追加します。

②PATH変数の変更方法

ユーザーディレクトリでシェルのプロファイルスクリプトを探します。使用しているシェルがわからない場合は、echo $SHELLを実行します。

$ ls -a ~
.  ..  .bash_logout  .bash_profile  .bashrc  Desktop  Documents  Downloads

Bash – .bash_profile、.profile、または .bash_login
Zsh – .zshrc
Tcsh – .tcshrc、.cshrc、.login

次にプロファイルスクリプトにエクスポートコマンドを追加します。

export PATH=~/.local/bin:$PATH

現在の PATH 変数にパス (この例では ~/.local/bin) を追加します。最後に現在のセッションに更新されたプロファイルをロードします。

$ source ~/.bash_profile

③pip を使用して AWS CLI をアンインストールする方法

pipを使用してAWS CLIをアンインストールする必要が発生する場合があり、その際にはpip uninstallを使用します。

$ pip3 uninstall awscli

Linuxの場合の解決方法

AWS: command not foundというエラーが表示されたら、AWS CLI バージョン1実行ファイルをコマンドラインパスに追加します。

pipを使用してインストール後、オペレーティングシステムのaws環境変数へのPATH実行ファイルの追加が必要になることがあります。

①pipでAWS CLIをインストールしたフォルダの確認方法

pipでAWS CLIをインストールしたフォルダを確認するには、次のコマンドを実行します。

$ which aws
/home/username/.local/bin/aws

/home/usernameはLinuxでは ~ に対応しており、~/.local/bin/ として参照できます。

②–user スイッチを省いて、ユーザーモードでインストールしなかった場合

実行可能ファイルはPythonのインストール先のbinフォルダにあります。Pythonがインストールされた場所がわからない時は、次のコマンドを実行します。

$ which python
/usr/local/bin/python

出力は、実行可能ファイルではなくsymlinkへのパスになる時があります。ls -alを実行して、確認することができます。

$ ls -al /usr/local/bin/python
/usr/local/bin/python -> ~/.local/Python/3.6/bin/python3.6

pipは、Pythonプログラムが含まれているフォルダに、アプリケーションをインストールした後、このフォルダをPATH変数に変更します。

③PATH変数の変更方法

まずユーザーディレクトリでシェルのプロファイルスクリプトを見つけます。使用しているシェルがわからない場合は、echo $SHELLを実行します。

$ ls -a ~
.  ..  .bash_logout  .bash_profile  .bashrc  Desktop  Documents  Downloads

Bash – .bash_profile、.profile、または .bash_login。
Zsh – .zshrc。
Tcsh – .tcshrc、.cshrc、 .login。
次にプロファイルスクリプトにエクスポートコマンドを追加します。

export PATH=~/.local/bin:$PATH

このコマンドは、PATH変数にパス (この例では~/.local/bin)を追加します。
最後に現在のセッションに更新されたプロファイルをロードします。

$ source ~/.bash_profile

④pipを使用してAWS CLIをアンインストールする方法

pipまたはpip3を使ってAWS CLIをインストールした時は、次のコマンドのどちらかを実行し、同じパッケージマネージャーを使用してAWS CLIをアンインストールします。

$ pip uninstall awscli
$ pip3 uninstall awscli

AWS: command not foundを解決してみよう!


AWS: command not foundというエラーが表示された時の解決方法は、使用しているオペレーティングシステムによって異なってきます。その点を踏まえて1つ1つのコマンドを実行して解決してみましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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