2022/05/30

Salesforceのプロセスビルダーの概要や使い方をご紹介

 
  

Salesforceにおけるプロセスビルダーとは?

Salesforceにおけるプロセスビルダーとは、システム内部で実行される自動化処理を、プログラムコードを記述することなく画面上の操作で実装できる、Salesforce標準機能を指します。 if文を作成するようなイメージで、画面上に表示されている要素に従って、1つずつ設定していくことで、一連の処理を完成させていきます。 また、他の自動化処理実装機能である「フロー」や「ワークフロールールの各種自動アクション」と組み合わせて処理を実装できます。 ※プロセスビルダーから、フローや自動アクションの処理を呼び出すイメージとなります。

プロセスビルダーでできること

プロセスビルダーでは、主に次のような機能を実装できます。 ・任意のオブジェクトのレコードを自動作成する。 ・指定したレコードに関連するオブジェクトのレコードを更新する。 ・Chatterを自動投稿する。 ・Salesforceメールやカスタム通知を送信する。 ・有効化されているフローやワークフロールールの自動アクションを起動する。 これらの機能を、プロセスビルダーでは、1からプログラムコードを記述することなく、画面上の操作にて実装できます。 ※但し、1度に処理できる機能数には制限があるため、この上限に達する可能性がある場合は、処理の見直しが必要となるでしょう。この制限の詳細情報については、Salesforce公式ヘルプサイトを参照して下さい。

プロセスビルダーの種類

Salesforceにて作成できるプロセスビルダーは、次の3種類あります。 1.レコード変更プロセス 2.イベントプロセス 3.呼び出し可能なプロセス 上記は、プロセスビルダーが起動されるタイミング(=トリガ条件)による違いとなります。

1.レコード変更プロセス

レコード変更プロセスとは、ユーザによって指定したオブジェクトのレコードを作成・更新したときに起動されるプロセスビルダーを指します。 このプロセスビルダーにおける起動条件の設定は、どのオブジェクトを対象とするか?を指定し、そのオブジェクトのレコードを、「作成したときのみ」もしくは「作成または編集したとき」のいずれかの条件を指定した上で、一連の処理を作成します。

2.イベントプロセス

イベントプロセスとは、Salesforceに特定のプラットフォームイベント(=通知)を受信した際に起動されるプロセスビルダーを指します。 このプロセスビルダーにおける起動条件の設定は、どのプラットフォームイベントを受信した際に処理を起動させるか?を指定し、イベントを関連付けるレコードはどのオブジェクトにするか?その中でもどのレコードの関連付けをさせるか?を指定します。 ※レコードへの関連付けの指定では、1つのレコードのみ識別できるよう条件を設定しましょう。複数レコード合致している場合や合致するレコードが無い場合は、処理が失敗してしまうため、注意しましょう。

3.呼び出し可能なプロセス

呼び出し可能なプロセスとは、他のプロセスビルダー等から処理が呼び出されたときに起動されるプロセスビルダーを指します。 この種別で作成したプロセスビルダーは、別のプロセスビルダーを作成した際に、呼び出し設定ができます。仕組みとしては、呼び出し元のプロセスビルダーから、実際に呼び出すプロセスビルダーへレコードの情報を受け渡し、処理を起動させます。 ※上記のため、指定したオブジェクトによっては、プロセスビルダーを呼び出せない場合もある点に注意しましょう。

プロセスビルダーの作成方法

プロセスビルダーは、設定画面内の””プロセスビルダー””から作成でき、以下の流れで処理を実装していきます。 1.名前、起動条件、種別等のプロパティ情報を設定する。 2.どのオブジェクトのレコードに対して処理を起動させるか?を指定する。 3.実際に起動させるアクション(レコード作成、Chatter投稿等)と、その起動条件を設定する。 4.プロセスビルダーを「有効化」する。 ※上記3.にて、複数の条件下でアクションを設定する場合は、アクション実行後に、そのまま続けて次のアクションの条件評価/処理実行に進むか、アクション実行を持ってそこで処理を終了させるか、を選択できます。 また、既に実装したプロセスビルダーを改修する場合は、一度有効化されているプロセスビルダーを「無効化」し、新しいバージョンを作成した上で実施します。

処理が失敗したときの挙動

プロセスビルダーが起動され、実際の処理に失敗した(=エラーが発生)際は、その詳細情報が、ユーザへメールで通知されます。 そのメールには、 ・処理が失敗した要素 ・エラーメッセージ ・実際動いた処理の詳細情報 等の情報が含まれているので、それらの情報を基に、システム管理者ユーザは、プロセスビルダーの改修を実施すると良いでしょう。

画面操作で自動機能を実装できるプロセスビルダーを活用しよう!

今回は、Salesforce標準機能の1つである「プロセスビルダー」について紹介しました。 このプロセスビルダーは、他の内部で起動される自動化処理である「フロー」や「ワークフロールールの各種自動アクション」と組み合わせて実装できます。 これらの違いや使い方を理解した上で、利用者ユーザにとってさらに利用しやすいSalesforceシステム作りができるよう、是非活用できるようにしておきましょう。]]>

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】