2020/12/17

LPICとLinuCの違い3つ|そもそもLPICとLinuCはどういう資格?

 
  

そもそもLPICとLinuCはどういう資格?


LPICとLinuCはどちらもLinuxの活用するスキルを評価する資格です。

LPICとLinuCはLinuxのスキルを問う資格で、難易度も近いことからよく混同されることがあります。

しかしLPICは以前から運用されているLinuxの国際資格となっており、LinuCは2018年から始まった日本市場に最適化したLinuxの資格という違いがあります。

日本でも取得可能?

LPICとLinuCはどちらも日本で取得することができます。

日本のLinux技術者認定機関であるLPI-Japanでは現在LinuCを運用していますが、過去にはLPICを運用していました。また、現在でも日本でLPICを受験できます。

さらに2018年8月以前にLPICを取得している人はLinuCへ認定移行することができ、9月以降に取得している人でも半額の受験料でLinuC試験を受けられます。

LPICとLinuCの違い3つ


LPICとLinuCにはさまざまな違いがあります。

Linuxに関する資格であるLPICとLinuCですが、内容的にも近いため、どのような違いがあるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここではLPICとLinuCの違い3つをご紹介しますので、どちらの試験を受けようか迷っている人はどのような違いがあるのか参考にしてみてください。

LPICとLinuCの違い1:対象になる市場の違い

LPICとLinuCは対象としている市場に違いがあります。

LPICは世界標準の資格となっているため、対象としている市場はグローバルです。一方、LinuCは日本市場に特化した資格という違いがあり、LinuCは日本市場よりだと言えます。

ただし、将来的にはどちらもグローバル市場を対象とした資格になる可能性はあります。

LPICとLinuCの違い2:運営している機関

LPICとLinuCは運営している機関に違いがあります。

両者は運営元に違いがあり、LPICの運営は「LPI日本支部」、LinuCは「LPI-Japan」となっています。LPI日本支部はカナダのLPI直結の組織であり、LPI-Japanは日本のNPO法人で、LPIからライセンスを受けて試験を開発、実施しています。

そのため、両試験は申し込みページも別になっているため注意が必要です。

LPICとLinuCの違い3:試験内容

LPICとLinuCは試験内容に関してはほとんど違いはありません。

違いを挙げるとすれば、たとえばレベル1の試験であるLPICのLPIC101とLinuCの101試験です。LPIC101では「GNUとUnixコマンド」が最重要トピック、101試験では「Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用」が最重要トピックとなっています。

また、他の試験でも重要とされているトピックが異なります。

LPICとLinuCそれぞれの試験内容


LPICとLinuCそれぞれの試験内容をご紹介します。

LPICとLinuCは試験内容がほぼ同じで難易度も同じです。さらに資格としての評価も現時点では同じですが、違いなどはあるのでしょうか。

ここではLPICとLinuC、それぞれの試験内容を簡単にご紹介していきます。

LPICの試験内容

LPICはレベル1からレベル3という3つの試験があります。

レベル1はLPIC101とLPIC102の2つに合格することで取得できます。レベル2も同様に、LPIC201とLPIC202に合格する必要があります。

また、レベル3では混在環境に関するLPIC300、セキュリティのLPIC303、仮想化とハイアベイラビリティについて問われるLPIC304のいずれかに合格すれば認定を受けられます。

LPICの合格ライン

LPICの合格ラインは65〜75%程度だと言われています。

LPICの得点は200点から800点内に収まるようになっているため、800点満点中500点以上取得する必要があります。

また、ケースによっては60%程度の正答率でも合格できることもあります。

LinuCの試験内容

LinuCもレベル1からレベル3の3つがあります。

レベル1は101試験と102試験の2つに合格することで取得できます。レベル2では201試験と202試験に合格する必要がありますが、LPIC202と比較すると内容が濃いです。

レベル3では混在環境に関する300試験、セキュリティの303試験、仮想化や高可用性技術について問われる304試験のいずれかに合格すれば認定を受けられます。

LinuCの合格ライン

LinuCもLPICと同様に合格ラインは65〜75%程度だと言われています。

LinuCの場合も得点が200点から800点に収まるようになっているため、800点満点中500点以上取得する必要があります。

LinuCの場合も60%程度の正答率でも合格できることもあります。

LPICやLinuCを取得する利点とは?


LPICやLinuCを取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

IT系の資格を取得することでさまざまメリットがありますが、LPICやLinuCを取得すればどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここではLPICやLinuCを取得する利点についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

就活で評価されやすい

LPICやLinuCを取得することで、就職活動で評価されやすくなります。

近年ではクラウドでLinuxを利用することもあり、幅広い用途で利用できることから、Linuxのスキルは仕事でも評価されます。

そのため、LPICやLinuCを取得していればLinuxサーバーを管理できるエンジニアであると評価されるため、就職でも有利に進めることができるでしょう。

就職後に活かすことができる

LPICやLinuCを取得することで、就職後でもスキルを活かすことができます。

LinuxはサーバーOSやDTP、DTM環境などさまざまなシーンで利用することができるため、LPICやLinuCなどを取得することでLinuxスキルを身につければ、さまざまな現場で活かせます。

そのため、就職後も即戦力のLinuxエンジニアとして活躍することができるでしょう。

LPICとLinuCの試験対策


LPICとLinuCの試験対策にはどのような方法があるのでしょうか。

LPICやLinuCの試験対策を行う場合、独学で勉強する人もいれば、通信講座を受講して勉強する人もいます。

ここではLPICとLinuCの試験対策の手段として、通信講座を利用する方法と、参考書や問題集を利用する方法についてご紹介します。

通信講座

LPICとLinuCの試験対策にLinuxを一から身につけたい場合は、通信講座を利用するのもおすすめです。

通信講座なら空いた時間にいつでも自宅で受講することができるため、スクールに通う時間がない社会人でも計画的に試験対策を進めることができます。受講期間は24時間から数ヶ月までさまざまです。

また、受講料は15,000円〜30,000円程度となっています。

参考書や問題集

参考書や問題集を利用して独学で試験対策を行うこともできます。

試験対策に参考書は問題集を利用する場合は、たくさんの本を使わずにそれぞれ1冊から2冊に絞りましょう。1つの参考書を読み込むことで、さまざまな本番の試験問題でも類似問題として解けるようになります。

参考書を選ぶ場合は、1冊目は「Linux教科書」シリーズを押さえておくのがおすすめです。

LPICやLinuCどちらを取得するべき?


LPICやLinuCは現状、どちらの評価もほぼ同じです。

LinuCとLPICはどちらもほぼ同じ内容で難易度にも違いはないため、どちらを取得しても問題はありません。ただし、LinuCは日本向けの資格、一方LPICは国際標準の資格であることから、グローバルに活躍したいのであればLPICがおすすめです。

LPICを取得しておくことにより、グローバルに活躍できるエンジニアになれる可能性があります。

LPICとLinuCの違いを理解し資格取得を目指そう


LPICやLinuCを取得することで、即戦力のLinuxエンジニアとして活躍することも可能です。

LPICやLinuCはほとんど同じ試験ですが、重要トピックの違いなど一部違いもあります。ぜひこの記事でご紹介したLPICとLinuCの概要やLPICとLinuCの違い、LPICとLinuCそれぞれの試験内容などを参考に、違いを理解して資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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